連休ですが、取り急ぎ「3DMark Vantage」を試してみましたイマドキのイタモノ(1/2 ページ)

» 2008年05月02日 13時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 Futuremarkのグラフィックスベンチマークテスト「3DMark」シリーズの最新版「3DMark Vantage」が、日本時間の4月29日から配布が開始された。ここでは、用意された「Edition」の種類、新しく導入された「Preset」の内容、ユーザーが設定できる項目を紹介し、実際にGeForce 9800 GTXを3DMark Vantageで測定した結果を紹介したい。

オフラインで結果を見れるのは495ドルのProfessional Editionだけ

3DMark Vantageのメイン画面。右上のリストボックスで「Presets」を選択できる

 3DMark Vantageは、FuturemarkのWebページからダウンロードできる。「Basic」「Advanced」「Professional」「Trial」のEditionが用意されており、それぞれの価格はBasic Editionで6.95ドル、Advanced Editionで19.95ドル。Professional Editionになるといきなり価格が跳ね上がって495ドル(!)となる。

 Trial Editionは、(のちほど説明するPresetsの)“Performance”モードのベンチマークテストを1回だけ行える無料版で、Basic Editionでは回数の制限がなくなるものの、使えるPresetsはPerformanceモードのみ。Advance Editionで、用意されている「Entry」「Performance」「High」「Extreme」といったすべてのPresetsを使えるほか、ユーザーが解像度やフィルタリング、視覚効果を設定できるようになるが、測定結果はFuturemarkのオンラインサービスで用意される「Online Result Browser」(ORB)でしか参照できない。495ドルのProfessional Editionでようやくローカルに測定データを残せるようになる。

ORBで表示される3DMark Vantageの結果一覧。「My Results→All Results」で表示した。用意されたPresetsを適用して測定すると、Presetsの種類を示すアルファベットと3DMarksの値が見出しとして表示されるが、ユーザーがカスタマイズした条件では「N/A」となってしまう
ORBで個別測定結果の詳細を表示。テスト項目ごとの結果は下に表示される

Futuremarkが用意したPresetsが「公式条件」

 3DMark Vantageで導入された「Presets」は、解像度やフィルタリングなどの測定条件をFuturemarkが事前に設定したもので、負荷の軽い順に「Entry」、「Performance」、「High」、「Extreme」の4種類が用意される。解像度や異方性フィルタリング、Multisampleなどの設定も決まっているほか、「Texture」、「Shadow shader」、「Shadow resolution」、「POM shader」、「Volumetric rendering」といった、レンダリングクオリティや、Post-Processiongの有効無効もすでに設定されている。

Entry Presetでは、解像度は1024×768ドット、Multisampleの数は1、Texture FilteringはTrilinerにセットされる
Performance Presetでは、解像度は1280×1024ドット、Multisampleの数は1、Texture FilteringはTrilinerにセットされる

High Presetでは、解像度は1680×1050ドット、Multisampleの数は2、Texture FilteringはAnisotropic 8Xにセットされる
Extreme Presetでは、解像度は1920×1200ドット、Multisampleの数は4、Texture FilteringはAnisotropic 16Xにセットされる

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