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» 2010年03月18日 11時00分 公開

もはや……別モノ:こ、こんなに速いの?──“ハイブリSSD”で武装した「LaVie G タイプM」にたまげる (2/3)

[平澤寿康(撮影:矢野渉),ITmedia]

「ハイブリッドSSD」を選択できるNEC Direct直販モデル

photo LaVie G タイプM(ハイブリッドSSDモデル)のパーティション構成

 さて、LaVie G タイプMは店頭モデル“LaVie M”シリーズのNEC Direct直販モデル版という位置付けとなり、店頭モデルにはない魅力がいくつか存在する。それは、メインメモリやストレージ容量といった構成を予算や好みに応じてカスタマイズできること、そしてHDDとSSDを同時に内蔵する「ハイブリッドSSD」のオプションを選択できることだ。

 SSDは、HDDと比べて高速アクセス/軽量/静か/振動に強い/低消費電力といった特徴がある。CPU性能が低いPCでも、SSDを搭載するだけでOSやアプリケーションの起動が高速化され、体感速度を大きく向上できることが特に大きなメリットに挙げられる。その半面、SSDは容量あたりの単価がHDDと比べるとまだ高価なので、大容量のSSDを搭載するとなると価格も跳ね上がる。こちらは、価格より絶対的な性能を重視するハイエンドユーザーであればよいが、価格も重視する(適度なコストパフォーマンスを望む)であろうCULVノートPCにおいてはそうもいかないところがある。

 そこでLaVie G タイプMは、約62Gバイトの比較的小容量なSSDと、320Gバイトあるいは500GバイトのHDDを同時に搭載する「ハイブリッドSSD」と呼ぶ方法で、速度とストレージ容量を両立した。OSやアプリケーションは高速なSSDに置いて高速化を図りつつ、一般的なデータの保存は大容量のHDDで安心。かつSSDはそれほど大容量としないため、コストもある程度は抑えられる──。標準モデルのHDDに加えて、小容量の高速SSDを追加で搭載することにより、一石二鳥ならぬ一石三鳥を実現したわけだ。ちなみに、今回の評価機は約62GバイトのSSDと、320Gバイトの2.5インチHDD(評価機は東芝「MK3263GSX」を実装)を搭載する構成となっている。

 ともあれ、まずは「ストレージがどれだけ高速か」をCrystalDiskMark 2.2.0(hiyohiyo氏作)で確かめよう。転送速度は、シーケンシャルリードが約180Mバイト/秒、512Kバイトランダムリードが約156Mバイト/秒、4Kバイトランダムリードが約8.68Mバイト/秒(すべてテストサイズ1000Mバイト時)という結果になった。ライト速度は4Kバイトランダムライトテスト以外でもう一方の内蔵HDDの方がやや高速だったが、リード速度においてはHDDより大幅に高速である。

photophoto LaVie G タイプMの内蔵ストレージ別転送速度の違い。左が内蔵SSD、右が内蔵HDD(CrystalDiskMark 2.2.0で測定)

 ちなみに、今回の評価機に搭載していたSSDは東芝製の「THNSNB062GMCJ」だった。これは、業界初となる32ナノメートルプロセスの多値NANDを採用したMicro SATAモジュール型SSDで、小型軽量で低消費電力という点も特徴としている。アクセス速度はメーカー公称値でリード180Mバイト/秒、ライト70Mバイト/秒とされており、今回のテストでもリード速度においてはほぼスペック通りのパフォーマンスを発揮した。ライト速度が公称値の半分ほどしか出なかったことは少し気になるが、特別に遅いというわけではないため、実利用においては大きな問題とはならないはずだ。

起動時間の比較 LaVie G タイプM LaVie M
LM530/WH6
パフォーマンス比
OS起動時間 約27秒6 約41.3秒 約150%
Roxio Creator LJ起動時間 約9.5秒 約13.9秒 約146%

 OSとアプリケーションも起動時間を比較してみよう。OSの計測時間は、電源ボタンを押してデスクトップ画像が表示されるまで、アプリケーションの起動時間は、アイコンをクリックしてアプリケーション本体が表示されるまでとし、双方ともストップウォッチを利用した手動計測を3回行い、その平均値を出した。なお、アプリケーション起動テストはプリインストールソフトの「Roxio Creator LJ」を使い、店頭モデルの「LaVie M LM530/WH6B」(5400rpmの320GバイトHDD搭載)を比較PCとしている。

 結果は、やはりSSD搭載のLaVie G タイプMが優秀だ。OSの起動で約14秒、アプリケーションの起動で約4秒ほども高速だった。同時に体感速度も劇的といえるほど変わり、同じCPUを搭載し、まったく同形状のPCとは思えないほどキビキビ/サクサクの動作が実感できた。


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