“199ドルPC”の別名で知られる、ASUSTeKの超低価格ノートPC「Eee PC」の予約販売が、11日からT-ZONE.PC DIY SHOPとクレバリー1号店で始まった。価格は4万9800円で、スタッフの話によれば、初回入荷数はあまり多くないとのこと。また、フェイスやツートップのアロシステム系列店でも、ネットで先行予約が始まっている。
今回発売されるEee PCは、日本向けにカスタマイズしたモデルで、OSにWindows XP Home Edition日本語版を搭載する。そのほかの仕様は、台湾などですでに販売されている「Eee PC 4G」とほぼ同じ。ストレージに4GバイトのSSD、メモリに512Mバイトを採用している。7インチワイド液晶の解像度は800×400ドットで、重量は約920グラム、約3.2時間稼働のバッテリーを内蔵し、メモリカードスロットや3基のUSBポートを備えている。ボディのカラーはホワイトとブラックの2色だ。
T-ZONE.PC DIY SHOPは「“199ドル”からはほど遠いですが、PDAやモバイルPCの代わりに使いたい人が多いと思います。話題性も高いので初回からしばらくは売れるでしょう。内部をいじって、SSDの容量を増やすなどの楽しみ方もできますからね」と語る。
Eee PCに対して好意的な予想をするショップは多い。Eee PCの容量の少なさを見越して、Eee PCの人気が各種フラッシュメモリにまで波及すると、過剰な期待を抱く店員さんまでいたほどだ。
しかしその一方、否定的な声も少数ながら聞こえる。某ショップは「スペックの制限が多すぎるから、Mini-ITXをめでるような一部の層にしか受けないかもね。せめてバッテリー容量が2倍あったり増設できたりすればモバイル層に人気が出るだろうけど、実用性の部分では魅力に欠ける。一時的な話題だけで終わるんじゃないかな」と手厳しかった。


台湾では電気街以外に空港の免税店(台北桃園空港)で見かけるほどメジャーな製品のようだ(写真=左/中央)。T-ZONE.PC DIY SHOPに入荷した、CFD販売の16Gバイトフラッシュメモリ「CUFD-R16G」。9980円という安さも手伝って、Eee PCのお供になるかもしれない!?(写真=右)。Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.