ASUSから発表された「Rampage II Extreme」は、Intel X58 Expressチップセットを搭載したマザーボードであると同時に、パワーゲームユーザーやオーバークロッカーに支持されているR.O.G.(Republic of Gamers)の一員で、Intel X48 Expressチップセットを搭載したハイエンドモデル「Rampage Extreme」の後継となるモデルだ。
マザーボードを見て違和感を覚えるユーザーもいるかもしれないが、Rampage II Extremeは一般的なATXマザーボードと縦横比が異なっている。一般的なATXマザーボードは横幅が244ミリ程度だが、Rampage II Extremeは横幅が269ミリと幅広となっている。PCケースに入れて使う場合には、Enhanced ATX対応を選ぶなどの注意が必要だ。
Rampage II Extremeでは非常に贅沢ともいえる電源回路が採用されている。CPUの電源回路は、従来モデルのRampage Extremeと同じ16フェーズとなっており、現在のところ最も多い段数のVRMを搭載する製品の1つだ。CPU電源回路以外でも、ノースブリッジ用の電源回路が3フェーズ構成、メモリ用の電源回路も3フェーズ構成となっているなど、電源回路に関しては、十分にコストをかけたモデルとなっている。さらに、それぞれの電源回路で富士通のマルチレイヤーポリマーコンデンサを配置し、高い安定性を実現するようになっている。ほかのコンデンサもすべて固体コンデンサだ。
CPU電源回路の近くには、ASUSが独自開発した「EPU2」コントローラが搭載されている。これは、16フェーズに対応した電源フェーズコントローラで、CPU負荷によって動作する電源フェーズ数を変えることで、省電力化実現するものだ。
オンボードで電源とリセットスイッチを搭載しているのは、従来のR.O.G.シリーズと同様だが、Rampage II Extremeには、リアルタイムで動作クロックや駆動電圧を変更させるためのジョイスティックやトグルスイッチなどが搭載されている。付属の「LCD Poster」と組み合わせることで、温度や動作クロックなどの情報をリアルタイムで知ることができる。
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