個人ユーザーこそ使ってみよう──RAIDより簡単なストレージアレイ「Drobo」の実力検証(前編)足りなくなったらHDDを買い足すだけ(1/3 ページ)

» 2010年11月05日 11時00分 公開
[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

RAID同様のデータ保護を、容量の異なるHDDでも実現するストレージアレイ

photo データロボティクスの「Drobo S」と「Drobo FS」。5つのHDDベイを搭載するメインストリームモデルで、外観はほぼ一緒だ

 データロボティクスの「Drobo(ディー・ロボ)」シリーズは、"ストレージ・ロボット"を意味する名称が付けられたストレージ機器だ。ロボットは一般的に作業を手伝う機械のこと。このDroboによってストレージ管理はどのくらい楽になるのか。今回はDroboシリーズのうち、USB 2.0/eSATA/IEEE1394対応の「Drobo S」とギガビットLAN対応のNAS「Drobo FS」を導入し、その使い勝手を検証する。

 Droboシリーズは、データ保護機能を備えつつ、複数のHDD(3.5インチのSerial ATAドライブ)を装着して運用するHDDストレージアレイだ。3.5インチベイを4〜8基備え、装着した複数のHDDを1つの大容量ボリュームとして利用できることに加え、内蔵したドライブのうち1台(設定によっては2台まで)が故障したとしてもパリティデータによってデータの復旧を試みる機能を備えている。


photo RAID 5/6相当の安全性を備えつつ、RAIDのデメリットを補う「BeyondRAID」技術を採用するのがポイント。外付けHDD程度の容易さで運用できるようになっている

 これと同等の機能を備える製品群にはいわゆるRAIDアレイがあるが、Droboはこれらとは少し異なる──RAIDシステムをベースに、そのデメリットを解消した「BeyondRAID」と呼ぶ独自技術を採用する。一般的なRAIDにおける最大の縛りが「同一のドライブで構成しなければならない」ことだが、BeyondRAIDはこれに縛られないのがポイントの1つ。ストレージメーカーも容量も、回転数も、キャッシュ容量も、3.5インチのSerial ATAドライブであればバラバラで構わない。これら仕様が異なるHDDを組み合わせても、きちんとデータ保護とドライブの統合が行われるのだ。

 容量の拡張にも柔軟に対応できる。HDD×2の構成を最小に、備えるストレージベイの数いっぱいまで容量を拡張できるのはもちろん、さらに足りなくなったら小容量のHDDから大容量のHDDに差し替えることも手軽にできる。RAIDアレイでは一般的に、同じHDDを複数台用意しつつ最初から全てのベイにHDDを搭載すべきであることが多く、容量を増やしたいならHDDを丸ごと交換する必要があったことに比べると、導入も、運用も「適当なUSB外付けHDDを使う」場合と同程度の簡単さで利用できることが分かる。

 なお、HDDをそろえる(必ず同じHDDを用意する)必要がない点は、他方のHDDの故障リスクに対してもメリットとなるだろう。同じHDD複数台を同時購入・導入するとなると(特にRAIDアレイのように同様に負荷がかかる使い方ならなおさら)故障するタイミングが重なる可能性は高くなる。バラバラでもOKということは、余っているHDDを活用したり、後に買い足して拡張できる以外に、このような故障リスクを軽減する効果ももたらすと言える。


       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月08日 更新
  1. 突然の「スーパーコア」誕生と消えたEコア――Apple M5 Pro/Maxが断行した「CPU大再編」を読み解く (2026年03月06日)
  2. 高止まりのDDR5を横目にDDR4で延命 「Ryzen 9 5900XT」が再入荷&“ヘラ塗り禁止”の新グリスに注目集まる (2026年03月07日)
  3. 仕事にも遊びにも効く、派手なイエローカラーも魅力的 物理キーボード搭載「AYANEO FLIP 1S KB」を試す (2026年03月06日)
  4. 空間オーディオで没入感のある音楽体験を楽しめる「Amazon Echo Studio」がセールで約3万円に (2026年03月06日)
  5. Apple、M5搭載の新型「MacBook Air」発表 AI性能はM4比で4倍に、標準ストレージは512GBへ倍増 (2026年03月03日)
  6. ガラケーの“命綱”から進化 なぜ今スマホストラップ人気が再燃しているのか (2026年03月06日)
  7. 小型高級キーボードPFU「HHKB」シリーズがお得に キャンペーンも同時開催! (2026年03月06日)
  8. 新「MacBook Neo」の“Neo”ってどういう意味? 命名から考える製品の位置付けとターゲット (2026年03月05日)
  9. 超高速25GbEでサーバー構築も捗る「MINISFORUM MS-02 Ultra」がセールで19万9999円に (2026年03月06日)
  10. 「HP Spectre Foldable 17」は閉じればノートPC、開けば17型のタブレット! 1台3役、5つのスタイルで運用できるフォルダブルPCを試す (2024年01月18日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年