黒くて“四角い”リビングPC「FMV-TEO/A90D」を試す:富士通謹製リビングPC(1/4 ページ)

» 2008年08月15日 16時16分 公開
[都築航一,ITmedia]

白から黒へ、AV機器ライクに外観を一新

フルモデルチェンジした「FMV-TEO」

 富士通の「FMV-TEO」シリーズは、PC用ディスプレイではなく、HDMIケーブルで家庭の大画面テレビに接続して利用するというコンセプトを打ち出したデスクトップPCだ。2007年1月に第1世代が発表されて以来、4度目のモデルチェンジにあたる今夏モデルは、2008年6月末から2モデルが販売中だ。

 第2世代となって、従来機からぐっとAV機器寄りになった本体のデザインをはじめ、各部にわたって大幅な変更が施されたことから、性能や使い勝手がどのように変わったのか、気になっている人も多いだろう。今回は、上位機にあたる「FMV-TEO/A90D」を取り上げ、機能や使い勝手をチェックした。

 これまでのFMV-TEOシリーズといえば、白とグレーのツートーンカラーのボディという、家庭向けデスクトップPCのイメージに近いスタイルを堅持していたが、今回は黒を基調にハーフミラー処理のクリアパネルを前面にあしらったデザインへと一新。これは、黒や銀で固められたAV機器の多いリビングルームにも、抵抗なく受け入れられるようにとの配慮だろう。従来通り横置きでの利用に加え、別売の縦置きフット(FMV-FT03/直販価格1500円)を併用すれば、縦置きでも使うことが可能になったのもトピックだ。

 また、クリアパネル中央部に置かれた電源ボタンの両脇には、イルミネーションLEDが組み込まれており、動作の状態に応じてさまざまな表情を見せる。これもリビングに設置されることを意識した演出といえるものだ。初期状態では、起動時は白、通常は水色と青のグラデーション、テレビ録画中は赤く点滅するほか、付属ユーティリティで光り方を6パターンから選ぶこともできる。さらに、同社のWebサイトからプログラムをダウンロードすれば、グリーンやパープルに光らせることも可能と、遊び心も忘れていない。もちろん、テレビ視聴時のじゃまにならないよう、LEDランプを消灯してもおくこともできる。

 ボディサイズは340(幅)×357.5(奥行き)×75(高さ)ミリ、重量は約6.6キロとスリムなため、AVラックやテレビスタンドへの収納も楽に行える。本体の拡張性は従来モデルを踏襲しており、前面のカバー内に2基のUSB 2.0と4ピンのIEEE1394、背面に4基のUSB 2.0端子を装備する。また、前面にはSDHC対応のSDメモリーカードとメモリースティックPROの共用スロットも備える。

ハーフミラー処理が施されたクリアパネル部には電源ボタンやスロットインタイプのBlu-ray Discドライブがある(写真=左)。カバー内にはヘッドフォンやマイク、2基のUSB 2.0と4ピンのIEEE1394、SDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティックPRO対応のメモリカードスロット、B-CASカードスロットが並ぶ。本体を右側面から見たところ(写真=中央)で、高さ75ミリのフラットなボディであるのが分かる。背面にはHDMIやHDCP対応のDVI-D端子、ギガビット対応の有線LAN、FAXモデム、4基のUSB 2.0やラインイン/アウト、光デジタル音声出力(角形)が用意される(写真=右)

電源ボタンの両脇にイルミネーションLEDが仕込まれ、色や点滅などでPCの状態を示してくれる(写真=左)。専用ツールのTEO Utilityを使えば、イルミネーションLEDの光り方を変更できる(写真=中央)。同社のWebサイトからオリジナルイルミネーションのパターンをダウンロードして、バリエーションを追加することも可能だ。キーボードを収納できる別売のフット(縦置きスタンド)利用時は、サイズが200(幅)×357.5(奥行き)×375(高さ)ミリとなる(写真=右)

「Centrino」から「Puma」に変身したシステム

 大きく手を加えられたのは本体デザインだけでなく、内部のシステムにも及び、これまでのインテルプラットフォームに代わって、AMDの最新プラットフォームが新たに採用された。6月のCOMPUTEX TAIPEI 2008で発表された、ノートPC向けのPumaプラットフォームを全面的に導入しており、2.0GHz駆動のデュアルコアCPUであるTurion X2 RM-70を筆頭に、MPEG-4 AVC/H.264の再生支援機能UVD(Unified Video Decoder)を持つGPU「ATI Radeon HD 3200」を統合したAMD M780Gチップセットが組み合わされる。

 メインメモリには、PC2-5300対応の1GバイトSO-DIMMモジュールを2枚搭載し(最大4Gバイト/空きスロットなし)、スロットローディングタイプのBlu-ray Discドライブにいたるまで、ノートPC用のパーツが積極的に使われている。もっとも、本製品はテレビ録画機能が大きな目玉になっており、大容量が求められるHDDだけは、デスクトップPC用の3.5インチタイプ(7200rpm)を内蔵している。上位機のFMV-TEO/A90Dは750Gバイト、下位モデルのA70Dは500Gバイトだが、直販サイトのWEB MARTでは1Tバイトも選べるカスタムメイドモデルが提供されているので、より大容量のストレージを求めるユーザーはこちらも検討したい。ちなみに、カスタムメイドモデルで選択可能な項目は、本体のスペックに関してはHDD容量(1Tバイト/750Gバイト/500Gバイト)とメモリ容量(4Gバイト/2Gバイト)、光学ドライブ(Blu-ray Disc/DVDスーパーマルチ)、無線LANの有無と少なめで、19型ワイド液晶ディスプレイ(1440×900ドット)の追加も行える。

 なお、本体内部にはPCI Express x1とPCI Express Miniカードのスロットを1基ずつ装備しているが、3波(地上デジタル/BSデジタル/110度CSデジタル)対応テレビチューナーを2基搭載したカードとIEEE802.11b/g対応の無線LANカードでそれぞれ埋まっており、拡張スロットに空きはない。

3波(地上デジタル/BS/CS)対応のチューナーを2基搭載したテレビチューナーは、PCI Express x1のカードで供給される(写真=左)。チューナーはソニー製だった。前面右側にスロットインタイプのBlu-ray Discドライブを内蔵する(写真=右)。BD-R/BD-REメディアに2倍速、BD-R DL/BD-RE DLメディアに等速で書き出せる。なお、下位モデルではDVDスーパーマルチドライブになる

FMV-TEOの上部(写真=左)。CPUファンの真上に通気口があり、高負荷時は風切り音が耳につく。背面のネジを2本回すと天面のカバーが取り外せる(写真=中央)。2基のメモリはSO-DIMMだが、HDDは3.5インチタイプだ。なお、電源容量は130ワット。こちらは底面の写真で、5つのインシュレータが見える(写真=右)

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー