黒くて“四角い”リビングPC「FMV-TEO/A90D」を試す富士通謹製リビングPC(4/4 ページ)

» 2008年08月15日 16時16分 公開
[都築航一,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

意外と便利なおすすめコンテンツメニュー

 テレビ関連以外にも、本機には富士通のPCらしく膨大な数のアプリケーションがプリインストールされているが(Officeスイートは付属しない)、リビングでの利用を想定した、製品のコンセプトにかなうソフトウェアをいくつか紹介しよう。

 注目は、今回のモデルチェンジで追加された「おすすめコンテンツメニュー」だ。番組表からピックアップされたおすすめ番組や、自動録画が完了したおすすめ番組、さらに@niftyから提供を受けたニュースのヘッドラインの一覧を表示してくれる。好きなジャンルのテレビ番組を漠然と見たいときや、ニュースの情報を手早くキャッチしたいときなどに便利だろう。リモコンにも専用ボタンが割り当てられており、1発で呼び出せる。

おすすめコンテンツメニューでは、上から順に、@nifty提供のニュース、おすすめ番組として抽出されたテレビ番組、おすすめ自動録画されたテレビ番組を表示(写真=左)。最新ニュースやテレビ番組をまとめて確認できる。ニュースを選択するとWebブラウザが呼び出され(写真=中央)、おすすめ番組を選ぶと予約録画の設定や番組表が呼び出せるウィンドウが開く(写真=右)

 また、同社が以前から展開しているコンテンツ視聴/配信のプラットフォーム「MyMedia」も、10フィートUIを採用しており、本機にふさわしいアプリケーションといえる。音楽、静止画、動画といったコンテンツの視聴はもちろん、テレビ番組の視聴や録画済み番組の再生もここから行え(実際にはDigitalTVboxの該当する機能が立ち上がる)、さらにWeb上で展開されている動画コンテンツの配信サイトを利用したり、リモコンだけでWebブラウズを楽しんだりといったことも可能だ。リモコン中央の一番目立つ位置に専用ボタンが置かれていることとあわせ、デジタルコンテンツ視聴に関するほとんどの機能へリンクできる手軽さがうれしい。

 一方、必ずしもリビングでの利用に最適化されたユーザーインタフェースとはいえないものの、静止画/動画に音楽ファイルを組み合わせてビデオクリップを自動生成する「muveeNow」(機能制限つきのお試し版)や、前述のUlead DVD MovieWriter 5 for FUJITSUといった編集ソフトも、PC上のコンテンツ利用の幅を広げてくれる点で注目したい。

MyMediaのトップ画面(写真=左)。10フィートUIを採用しており、「テレビ」と「録画番組」からDigitalTVboxが呼び出せる。muveeNowは、BGMに選んだ音楽ファイルを解析し、動画や静止画の配置を最適化することで、完成度の高いビデオクリップを生成するソフトウェア(写真=中央)。プリインストールされているのはお試し版で、完成品をDVDなどのメディアに保存するには有償アップデートが必要だ。DVD MovieWriter 5 for FUJITSUはAVCHDカメラなどの映像から、AVCHDフォーマットのDVD-ROMやBD-MV形式のBDメディアを作成できる(写真=右)

PCに軸足を置きつつ、テレビ機能を手軽に楽しみたいユーザーは買い

 リビングでの利用を前提としたデスクトップPCとしては、ソニーのVAIO TP1シリーズが直接のライバルとして挙げられるが、両者は見た目の印象だけでなく、性格も大きく異なる。

 こちらのレビュー記事でも触れた通り、TP1は最新モデルでテレビチューナーと視聴ソフトウェアの自社開発によって「テレビ機能に特化したPC」というコンセプトを現実のものにした。対するFMV-TEOシリーズは、モデルチェンジでリビングに持ち込みやすいデザインを獲得したとはいえ、あくまでFMVシリーズのデスクトップPCの一員として、PCならではの汎用性や使い勝手に軸足を残しているという立ち位置の違いがある。

 実売価格は、上位のA90Dが19万円前後、下位のA70Dが14万円前後とTP1シリーズよりもやや安価だ。テレビ機能については、他社製の視聴/録画ソフトウェアの使い勝手が問題として残されたまま、別のアプリケーションで弱点を補完するというアプローチがとられている。操作はやや煩雑ながら、ディスクに書き出したデジタル放送の番組をカット編集できるのは強みだ。とはいえ、TP1のような番組解析機能は持たないため、どちらかといえば大好きな番組をじっくり見るというよりは、より幅広い番組を気軽に視聴するスタイルで、ディスクへの保存はどうしても残したい場合だけでよい、というライトな付き合い方を好むユーザーに適したPCといえそうだ。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月25日 更新
  1. エアコンがない部屋を冷やせる「Dreemstar 冷風扇」がセールで50%オフの9980円に (2026年07月23日)
  2. 実売2万円切りで実働10日間のバッテリー駆動! 「Amazfit Bip Max」は初めてのスマートウォッチに最適か (2026年07月24日)
  3. バッファロー、外付けHDDやWi-Fiルーターなど105製品で最大42.5%の値上げ (2026年07月23日)
  4. Windows 11 バージョン 24H2/25H2搭載のデル製PCに6月のプレビュー更新を適用するとパフォーマンス低下の恐れ 「帯域外更新」で対処 (2026年07月23日)
  5. 東レの最新カーボン技術で約999gと長時間バッテリーを両立させた“法人向けLAVIE”が登場 ブランド統一の背景とは (2026年07月23日)
  6. 高価なグラフィックスカードを守る「過熱保護ケーブル」に注目! 夏を乗り切るNoctua製簡易水冷も販路拡大で続々入荷 (2026年07月25日)
  7. プラネックス、10GbE接続に対応した5ポート搭載アンマネージドスイッチ (2026年07月24日)
  8. Garmin、液晶非搭載の軽量スマートバンド「CIRQA Smart Band」 (2026年07月23日)
  9. AMDがサーバ/HPC向けの「第6世代EPYC」「Instinct MI400」を発表 搭載製品は順次市場投入 (2026年07月24日)
  10. ケーブル抜き差しで“瞬断”しない、バッファローの高出力な多ポートUSB PD充電器が便利すぎる (2026年07月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー