1月16日、ソニーのミニノートPC「VAIO type P VGN-P70H」が発売され、アキバ各所に“ジーンズのポケットにも入る”特徴的な筐体が並んだ。VGN-P70Hのカラーバリエーションであるクリスタルホワイトとガーネットレッド、ペリドットグリーンの3種類がそろい、それぞれ10万円弱の値が付けられている。ソフマップ リユース総合館は「十分な量が入荷できました」と話すが、「それでも週末まで残るかは微妙。すごい注目度ですからね」と続けた。
VAIO type P VGN-P70Hは、245(幅)×120(奥行き)×19.8(高さ)ミリのミニノートPCで、標準バッテリー約4.5時間駆動を確保しつつ、約634グラム(店頭販売のワンセグモデル)という、圧倒的な軽さも実現している。液晶パネルには1600×768ドットの8型ワイドタイプを採用し、CPUはAtom Z520、HDDは60Gバイトタイプを搭載。2Gバイトメモリを積み、Windows Vista Home Basic(SP1)をインストールしているのも特徴だ。
その仕様から“Netbook”のカテゴリからは外れるものの、多くのユーザーがその延長線上の存在として関心を寄せているのも確かだ。ソフマップ秋葉原本館は「従来のNetbookから乗り換えを考えている人もめずらしくないですね。精巧な仕上がりで、予算をNetbookから少しだけ増やせば手が届く範囲。発売初日ですが、売れていますよ」と好調ぶりをアピールする。
そのほかにも、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaなどで大々的なキャンペーンが展開されており、「VAIO type Pがあるところに人だかりあり」といった様子だった。ただし、電気街全体でみると、その盛り上がりは局所的ともいえる。
ツートップ秋葉原本店は「VAIO type Pが盛り上がっているらしいっすね。でもウチは取り扱いがないから、どれほどの人気か見当がつきません。少なくとも、従来のNetbookの売れ行きが鈍るといった感触はないです」とそっけなく語る。
また別のショップも「Netbookはアキバ全体で盛り上がっている実感がありますが、VAIO type Pは大手量販店さん向きの商品ですよね。我々PCパーツショップとは関係のない存在。まあ、完成体で売るNetbookも厳密には範囲外なんでしょうけど、Eee PCやAspire oneのヒットには立ち会った感があるんですよ。Netbookというジャンルがメジャーになって、Pと一緒に我々の手を離れていくという流れなら、ちょっと悲しいですね……」とコメントしていた。
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