それでは、「いつもの」イマイタレビューで使っているベンチマークテストで、Core 2 Extreme QX9775×2個+D5400XSのパフォーマンスをチェックしていこう。テスト用機材の構成は基本的にはいつもと変わらない。しかし、メモリモジュールのFB-DIMMがDD2-800/2Gバイト×2=4Gバイトという構成しか用意できなかったため、いつもの環境(2Gバイト)とそろっていない。導入しているOSは32ビットのWindows Vista Ultimateなので、実際に利用できるメモリは3Gバイト前後となるが、それでも通常より1Gバイトほどメモリ容量が多いことに留意していたきたい。
CPU | Phenom 9600 | Athlon 64 X2 | Core2 Extreme QX9770 | Core2 Duo/Core2 Extreme | Core2 Extreme QX9775 |
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チップセット | AMD790FX | nForce 590 SLI | Intel X48 | Intel X38 | Intel 5400X |
マザーボード | MSI K9A2 Platinum | FOXCONN C51XEM2AA | Intel DX48BT2 | ASUS P5E3 | Intel D5400XS |
メモリ | DDR2-800 | DDR2-800 | DDR3-1600 | DDR3-1333 | DDR2-800 |
メモリモジュール | PC2-6400(5-5-5) | PC2-6400(5-5-5) | PC3-1200(7-7-7) | PC3-1066(7-7-7) | PC2-6400(5-5-5) |
容量 | 2Gバイト | 4Gバイト | |||
GPU | NVIDIA GeForce 8800 GTX | ||||
グラフィックスメモリ | 768Mバイト | ||||
グラフィックスドライバ | ForceWare v163.69 | ||||
標準解像度 | 1280×1024ドット/32ビットカラー | ||||
HDD | HGST HDT725050VLA | ||||
フォーマット | NTFS | ||||
OS | Windows Vista Ultimate(32ビット版) | ||||
動作クロックの条件が同じ「3.2GHz/FSB1600MHz」のCore 2 Extreme QX9770とIntel X48、DDR3-1600(XMP1600)のシステムで測定した結果と比べると、SYSmark2007 Previewでは上回ったものの、ほかのテストはいずれもSkulltrailの結果は下回っている。3DMark06やDoom3などの3Dゲームで測定した結果に関しては、メモリ容量と性能の違いということになるだろう。
なお、TMPGenc 4.0 Xpress(特にWMVのエンコード結果)がふるわないのは、2つ載せているCPUのうち1つしか処理に利用されていないためだ。TMPEGencのバージョンに問題があるのかと考えて最新版を導入してみたが、パッチエンコードツールで処理するスレッド数を増やしても、なぜか片方のCPUしか処理に利用されなかった。その一方で、標準でマルチスレッド処理に対応しているCineBench10では、Multiテストでオクタコアの効果を見せつけている。2倍とまではいかないものの、Core 2 Extreme QX9770の結果を大きく引き離しており、アプリケーションがこうしたマルチスレッド処理に対応することで、オクタコアのシステムは絶大な効果を発揮することが分かる。
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