それでは試用したマシンのベンチマーク結果をお伝えしよう。先述したように、CPUはCore i7-975 Extreme Edition、メインメモリは6Gバイト、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 295のSLI構成、ストレージが256GバイトのSSDで、OSは64ビット版Windows 7 Professionalといった構成である。
計測したベンチマークソフトは、1280×1024ドット表示でPCMark Vantage、3DMark 06、3DMark Vantage、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3だ。これにフルHD(1920×1080ドット)解像度で3DMark 06、3DMark Vantage、LOST PLANET体験版&ベンチマークDirectX 10版、THE LAST REMNANT体験版&ベンチマークも実施している。なお、3DMark Vantageでは、プリセットではなくオプション設定で解像度の変更を行うと総合結果が表示されないため、CPU ScoreとGraphics Scoreのみを掲載した。
実施した各種ベンチマークテストの結果を見てみると、CPUおよびGPU性能ともにハイエンドデスクトップPCにふさわしいスコアだ。3DMark 06や3DMark Vantageの高解像度設定でも高いスコアを出しており、現在リリースされているPC向けの3DゲームをフルHD環境下で楽しめるだろう。なお、BTOメニューにはATI Radeon HD 5870のCrossFireXの構成も用意されているが、その構成を選んだとしても現状の3Dゲームをプレイするのに何ら支障がないであろうことは想像に難くない。
以上、Alienware Area-51 ALXを紹介してきたが、その性格から汎用性の高いPCと比較するのは間違いであることが分かってもらえたことと思う。随所に見られるこだわりやギミックの数々など、Alienwareはまさに”特別”である。一般的な用途で買うようなPCではない。
ハイエンドPCを持つことに喜びを見出せる人やフルHDの大画面で3Dゲームをバリバリ楽しみたいというユーザーならAlienware Area-51 ALXは買っても惜しくないと思わせる製品だ。今回試用した構成では50万円近くと高価になってしまうが、それに見合う喜びや満足度そして快適さを与えてくれるはずだ。
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