これぞ真の“ド級”GPU──GeForce 8800 GTで「Crysis」ベンチマークを動かすイマドキのイタモノ(1/5 ページ)

» 2007年10月30日 07時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

65ナノプロセスを導入した“G92”が登場

 NVIDIAが10月29日に発表した、開発コード名“G92”こと「GeForce 8800 GT」は、「ハイエンドラインアップのエントリークラスに位置する」モデルとなる。

 GeForce 8800 GTでは、プロセスルールが従来の80ナノメートルから65ナノメートルに縮小し、2007年からマザーボードに導入されるようになったPCI Express 2.0への対応が、最も大きな変化として挙げられる。90番台という開発コード名からは、大きなバージョンアップを期待するかもしれないが、内部の構成はG80番台とほぼ同じで、その素性は、「統合型シェーダユニットを搭載し、DirectX 10、シェーダモデル4.0に対応するGPU」ということになる。

 GeForce 8800 GTが搭載するシェーダユニットの数は112個で、これは、GeForce 8800 GTXの128個より少なくGeForce 8800 GTSの96個より多い。プロセスルールが微細化したおかげか、NVIDIAが示す資料に、GeForce 8800 GTの動作クロックとしてコアクロック=600MHz、メモリクロック=900MHz(DDRのデータ転送レートで1.8Gbps相当)、シェーダクロック=1.5GHzとあるように、コアクロックとシェーダクロックにおいて上位のGeForce 8800 GTXより速く設定されている。

 一方で、搭載できるグラフィックスメモリの容量は512Mバイトとされ、これは、GeForce 8800 GTSの640Mバイトより少ない。また、メモリバス幅もGeForce 8800 GTSの320ビット(上位のGeForce 8800 GTXは384ビット)より少ない256ビットとされている。

 GeForce 8600シリーズの序列では、「GTS」は「GT」より上位とされているが、GeForce 8800 GTSとGeForce 8800 GTでは、スペックを比べてもどちらを上位モデルとして見たらいいか判断が難しい。動作クロックとシェーダユニットの数は“GT”が優り、“GTS”はメモリバス幅がGTより勝っているに過ぎない。さらに、動画再生機能でも、GeForce 8800 GTは、GeForce 8600シリーズ以降で採用された第2世代のPureVide HDを実装している。ほかのGeForce 8800シリーズが第1世代のPureVideo HD(第1世代と第2世代ではHDコンテンツ再生の上流行程において、利用できるハードウェアエンジンの範囲に違いがある。詳しくはこちらの記事を参照)であることを考えると、ハイエンドGPUのラインアップにおける、GeForce 8800 GTの優位性がはっきりとでてくる。

今回の評価に用いたGeForce 8800 GT搭載のグラフィックスカード。NVIDIAから供給されたものだが、コアクロックが650MHzに、メモリクロックは1000MHzに設定されていた
背面から見るとNVIDIA SLI用のコネクタがよく分かる

GeForce 8800 GTに採用されたクーラーユニットはワンスロット厚のタイプ。フードがカード全面を覆う。外部電源は6ピンのPCI Expressが1つ用意されている
画像出力はデュアルリンク対応のDVIを2系統搭載する

評価用カードに実装されていたGeForce 8800 GTチップ。NVIDIAの資料によると65ナノプロセスを採用したG92の構成トランジスタ数は7億5400万個に達するという
評価用カードに実装されていたグラフィックスメモリはQimondaの「HYB18H512321BF-10」だ。データシートによると動作クロックは1GHzまでサポートする

クーラーユニットを外した評価用グラフィックスカードの基板
GeForce 8800 GTの内部構成。実装する統合型シェーダユニットの数は異なるものの、基本的にほかのGeForce 8シリーズと変わらない

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