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» 2010年04月27日 17時11分 公開

なんだか“ちっこい”やつを試してみよう:32Gバイトで8499円──上海問屋の”Class 10対応”SDHC「DNF-SDH32C10」、実力はいかに (2/2)

[井上翔(K-MAX),ITmedia]
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データ転送速度を検証

photo SDXC対応のメモリカードリーダー「MR-A001BK」を用いた

 DNF-SDH32C10は、SDアソシエーションが定めたデータ転送速度の目安基準(SDスピードクラス)「Class 10」に準拠するという。Class 10ロゴマークのあるSDメモリーカードは「10Mバイト/秒以上のライト速度を保障する製品」を示すもので、ほかに、Class 6(同6Mバイト/秒以上を保証)、Class 4(同4Mバイト/秒を保証)、Class 2(同2Mバイト/秒を保証)がある。おそらくは、Class 4か6のSDHCなら持っている人は多いだろう。一方、最大転送速度の記述はメーカー・ベンダー側で独自に公示する値となり、DNF-SDH32C10においては「実測17Mバイト/秒」をうたっている。

 Class 10準拠のSDHCは、例えば高画素・高スペックのデジタルカメラやSDメモリーカード記録対応のビデオカメラ用に向く。データ転送速度が高速なら、高画素モードで撮影した際、あるいは連写時の記録待ちが短くなるほか、高ビットレートの動画撮影時に“転送速度が間に合わず、コマ落ちする”などのトラブルを軽減できる。もちろん、PCへの転送や書き戻しも快適になるだろう。

 では、Class 4準拠のSDHC(ソニー製/4Gバイト)と、Class 6準拠のSDHC(KINGMAX製/8Gバイト)とともに、DNF-SDH32C10のデータ転送速度を比較しよう。使用機材はThinkPad X200(64ビット版Windows 7 Professional)に接続したSDXC対応メモリカードリーダー「MR-A001BK」(エレコム製)を用い、各SDHCのデータ転送速度をストレージのベンチマークソフト「CrystalDiskMark 3.0b」(ひよひよ氏作)で計測した。

photophotophoto 左から上海問屋「DNF-SDH32C10」(Class 10)、ソニー製SDHC(Class 4)、KINGMAX製SDHC(Class 6)の測定結果。DNF-SDH32C10のシーケンシャルライト速度は約19.5Mバイト/秒で、確かにほかよりかなり高速だ。シーケンシャルライトを重視した設計のようで、連続して記録し続けるSDムービーカメラ用などに適しているといえそうだ

 計測結果を見ると、DNF-SDH32C10はとくにシーケンシャルライトの性能が高い。これは、ムービー撮影のような記録し続けっぱなしになる機器への利用に適しているといえる。このほか、最近のノートPCはたいていSDメモリーカードスロットを搭載することをふまえ、速度をそれほど重視しない“半内蔵型ストレージ“としての利用もおいしい使い方だ。32Gバイトもの容量があれば、たいていの使い方でもそこそこ何とかなる。同じ値段を出せばより大容量の外付けHDDを購入できるのも事実だが、SDHCならノートPCに“差したままにしておける”のがポイントといえよう。

 2010年4月現在、SDHCの上位規格となるSDXCやSDXC対応機器も増えてきてはいる。ただ、Class 10対応の32GバイトSDHCで8499円なら、なかなかリーズナブルだ。同クラスの製品は、近所の家電量販店ではおそらくもっと高額だろうし、同価格帯となると秋葉原の専門・激安ショップなどに訪れないと入手しにくかったりする。

 というわけで、ゴールデンウィークが間近であることも含めて「旅行用に大容量のメモリカードを、できるだけ安価に」と考えるデジカメ&ムービーカメラユーザーはもちろん、“複数枚大人買い”してSDブート用キットなどとともに遊ぶ自作ユーザーにも、1枚、いや複数枚まとめて導入してみてはいかがだろう。

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