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ソニーは7月16日、VAIOノートの新モデルを発表した。新製品のラインアップは大画面ワイドノートの「VAIO type F(FWシリーズ)」、ハイエンドモバイルの「VAIO type Z」、エントリー向けモバイルの「VAIO type S」、ビジネス用ノートの「VAIO type BZ」の4タイプだ。このうち、type Zとtype BZが新登場のVAIOで、type F(FW)とtype Sは従来機からフルモデルチェンジした。
これらはいずれもインテルが7月16日に発表したノートPC向けの新プラットフォーム「Centrino 2」(開発コード名:Montevina)に対応し、FSB 1066MHzに対応した45ナノ世代のCore 2 DuoとIntel PM45/GM45チップセット、IEEE802.11nドラフト準拠の無線LANモジュールを装備することで、基本スペックを強化している。
発売日はtype F(FW)/S/BZが7月19日、type Zが8月9日の予定。type F(FW)/Z/Sは店頭販売向けモデルと同社直販のVAIOオーナーメードモデルの両方を、type BZはVAIOオーナーメードモデルのみを用意する。
ちなみにVAIOの2008年夏モデルは、4月15日の「VAIO type N」および「VAIO type C」の発表を皮切りに、5月7日にはLiblog Station「HS1」やCanvas Online「CP1」といった「Extension Line by VAIO」に加えて、「VAIO type G」「VAIO type T」「VAIO type L」「VAIO type R master」を一挙に投入、6月25日には「TP1」がモデルチェンジしており、今回の発表が第4弾となる。
ソニーは1年前の2007年7月、日本国内におけるVAIO発売10周年を記念し、Anniversaryロゴや記念モデルの「VAIO type T」を用意した。11周年を迎えた今回の新ラインアップでは次の10年を視野に入れ、VAIOブランドによって“持ち主の気持ちをくみ取ることができる”、“「人となり」を表現できる”、“感動をもたらす存在となる”といった付加価値と体験を提供することを目指し、「感じるコンピューター」をキーワードにプロモーション展開を行う。
そのための施策としては、11年継承してきたVAIOの定義「Video Audio Integrated Operation」を今回から「Visual Audio Intelligent Organizer」に改める。Video AudioをVisual Audioに変更したのには、動画のみならず静止画も含めて、ソニーの持つ映像と音楽の技術を結集・進化させるという意味を込めた。また、IntelligentはPCアーキテクチャだからこそできる新しい価値観の追加、Organizerは使い勝手、デザイン、先進性の有機的な統合を示すとした。
Intelligentの例では、ソニーの技術を盛り込んだVAIO付属のアプリケーション群である「VAIO Movie Story」「Click to Disc/Click to Disc Editor」「VAIO Music Box」「Giga Pocket Digital」が他社製品にない特徴として挙げられるという。
Organizerの具現化としては、VAIOのデザインでこだわり続けている「機能美」を表現するものとして、4タイプすべてに「シリンダーフォルム」、type BZを除く3タイプに「アイソレーションキーボード」を採用した。この2つのデザインはすでにtype Tに導入されているが、今回はこれをさらに幅広いモデルに適用したことになる。
シリンダーフォルムとは、キーボードと液晶ディスプレイをつなぐ本体の中心部分となるヒンジに、バッテリーと電源ボタン、ACアダプタ端子といった機能を内包し、本体の薄型化と個性的な外観を両立したデザインだ。アイソレーションキーボードは、キーとキーの間隔を離したデザインのキーボードを格子状の本体カバーにはめ込んだもので、キーとキーの間隔が離れていることから、タイプミスが少ない、女性の長いツメでも引っかかりにくい、たわみが少ない、ゴミやほこりがたまりにくいなどのメリットをうたう。
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