新世代CPUとGPUで新生活もゲームもハッピーに――ドスパラ「Prime Galleria HG」E8500×8800 GTの魅力(2/2 ページ)

» 2008年02月06日 11時11分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]
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マザーボードとケースはオーソドックスな構成

 これまで述べてきたCPUとGPU以外の構成は、実用性を重視したシンプルな構成だ。

 システムの中核となるマザーボードは、MSIのP35Neo-Fを採用している。チップセットにIntel P35 Express/ICH9を搭載したシンプルな仕様のマザーボードだ。8チャンネル出力のサウンド機能とギガビットイーサネット機能をオンボードで実装している。メモリスロットは4本あり、評価機には1GバイトのPC2-6400 DIMMが2本装着されていた。HDD容量は500Gバイト(Serial ATA/7200rpm)と、スタンダードなスペックである。

 ちなみに、マザーボードはBTOで変更できないものの、メモリは最大4Gバイトまで、HDDは80/160/250/320/750Gバイト、1Tバイトのほか、ウエスタンデジタルの10000rpmドライブ「WD Raptor」(74Gバイト/150Gバイト)が選択できる。評価機のOSはWindows XP Home Edition(SP2)だったが、こちらも同Professional、Windows Vista Home Basic/Home Premium/Business/Ultimate(いずれも32ビット版のみ)、さらにはOSなし(−1万円)と柔軟性に富む。

CPUとグラフィックスカード以外は地味だが手堅いパーツで固められている。マザーボードはMSIの「P35Neo-F」を採用する(写真=左)。チップセットにIntel P35 Express/ICH9を搭載したシンプルな構成のマザーボードだ。評価機のHDDは容量500Gバイトのウエスタンデジタル「WD Caviar GP WD5000AACS」を備えていた(写真=中央)。3.5インチシャドウベイは工具を使わずに着脱できる(写真=右)

 Galleriaシリーズ専用のケースは、ミドルタワー型のオーソドックスなスタイルをとる。材質はスチールで、ベイの構造は5インチベイが4基、3.5インチオープンベイが2基、3.5インチシャドウベイが4基で、出荷状態でそれぞれ1基ずつ使用されており、3.5インチベイにはSDメモリーカードをはじめ12種類のメモリカードが読み書きできる12in1カードリーダーを、5インチベイにはDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブ(評価機には日立LGデータストレージのGSA-H62NBL3を採用)を搭載している。

 サイドカバーは2本の手回しネジで固定され、3.5インチシャドウベイは1本の手回しネジと樹脂製のアタッチメントにより工具を使わずに引き出せるようになっているほか、HDD取り付け用のネジ穴部分には制振ゴムを装着するなど、そつのない作りだ。背面には12センチ角の排気ファンを装備し、サイドパネルにはCPUクーラー用ダクト付きの通気口とグラフィックスカード用の通気口が用意されており、冷却面で不安はない。なお、評価機の電源はエバーグリーンのSILENT KING-4で容量は550ワットだが、こちらもBTOメニューでSILENT KING-5 PREMIUM EDITIONの560ワット(+1万2800円)か650ワット(+1万4800円)に変更できる。

オリジナルのミドルタワーケースを採用する。サイズは196(幅)×505(奥行き)×435(高さ)ミリと奥行きが長く設置面積は必要だが、そのぶん作業性は良好だ。前面に2基のUSB 2.0ポートとサウンド端子、背面に4基のUSB 2.0端子がある

ベンチマークテストではコストパフォーマンスの高さを実証

 新CPUと人気GPUの実力はどの程度のものなのだろうか。ベンチマークテストの結果を見ていこう。本機のプリインストールOSはWindows XP Home Edition(SP2)であり、ベンチマークテストもこの環境で行なっている。チップセットはIntel X38 Expressとなるが、CPUにCore 2 Duo E6850(3.0GHz)、グラフィックスカードにGeForce 8800 GTを搭載し、Windows XP Home Edition(SP2)をプリインストールした「Prime Galleria ZX」がある程度の参考になるだろう。

 CPUの高速化と2次キャッシュが増量された分、PCMark05と3DMark06ともに優秀なスコアを記録した。「Crysis」は、強力なハードウェアを要求することで有名なゲームタイトルだ。さすがに高解像度では苦しいが、解像度を落とせば十分プレイできるスコアといえる。全体的にみて、Core 2 Duo E8500の優秀さ、GeForce 8800 GTのコストパフォーマンスの高さを改めて感じさせる結果といえるだろう。

左からPCMark05、3DMark06、FFベンチ、Crysisのテスト結果

ゲームミングPCとしてだけでなく、メインPCとしても大いに魅力的

 プリインストールOSのWindows XP Home Edition(SP2)を含めたドスパラでの販売価格は13万6980円だ(2月6日現在)。ゲーム向けをテーマにゲームアプリケーションのパフォーマンスに大きな影響があるCPUとグラフィックスカードを重視する一方で、ほかのパーツに関してはハイエンドを追求せず、実用十分な性能と機能をもつ製品が採用されている。ゲーム向けをテーマにしているわりには、あっさりした構成という印象を受けるが、それが結果として最新CPUの優秀さとGPUのコストパフォーマンスの高さを引き立てており、かなり魅力的なPCに仕上がっている。

 唯一気になるのは、前述したようにCPUクーラーの騒音だが、「静音パック」が用意されるほか、内部スペースに大きな制限があるわけではないため自分でCPUクーラー交換することも難しくない。従って、そう大きなマイナスポイントというほどでもないだろう。そのぶんを考慮してもコストパフォーマンスは良好であり、ゲームプレーヤーだけでなく、拡張性に富んだメインPCとして幅広いユーザーにお勧めできる製品だ。

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