NECのCULVノートPC「LaVie M」シリーズは、1366×768ドット表示に対応する13.3型ワイドの液晶ディスプレイと約1.6キロの軽量スリムボディ、そしてNECのLaVieシリーズという安心感と比較的安価な価格を実現することで、“Netbook以上”を望むライトユーザーに人気だ。
このLaVie Mシリーズの2010年春モデルは、13.3型ワイドの液晶ディスプレイや軽量スリムボディ、鮮やかなカラーバリエーションといった従来モデルの特徴を受け継ぎつつ、CPUを超低電圧版Core 2 Duo SU9400(1.4GHz)に変更し、基本性能が強化された。LaVie Mの店頭モデルは、メインメモリを4Gバイト(DDR3 SDRAM 2Gバイト×2)搭載し、Office Personal 2007が付属する上位モデル「LM550/WG6」と、メインメモリを2Gバイト(DDR3 SDRAM 2Gバイト×1)とし、オフィススイートを同梱しない「LM530/WH6」の2モデルを設け、それぞれグロスレッド、グロスホワイト、グロスブラックの3種類のカラーバリエーションを用意する。
さらに、NECのWeb直販サイト「NEC Direct」では、LaVie MをベースにプリインストールOSやメインメモリ容量、ストレージの種類や容量などをカスタマイズした「特別仕様」でオーダーできる。今回はこのカスタマイズオーダーした「LaVie G タイプM(ハイブリッドSSDモデル)」(以下、LaVie G タイプM)を評価機とし、パフォーマンスや使い勝手を検証していこう。
LaVie G タイプM(およびLaVie M)のボディサイズは、330(幅)×220(奥行き)×27〜30.5(高さ)ミリで重量は約1.6キロ(今回のLaVie G タイプM評価機は実測値で1.608キロ)と、扱いやすいボディサイズながらもそこそこ薄く、このボディサイズからするとかなり軽量だ。モバイルノートPCとして、十分な携帯性が備わっているといえる。
ディスプレイは、輝度の高さと低消費電力を両立するLEDバックライト仕様で、1366×768ドット表示に対応する13.3型ワイドのスーパーシャインビュー液晶を搭載する。パネルの表面は低反射処理された光沢(グレア)仕様で、鮮やかな発色を実現するとともに、(バックライトを明るめにしておけば)低反射処理の効果で外光や周囲の映り込みもそれほど気にならないレベルに抑えられている。
キーボードは、主要キーで19ミリ正方ピッチとする日本語87キー仕様となっている。キータッチはやや軽めだが、ストロークが約3ミリと深く、適度なクリック感もある。このため、ごく普通に違和感なくタイピングが行える。ポインティングデバイスはトラックパッド式のNXパッドを採用し、2本の指を利用した拡大・縮小・回転・スクロールなどのジェスチャー機能や手書き文字入力機能なども搭載する。細かいところでは、クリックボタンが左右一体型のシーソー式であるため、中央付近でボタン操作が行いにくい点が少し気になったが、こちらは慣れの範囲だろう。
接続インタフェースは、本体左側面にアナログRGB出力×1、HDMI出力×1、USB 2.0(パワーオフUSB充電機能対応)×1、右側面にUSB 2.0×1、USB Duet用USB ミニB×1、1000BASE-T対応の有線LAN×1、前面にヘッドフォン、マイク端子とSDメモリーカードスロットを搭載する。左側面のUSB 2.0端子が対応するパワーオフUSB充電機能は、PCの電源がオフの状態でも外部周辺機器の充電が行えるよう電力供給を行うもので、携帯電話や携帯音楽プレーヤーの充電に便利だ。無線通信機能はIEEE802.11b/g/n対応の無線LAN機能を標準で搭載し、LaVie G タイプMにおいては、オプションでIEEE802.11a/b/g/nおよびモバイルWiMAXモジュール(プラス9450円)の選択も可能となっている。
メモリスロットや2.5インチHDDベイは、本体底面より容易にアクセスできる。PC3-6400 DDR3 SDRAM対応のSO-DIMMスロットを2本用意し、最大4Gバイトのメインメモリを搭載可能だ。
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