NVIDIA、Atomに参入

» 2008年12月18日 10時30分 公開
[ITmedia]

 NVIDIAは、同社の統合型チップセット「GeForce 9400M」がインテルのCPU「Atom」シリーズに対応することを発表した。現在、Nettop、Netbookでは“Diamondville”AtomにIntel 945GSEとICH 7を組み合わせる3チップ構成が採用されているが、GeForce 9400MがAtomに対応したことで、AtomとGeForce 9400Mの2チップでシステムが構成できることになる。このメリットとして、マザーボードのデザインでフットプリントの縮小につながるとNVIDIAは説明している。

 NVIDIAは、Atom+GeForce 9400Mと搭載したマザーボードとしてPico-ITXフォームファクタに準するリファレンスデザインを示している。フットプリントは3×4インチで、HDMI、デュアルリンクのDVI、ギガビットLAN、Serial ATA、DDR対応SO-DIMMスロットなど、AtomとIntel 945GSEの組み合わせで構成されるシステムを大きく上回る、最新のノートPCに相当するインタフェースを実装できる。

 NVIDIAでは、このPico-ITXマザーボードを組み込んだPCシステムもデザインしているが、そのサイズは5.7(幅)×4.4(奥行き)×1.5(高さ)インチ、ボディ内部体積は0.6リットルとされている。

GeForce 9400MがAtomに対応したことで、これまでCPUとチップセットの3チップ構成だったNetbookやNettopが2チップで構成できるようになる(写真=左)。NVIDIAが示したマザーボードのリファレンスデザイン(写真=中央)。最新のノートPCと同等のインタフェースが利用できるようになる(写真=右)

NVIDIAが示したAtomとGeForce 9400Mを組みこんだPCのリファレンスデザイン(写真=左)。背面(写真=中央)と前面(写真=右)に用意されたインタフェース

 NVIDIAの説明によると、拡張されるのはインタフェースだけれはなく、パフォーマンスにおいても大幅な向上が期待できる。GeForce 9400Mに統合されているグラフィックスコアは、DirectX 10に対応した統合型シェーダユニットを16基実装するため、インテルのAtomプラットフォームでは動作しなかった3DゲームがAtomとGeForce 9400Mのシステムでは起動するようになる。NVIDIAの資料では、新しいFPSゲームタイトルの「Call of Duty 4」がインテルのAtomプラットフォームでは起動しなかったのに、AtomとGeForce 9400Mでは動作している状況が紹介されている。

 また、GeForce 9400Mには動画再生支援エンジンであるPureVideo HDも実装されているため、MPEG-2、VC-1、H.264においてハードウェアデコードが利用でき、1080pの動画でもスムーズに再生が可能であるとともに、GeForce 9400Mが対応するCUDAを利用した高速なトランスコード処理も可能になる。

 NVIDIAは、AtomとGeForce 9400Mを組み合わせた場合、従来のNetbookよりグラフィックス性能が10倍に向上し、フルHD動画が再生可能となり、Vista Premiumロゴが取得できるとそのメリットを訴求している。

DirectX 10とCUDAに対応し、ハードウェアデコードを利用できるPureVideo HDを実装するグラフィックスコアを統合したGeForce 9400MがAtomをサポートしたことで、これまでNetbookやNettopで困難だった3Dゲームや高速なトランスコード処理、フルHDのスムーズな再生が可能になる

NVIDIAが示した、インテルプラットフォームとGeForce 9400Mと組み合わせた場合とで比較したAtomシステムのスペックとパフォーマンス

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