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» 2008年07月07日 17時00分 公開

やっぱり「ASRock」なIntel X48マザー── 「X48Turbo Twins-WiFi」で遊ぶイマドキのイタモノ(2/2 ページ)

[寺崎基生,ITmedia]
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IEEE 1394やeSATAも装備したハイスペック仕様

 X48Turboは、FSB1600MHzに対応しているので、インテルのコンシューマー向けCPUの最上位モデルになるCore 2 Extreme QX9770にも対応する。拡張スロットは、PCI Express x16スロットが2本とPCI Express x1が1本、そしてPCIが3本という構成になっている。PCI Express x16スロットは、CrossFireXを構成した状態で2本ともPCI Express x16モードで動作してくれるため、Intel P45 Expressマザーを上回る3D性能が期待できる。

 X48Turboのサウスブリッジには「ICH9R」が組み合わせられているほか、専用コントローラをオンボードで用意しているため、多彩な機能をサポートしている。基板上に6ポート設置されたSerial ATAは、ICH9RによってRAID 0/1/10/5の構築が可能。このほか、バックパネル付近にも、Serial ATAが2カ所設置されている。これらはバックパネルにあるeSATAポートと排他関係になっている。

 オーディオは、Reatec ALC890Bを用いて7.1チャンネルHDオーディオに対応。ネットワークは、Realtec RTL8111Cギガビットコントローラを搭載している。またIEEE 1394も専用コントローラを実装しているなど、ハイエンドモデルらしく、基本的な機能をすべて網羅したマザーボードとなっている。

USBや7.1チャネルサウンド出力のほか、SPDI/FやIEEE 1394、eSATAなども用意されている
PCI Express x16スロットを2本備えている。CrossFireXを構築した場合、2つのスロットはx16モードで動作する

IEEE 1394専用コントローラとして、VIAの「VT6308S」が実装されている
ネットワークコントローラは、RealtekのRTL8111Cを搭載。ギガビットイーサネットに対応する

Serial ATAがサウスブリッジの付近に6つ設置されている
そのほか、バックパネルの近くにも、内蔵HDD用のSerial ATAが2つ用意される

DDR2とDDR3、パフォーマンスはどれほど違う?

 DDR2とDDR3に対応したマザーボードであるため、低価格のDDR2を利用しても、DDR3とパフォーマンスに差がないのなら、DDR2のコストパフォーマンスを優先するところだが、DDR3のパフォーマンスが優れているなら、多少コストがかかってもそちらを選びたいというユーザーもいるだろう。

 そこで、DDR2-800とDDR3-1333のメモリを用意し、パフォーマンスの比較を行ってみた。使用したメモリは、前述のGeilの製品だ。なお、DDR2は、DDR2-1000モデルを用意したが、BIOSでメモリクロックを800MHzまでしか設定できなかったため、DDR2-800として扱っている。DDR3は、DDR3-1333のモジュールで、BIOS設定で1333MHzに設定して測定を行った。

 PCMark05のトータルスコアで170ポイントほどDDR3-1333が上回っているほか、3DMark06やFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3でも高いスコアをマークしている。もちろん、コストパフォーマンスを考えたらDDR2が優れているといえてしまうほどの違いにとどまっているが、最新のソフトウェアを限界ぎりぎりで使うユーザーなら、ワンランク上のパフォーマンスが実現できるDDR3を選択する理由となるはずだ。

 なお、DDR3のメモリクロックを1066MHzに設定した状態でも測定してみたが、そのスコアはDDR2-800とDDR3-1333のちょうど中間となってDDR3のメリットは半減してしまった。DDR3メモリを購入するなら、DDR3-1333以上のモデルを選びたい。

DDR2-800 DDR3-1333
PCMark05:PCMarks 5626 5821
PCMark05:CPU 6731 6533
PCMark05:Memory 5650 5849
PCMark05:Graphics 4767 4797
PCMark05:HDD 5070 5136
PCMark05:HDD-XP Startup 9.406 9.644
PCMark05:Video Encoding 450.726 489.899
PCMark05:Image Decompression 37.678 37.802
PCMark05:WMV Video Playback 66.022 78.198
3DMark06(1280×1024ドット、nonAA、nonAniso) 5075 5085
FinalFantasy XI Official Benchmark:Low 9195 9407
FinalFantasy XI Official Benchmark:High 7202 7332

ちょっと歯がゆいオーバークロック設定

 X48Turboには、オーバークロック用のツールとして、「ASRock OC Tuner」が付属する。このツールを使うと、Windows上からFSBの設定が行える。評価作業で、Core 2 Duo E6750を組み込んだ状態のベースクロックを、333MHzから366MHzまで上げ、CPUの動作クロックを3GHzにしたところ、問題なく動いてくれた。そのほか、CPUの倍率設定と各部駆動電圧も調整可能だ。このように、ASRock OC Tunerはオーバークロック設定が容易に行えてその使い勝手も悪くない(ただし、メモリクロックは変更できない)。

 BIOS設定にもオーバークロックの設定が用意されている。CPUの動作クロックでは、「Auto」、「Manual」、「I.O.T」という3つのモードがある。Manualでは、100〜800MHzの間で任意のベースクロックを設定可能。I.O.Tでは、クロックアップを比率で指定できる。惜しむらくは、BIOSでもメモリのクロック設定が少ないことだ。DDR2は800MHzまでしか設定できないし、DDR3でも規格以上のクロックは用意されていなかった。遊び心という意味では、もう少し設定の自由度を上げてほしいところだ。

オーバークロック用の「ASRock OC Tuner」が付属する。CPUの動作クロックや各部の駆動電圧などをWindows上から設定可能だ
メモリクロックの設定は自由度が少ない。DDR2-1000メモリを搭載した状態では、333MHzと400MHzしか選べなかった


 X48Turboは、高額モデルが多いIntel X48 Expressマザーの中で、2万円台後半という価格で販売されているのが最大の特徴といえる。かつ、基本機能は充実しており、DDR3とDDR2メモリが利用できるなど、コストを抑えてハイパフォーマンスPCを作りたいユーザーには、悪くない選択になるはずだ。このマザーと、コストパフォーマンスに優れたRadeon HD 4850を2枚用意して、新しいPCを組むというのは、2008年前半の自作PCとしては、非常に興味深い構成だろう。

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