CPU以外の主な基本スペックだが、チップセットに関しても詳細は不明だ。ただし、グラフィックス機能はチップセット内蔵のIntel GMA X3100と公表されているので、Intel 965 Express系を搭載していると思われる。メインメモリはPC2-5300で1Gバイト(最大4Gバイト)、HDDは120Gバイト/4200rpmのSerial ATAドライブ、光学ドライブはDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチを搭載しており、基本スペックに不満はない。

右側面の手前にDVDスーパーマルチドライブを採用(写真=左)。その直上に光学ドライブのカバーを削る形で、TypeII×1のPCカードスロットを配置しているのがユニーク。装着するカードによっては光学ドライブと干渉する可能性もある。標準のバッテリーは、容量が7.2ボルト 8700mAh(写真=右)。底面のネジを2本外すことで、SO-DIMMのメモリスロットにアクセスできる。写真では2基のスロットが埋まっているが、実際の製品では1基が開いた状態で出荷されるインタフェースは、TypeII×1のPCカードスロットとSDメモリーカードスロットのほか、USB 2.0×3、IEEE1394×1(4ピン)、アナログRGB出力、ヘッドフォン/ライン出力兼用、マイク/ライン入力兼用の端子を用意。タッチパッドのスクロール操作に対応したスライド式の指紋センサも装備している。USBポートが3基あり、左右に振り分けられているのは使いやすい。
通信機能は、1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11a/g/bの無線LAN、Bluetooth 2.0+EDR、FAXモデムを備えており、モバイルノートPCとして必要十分な構成だ。

左側面にはACアダプタ、アナログRGB、有線LAN、USB 2.0×2、IEEE1394×1(4ピン)、マイク/ライン入力兼用、ヘッドフォン/ライン出力兼用の端子が並ぶ(写真=左)。右側面はTypeII×1のPCカードスロット、USB 2.0、FAXモデムの端子を備えている(写真=右)なお、直販モデルではOSにWindows Vista Home Premiumを選べるほか、メモリ容量(4/2/1Gバイト)、HDD容量(200/160/120/80Gバイト)、DVDスーパーマルチドライブの有無、ドラフト11n準拠の無線LAN機能、Office 2007 with PowerPoint 2007の有無といったオプションが用意されている。さらに、天板のカラーをグロスブラック、クリムゾン、ターコイズブルー、ピンクゴールドの4色から選択可能だ。
以上、FMV-BIBLO LOOX R70Yの試作機をLOOX T70Xとの比較を交えながら簡単に紹介した。パフォーマンスやバッテリー駆動、各機能の使い勝手を評価できるレベルの機材ではなかったため明言は避けるが、現段階でLOOX Tと比較してボディサイズこそ多少犠牲にしているものの、モバイルノートPCに求められる携帯性、PCとしての基本スペック、ディスプレイの視認性、キーボードやタッチパッドの操作性といった要素がバランスよくまとまっているとの感想を持った。
PC USERでは引き続き、FMV-BIBLO LOOX R70Yの全容が明らかになった段階でより詳しい製品レビューをお届けする予定だ。
富士通、新モバイルノート「LOOX R」などPC春モデルを発表
12.1インチワイド液晶搭載で約1.27キロの新モバイルノート――「FMV-BIBLO LOOX R」
未発表の最新Core 2 Duoを採用した大画面モバイルノート――「FMV-BIBLO MG」
全モデルで地上デジタル放送に対応したハイエンドノートPC――「FMV-BIBLO NX」
小型10キーを追加した主力ワイドノート――「FMV-BIBLO NF」
液晶のワイド・大型化を図った一体型PCの主力機――「FMV-DESKPOWER LX」
上位モデルの基本性能を強化したスリムデスクトップPC――「FMV-DESKPOWER CE」
ワイド画面を新搭載した液晶一体型の廉価モデル――「FMV-DESKPOWER EK」
3波デジタルチューナーを2基搭載し裏番組録画に対応したリビングPC――「FMV-TEO」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.