ではDroboの外観を見ていこう。Drobo SもDrobo FSも、5モデルあるDroboのラインアップの中では家庭・自作PCユーザーからSOHO、SMB向けとなる、HDDベイを5つ搭載するモデルだ。ベイ数が同じであるためボディの外観も同一で、異なるのは背面の接続インタフェース部分のみとなる。
Drobo Sは、よくある外付けHDDケースにHDDベイが複数台備わっている感じだ。USB 2.0、eSATA、IEEE1394(FireWire 800)と3種類のインタフェースを備え、いずれかを用いてPCと接続する。2ポートあるIEEE1394はデイジーチェーンにも対応している。一方のDrobo FSは、1000BASE-T対応の有線LANポートを備え、いわゆるNASとして運用するものとなる。
電源スイッチは背面右下にあり、付属するACアダプタで電源を得る仕様だ。冷却は背面の12センチファンが担う。回転数制御機能付きのファンにより、動作音はRAIDアレイとして考えればかなり静かだ。もちろん耳を近づけると風切り音やHDDの動作音は聞こえるが、多少の環境音を発する普段の利用シーンにおいてはその動作音が大きく気になることはないだろう。
ボディは金属製でかなりガッチリしている。金属製なので、それなりの放熱効果も持ち合わせているようだ。重量もややどっしりしており、5台のHDDをフル搭載するとかなりの重さにはなる。もちろん、HDDを5つも搭載できるストレージアレイとしては相当コンパクトだ。本体サイズは150.3(幅)×185.4(高さ)×262.3(奥行き)ミリとなる。
HDDベイには、正面のマグネット式フロントカバーを外すだけでさっとアクセスできる。3.5インチのSerial ATA対応HDDは、“ハダカ”のままベイへ装着可能だ。専用マウンタ類が必要ないのが本当に楽である。ベイの内部にバネが仕込まれているので、リリースもスムーズに行える。
HDDベイの右部には、それぞれのHDD状態表示用インジケータが備わる(フロントカバーを装着してもクリアパーツを通して状態を視認できる)。緑の点灯は正常、赤い点滅はドライブ障害、だいだいと緑の交互点滅はリビルド作業中など取り外し不可……など、色と点灯パターンで状態を確認できる。このほか、本体の下部にあるストレージの残容量を示すインジケータも利便性が高いだろう。
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