こだわりのないVAIOユーザーが、MacBook AirとEee PCを買ってしまった!(前編)プロフェッサーJOEの「Gadget・ガジェット・がじぇっと!」(2/3 ページ)

» 2008年03月10日 11時22分 公開
[竹村譲,ITmedia]
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 MacBook Airはアップルらしいシャレた厚手の黒いボックスに入れられて届けられた。「このMacBook Airはあなたに出会うために作られたのです」という簡単マニュアルの冒頭のページの台詞も、大昔の「買ってくれてありがとう」の延長上にあり、コピーも成長しているようだ。

 外資系企業ではさほど珍しいアプローチではないが、国産メーカーがエコだ、コスト削減だと騒ぎながら、製品梱包を化粧箱から素っ気のない段ボールの茶箱に、ビニール袋とセロハンテープに変更する中、世間の風向きとは関係なく独自の路線を行くアップルはやはりユニークな会社の1つだろう。

 いつまでたってもPC業界を反面教師とできないケータイ業界にも、同じような変化は既に起こりつつある。有名デザイナーの作だからといっても、デザイン的に好む好まないは個人の感性だ。家電ブランド「amadama」とNECがコラボレートし、NTTドコモが販売する“amadana ケータイ”「N705i」が筆者的には同じベクトルだと思える。限定モデルの「N705i brownish wood」は電話さえできればよいと考える人には意味不明かもしれないが、不必要に凝った外箱や、オリジナルの充電スタンド、不要な人には余分なオリジナルヘッドフォン、専用壁紙やサウンドまでが付属する。

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 外箱でPCやケータイの性能が決まる訳でもないが、38万円のパソコンや6万円強のケータイが茶箱では悲しい。デザインコンシャスなACアダプタやケーブル類がビニールの袋に入れられセロハンテープで封入されていたら少し残念……。そういうセグメントにフォーカスした製品がMacBook Airでありamadana ケータイなのかもしれない。

 きれいな化粧箱を茶箱にすれば何百円かのコスト削減になるかもしれないが、PCメーカーの中にも引き算企画で製品を作り上げるのではなく、感性と工夫で、限られてはいるが、確実に存在するセグメントを取り込もうとする企業が存在することはすばらしいことだ。今も昔も、オーディナリーな商品構成の中には、目立つ亜種が必要なのだ。

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 MacBook Airが発表された直後、発表会で多くの聴衆を魅了した製品の脇役として活躍した封筒型ソフトケースがインターネットで販売開始され注目を浴びた。便乗商法だと一部では騒がれたが、もちろん、ミーハーな筆者はすぐさま注文した。とは言え、外資系企業では極めて見慣れた社内メール用の封筒なので、人気のほどには正直驚いている。残念ながら、予想外の大量注文か、製造体制の不備か、出荷にはしばらく時間がかかるそうだ。筆者は既にThinkPad 560やThinkPad X20を使用していた頃、知人に作ってもらった封筒型ケースがあったので早速それを利用している。

 「究極のモバイルPC」を構成するであろう要素はいくつかあるが、いつまでたっても完璧に解決できていないのは駆動時間だ。各メーカーいろいろウンチクを並べて、ベンチマーク結果を錦の御旗のように掲示するが、満足行く長時間駆動のモバイルPCにはいまだにお目にかかれていない。大容量電池を搭載すれば、それなりに長時間駆動にはなるが、それはユーザーの本意ではないだろう。ACアダプタはそういう先端テクノロジーの未達成な部分を確実にカバーするオールド・テクノロジーでありオールド・オプションパーツなのだ。

 約6センチ平方/厚さ3センチ弱のMacBook Airの小さなACアダプタは、iPodなどのAC充電アダプターよりほんの少し大きい。リトラクタブルなプラグ部分と同じくリトラクタブルな2個のアーム状の突起は、約1.5メートルのケーブルを完全に本体に巻き付けられる。昨今は、モバイル環境でも利用可能なUSB周辺機器の増加が著しい。また同時に、メーカー間のモバイルPCの機能競争や拡張性が電源使用想定量の増大に影響を与えている。

 そんななかで大型化するACアダプタが多い中、モバイル環境下での真の拡張性の意味や必然性、使い勝手に取り組み、メーカーとしての「モバイルPCとは何か」という確固たる意思と考えを示したことは、色と外形以外は全部同じという没個性化への道を歩む多くのPCメーカーの中にあってアップルらしさを露出できたところだろう。

 MacBookユーザーには見慣れたモノだろうが、Windows系PCのモバイルPCを使い続けてきたユーザーにとっては、「MagSafe」と呼ばれるマグネットでPC本体とくっつく仕組みは特徴的に映る。ACアダプタ側のMagSafeコネクタを本体のMagSafe電源ポートに近づけると、マグネットの引き合う力でコネクタとポートは確実に接続され充電が開始される。

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