“199ドルPC”を求めて海を渡る(後編)台湾の秋葉原へ(1/3 ページ)

» 2008年01月11日 17時09分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
到着した夜は実感が沸かなかったが、信号ダッシュで10台以上のスクーターがまたたくまに駆け抜けていく風景を眺めると、自分が台北にいることを思い知らされる

 台湾は夜型行動の国のようだ。夜市が市内のあちこちにあり、今回の目的地となるはずの「Kmall」や「NOVA」も、平日は午前11時からの営業と朝はやや遅い。ということで、朝食後は資料集めをかねてクレジットカード会社のサービスカウンターに行くことにした。筆者はライターのくせに朝型なので、情報収集してから動いたほうが効率的だろう。

 いくつかのクレジットカード会社は、香港DFS内にカードアシスタントがあり、JVAが旅行代理店内にある。海外旅行で独立したカードカウンターを期待するならJCBのほうだ。

 JCBは「プロパーカード」(JCB本体が発行、顧客管理をしている)だけでなく「開放型JCB」(JCBブランドを貸し出して、他社が発行管理している)でも利用できる。ちなみにJCBのガイドマップ「JCBショッピング&ダイニングパスポート」だけ欲しい場合は、JCBプラザまで行かなくても成田・関空に「JCBサービスデスク」があるので、ここでもらうといい。

台湾の歩行者用信号はカウントダウンつきなので、急いで渡る必要があるのか判断しやすい。ただし、信号だけを見ていると筆者のように右折車にひかれそうになるで気をつけよう(写真=左)。やたらめったら路上駐車しているように見えるスクーターだが、ちゃんとルールがあるらしい。駐禁チェックのおばさんが回っていた(写真=中央)。で、駐車違反はご覧のとおり。しかし、ありとあらゆるところにスクーターの駐車スペースがある。機動性を生かしてか「パトスクーター」も見かけた(写真=右)

 さて、JCBプラザで無料のコーヒーを飲みつつ「電脳観光によいところは?」と質問をぶつけてみたところ、八徳路電脳街をすすめられた。ここは「台湾の秋葉原」と言われているようなので見ておく必要があるだろう。場所はMRTの忠孝新生駅の近くらしい。おそらくバスで行くほうが安上がりだと思うが、“おのぼりさん”としては、MRTを使うほうが楽だし本数も多いので安心だ。

これがMRTの一日券。材質の感じといい、日ごろ見慣れたSuicaかEDYカードにシールを貼りましたという風情だ。カードには50TWドルのデポジットがあるので、使用後3日以内にカードを返却すれば返金される

 後者を選択したら、一日の行動の前に買わなくてはならないのが、MRTの一日券。今回利用したホテルは、MRT駅から徒歩5分ほどのところにある「キャンペーンクラス」なので、まず徒歩で駅へ。チケットはコインで毎回買うか、一日券200TWドル(デポジットとして50TWドル取られるので本当は150TWドル)を買うことになる。

 MRTの料金は20〜65TWドルだが、5駅ぐらいなら20TWドルなのでかなり安い。一日券を買って元を取るためにはやたらめったら乗るか、遠出する必要がある(今回は遠出も含めてやたらめったら乗ったので十分に元は取った)。なお、今回はEee PCを購入したらいったんホテルに戻ることを考えて、一日券を買うことにした。数日間使うつもりならプリペイドカードでもいい。

 プリペイドカードと一日券は無線タグカードだ。通常のチケットはおなじ無線タグを使ったプラスチック製トークンとなっている。日本の改札と同様、読み取り部にちょんと当てて入り、出るときはスロットに入れる。これは回収を容易にするためだろう。合理的なシステムだ。ちなみに駅の自動券売機はコインのみ受け付けるが、すぐ横に両替機があるので紙幣だけしか持っていなくてもそれほど困らない。

台北の地下鉄は、日本ではめずらしい第三軌道式だった。都内だと丸の内線、銀座線がこの方式を採用している(写真=左)。地下鉄は比較的安い。この写真は一番端の淡水駅で撮影したが、数駅の間なら最低の20TWドル。端から端まで乗っても65TWドル(250円くらい)なのだ(写真=中央)。台北ではエスカレーターの左側が歩くゾーンのようだ。急がない場合は右側に立つ(写真=右)

 事前情報によれば、Kmallと言うところとそのすぐそばのNOVAが、Eee PCを購入可能な2大ポイントらしい。MRTの台北駅の近くだ。

 KmallとNOVAの場所は非常に分かりやすく、少し前まで台北のランドマークとなっていた「新光摩天大樓」の東西にある。この新光摩天大樓の下層フロアには「新光三越」、つまり三越デパートもあるのだ。

中央が三越。左がKmallで右がNOVAだ。ちなみに背後には台北駅がある。分かりやすさで言うなら、ここでEee PCを手に入れるのが一番よさそうだ(写真=左)。Kmallの入り口。「統一元氣館」となっている(写真=中央)。こちらがNOVAの入り口。雑居ビルの地下1階から2階までがデジタルデバイス関連の売り場になっているようだ。商品は比較的高額な携帯電話や液晶TV、そしてPCが多い(写真=右)

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