MSIの「P45-8D Memory Lover」でメモリを差しまくるイマドキのイタモノ(2/2 ページ)

» 2008年10月14日 17時00分 公開
[寺崎基生,ITmedia]
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ちょっとデリケートな8本のメモリスロット

 評価作業では、DDR2、DDR3それぞれでメモリをフルに実装した状態で挙動をチェックするために、DDR2とDDR3ともに、ベンダーがロットを確認してパッケージを梱包しているGeILの4枚入り製品「G32GB1333C9DC」(DDR3)と「GB24GB8500C5QC」(DDR2)用意した。しかしながら、DDR3では4本差しでも安定して動作してくれたものの、DDR2の4枚差しでは動作が不安定になることがあったため、ベンチマークテストでは2本差しの状態で行っている。なお、ベンチマークの結果は、PCMark05のスコアで70ポイントほどDDR3を組み込んだ構成の結果が良好であるが、その差はわずかだ。

P45-8D:DDR2-800 P45-8D:DDR3-1333 P45-8D(3.2GHzOC):DDR3-1066
PCMark05:PCMarks 6778 6846 7523
PCMark05:CPU 6830 6884 8211
PCMark05:Memory 5847 6209 6746
PCMark05:Graphics 6834 6844 7002
PCMark05:HDD 4992 4981 4866
PCMark05:Video Encoding 497.478 497.286 584.58
PCMark05:Image Decompression 37.865 38.109 45.652
PCMark05:WMV Video Playback 69.788 70.823 81.025
3DMark05:3DMarks 10494 10506 10827
3DMark06:3DMarks 5140 5146 5317
Final Fantasy XI Official Benchmark 3 Version 1.0 :High 7717 7762 8352
Final Fantasy XI Official Benchmark 3 Version 1.0 :Low9886 9950 10551

CPU Core 2 Duo E6750(2.66GHz)
メモリ DDR2 PC2-800 1GB×2、DDR3 PC3-1333 1GB×2
GPU Radeon X1950 Pro 512MB
HDD Seagate ST3160812AS SATA 160GB 7200rpm
OS WindowsXP Professional(SP3)

オーバークロックを強制的に行うディップスイッチを搭載

 本格的なオーバークロッカー向けモデルとしては、同じチップセットを搭載したP45 Platinumがあるものの、P45-8Dもオーバークロックを楽しめる機能が十分に用意されている。BIOS設定でも、MSI独自のオーバークロック設定である「Cell Menu」が用意され、CPUの動作クロックやメモリクロック、各種電圧設定などが細かく設定できる。今回もCore 2 Duo E6750を使ってオーバークロックを試してみたところ、FSB 1600MHzの3.2GHzまでは素直に動作してくれた。2.66GHzが定格であるCore 2 Duo E6750を3.2GHzで動作させたときのCPU温度は、アイドルで28度、高負荷時でも45度程度(気温29度、CPUクーラーユニットはAuras LPT-70)と、比較的低温で動作していたのは特記できる。

 ただし、メモリはDDR3-1333を使用したものの定格では動作せず、1066MHzまで落としたところで安定して動作するようになった。DDR2とDDR3両対応にしたことによって、メモリ周りの動作がシビアになっているようなので、メモリでぎりぎりのパフォーマンスを追求する設定には向いていないかもしれない。

 なお、オーバークロック用のディップスイッチがオンボードで搭載されているのだが、こちらをFSB333MHzからFSB400MHzに設定して起動してみたところ、BIOSすら起動しなかった。おそらくはメモリクロックも上がってしまうため、そちらがネックになって動作しなかったのだろう。

BIOSにはCell Menuが用意されていて、細かいオーバークロック設定が行える。メモリクロックは、FSBとの比率を設定する方式でクロック調整はできない(写真=左)。BIOS設定中に、メモリのSPD情報を細かく表示してくれる、Memory-z機能を搭載(写真=右)

バックパネルにCMOSクリアスイッチが配置されている。オーバークロックのテストでは便利だ(写真=左)。オンボードのオーバークロック用ディップスイッチを持つが、Cell Menuで細かく調整できるため、あまり出番はないだろう(写真=右)

大容量時代のメモリ移行マザーとしては非常に便利

 これからメモリを買い換える場合、多少の値段差なら将来性を考えてDDR3を選びたいというユーザーは多い。実際、DDR3-1066なら、DDR2-1066とそれほど価格差はなく、DDR3-1333を選んでも、1.5倍程度の価格で購入可能だ。そして、DDR3にしてもDDR2にしても、最近ではOSを始めとして大容量であることが求められる。このような状況にあってP45-8Dは非常に利用価値が高い。パーツ構成やオンボード機能、オーバークロック設定などは、ハイエンドモデル相当なので、長く使っても機能に不足を感じることはない。

 ただ、評価機材に限ったことなのかもしれないが、DDR2とDDR3のメモリスロットをそれぞれ4本も搭載したことで、メモリの動作に関してはシビアな部分も見られる。オーバークロックなどのチューニングを行ったり、DDR2で4枚差しを行う場合は、動作実績のあるメモリモジュールを用意したほうが安心だろう。

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