春は進学や就職、転職など、いわゆる新生活需要の時期。このタイミングに合わせて新PCを購入する人も多そうだ。そういえばみなさんは、古いPCのデータをどうやって新しいPCに移していますか。
LAN接続、光学メディアやUSBメモリにコピーする……など、方法はいろいろあるが、今回は上海問屋のUSBデータリンクケーブル「DN-AN2500PLB」(価格と詳細を調べる)と「DN-AN201PLW」(価格と詳細を調べる)を使い、“案外簡単、かつそこそこ安価”にデータの移行作業を実践してみよう。
USBデータリンクケーブルは、2台のPCに直接USB接続してデータを送受信できる機器だ。ケーブルの両端がUSBオス(A)端子になっており、PCのUSBポートに直接差して使う。今回使用する2機種のうち、DN-AN201PLWは巻き取りケーブル仕様で価格は2499円(税込み、以下同)、DN-AN2500PLBは通常のケーブル仕様で若干安価な1999円となっている(なお、今回試したDN-AN2500PLBのほか、WindowsーMac間のデータ転送もサポートする「DN-AN2510MLW」も用意する)。基本機能は一緒だが、付属するデータ転送ソフトの種類と機能がやや異なっている。
どちらもPCへの接続でマスストレージデバイスとして認識する領域が用意され、そこにデータ転送に用いるソフトウェアが保存してある。USBメモリなどと同様にドライバ類のインストール作業は不要で、データ転送ソフトもそこから直接起動できるようになっている。
DN-AN2500PLBは「EasySuite」と呼ぶソフトウェアが入っている。2つのUSB端子のうち、大きい方のUSB端子を“新PC”に差し、データ転送ソフトも新PCで起動しよう(逆でもよいが)。
EasySuiteは縦分割型で、普段使うWindowsエクスプローラ風のユーザーインタフェース(UI)を採用する。上にリモートホスト(転送先の新PC)、下にローカルホスト(転送元の旧PC)のストレージ内容が表示される、ごくシンプルなつくりだ。操作方法も単純で、転送元と転送先のフォルダやファイルを確認しながらドラッグ&ドロップ操作していくだけでよい。
一方、DN-AN201PLWは「Go!Suite」と呼ぶソフトを同梱する。最初の起動メニューのうち、上記のEasySuiteとほぼ同じ機能となるデータ転送用ツール「Go!Bridge」に加え、2台のPC間で特定のフォルダやInternet Explorerの“お気に入り”データを定期的に同期する機能も備える「Folder Sync」の2機能を利用できる。
Folder Syncはタスクを作成し、データの転送/同期作業を自動化できる機能が便利だ。タスクは最大100件まで登録でき、接続した双方の中身を見比べて「同期」か「どちらかのPCにないファイルだけをコピー」のどちらかを選択できる。変更、あるいは追加されたファイルだけ転送する差分コピーが行えるので、PC引っ越し時などの一時的な利用だけでなく、例えばメインのデスクトップPCとモバイル用のノートPC間で手軽にデータを同期させたい場合などにも便利だ。
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