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キヤノン、実売15万円前後のA4カラー複合機「Satera MF8450」画質重視で差異化

» 2008年10月17日 12時30分 公開
[ITmedia]
「Satera MF8450」

 キヤノンはA4対応のカラー複合機「Satera MF8450」を11月上旬に発売する。3〜10人程度のSOHO/小規模オフィスにおけるメインマシン、または10〜30人程度の中規模オフィスにおけるサブマシンとしての利用を想定した製品だ。価格はオープン、実売価格は14万9800円前後と予想される。

 MF8450はカラープリント、カラーコピー、カラースキャナ、FAXといった機能を備えたネットワーク対応のA4カラーレーザー複合機。2006年5月に発売された「MF8180」の後継機にあたり、カラーの印刷速度を高速化したほか、両面ADF/両面印刷機能を標準装備し、3.5型のカラー液晶モニタとPIXUSシリーズでおなじみのホイール型インタフェースを搭載するなど、仕様を強化した。

 特徴は、同価格帯の複合機では画質に注力していることだ。スキャンしたRGB入力信号を本体内の3次元RGB色空間テーブルに展開して色補正し、それを本体内の3次元CMYK色空間テーブルに割り当てて色補正することで色再現性を向上する「デュアルダイレクトマッピング」技術を搭載。これにより、暗部の階調や人肌の再現性を高めている。

 また、黒文字だけを抽出して黒トナーのみでシャープに印刷する「黒文字処理」機能、テストチャートを出力してスキャンすることで色再現性を安定させる「自動階調補正」機能、文書内の写真と文字を自動判別して写真の階調性を改善したり文字部のモアレ/ジャギーを抑える多値誤差拡散処理「T-MIC」機能、ADFから複数の原稿をコピーする際にカラー/モノクロを自動判別して読み取り時間を短縮する「リアルタイムACS」機能も備えている。

操作パネルはチルト式で、3.5型カラー液晶とスクロールホイールを搭載している(写真=左)。ドラム一体型トナーカートリッジはフロントから交換できる(写真=右)

 プリントエンジンは4Dタンデム方式を採用。印刷速度はカラー/モノクロともに17ppm(A4タテ/片面印刷)。ウォームアップタイムは60秒以下(スリープからの復帰は19秒)、ファーストコピータイムは原稿台使用時で16秒以下、フィーダー使用時で22秒以下をうたう。ランニングコストはモノクロ3円、カラー15円だ。給紙容量は標準でカセット250枚/手差し100枚/ADF50枚、オプションで500枚セットできるカセットを用意している。

 スキャナはCCDタイプで、カラーが75/150/300dpi、モノクロが75〜600dpi(1dpi単位)の読み取りに対応する。PCを介さずにスキャンしたデータを高圧縮PDFに変換し、電子メールやネットワーク上のフォルダに送信できる「SEND Lite」機能も持つ。

 インタフェースは100BASE-TXの有線LANとUSB 2.0を装備する。本体サイズは546(幅)×527(奥行き)×627(高さ)ミリ、重量は約44キロだ。最大消費電力は約1070ワット、待機時消費電力はスタンバイ時32ワット以下/スリープ時1ワット以下となっている。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、Windows Server 2003/2008、Mac OS X 10.2.8以降。

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