「GV-MVP/XSW」“2枚挿し”で4番組同時録画に挑戦してみた(後編)PCも地デジ化(1/2 ページ)

» 2011年02月15日 12時55分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 前編では、アイ・オー・データ機器のデジタル放送対応ハイエンドビデオキャプチャーカード「GV-MVP/XSW」2枚を導入し、4つもある録画ユニットを見て悦に入るところをまでをお伝えした。今回は再生から自動録画、そしてネットワーク機能まで検証していこう。

アイ・オー・データ機器「GV-MVP/XSW」2枚

 まず録画した番組の再生は、「mAgicガイド Digital」の「ライブラリ」から行う。録画済み番組の一覧では、番組名や録画日時のほか、番組ジャンルや曜日、時間帯、放送波など、さまざまな条件を組み合わせて絞り込みが可能だ。PCならではの一覧性の高さはここでも生きていて、大量の録画番組をストレスなくチェックできる。再生や番組の削除、編集やBD/DVDへの書き出し(エクスポート)もここから行う。

チェックボックスを使ってさまざまな条件でソートが可能。条件を組み合わせることができるため、例えば“水曜日、深夜帯のアニメ”など細かい指定が行える

「番組情報」に第×話とサブタイトルが入っている

 もちろん番組名や録画日でもソートできる。ただ残念なのは、番組名に“第×話”の部分が表示されないことが多いこと。そしてシリーズ番組のフォルダ分けなども行えない点だろう。第×話が表示されないのは、EPG情報の使い方に起因しているはずだ。EPGの情報は「番組名」「番組情報」「拡張情報」などに分かれており、GV-MPV/XSWでは一覧に番組名しか表示しない。しかし、放送局や番組によっては「番組名」ではなく、「番組情報」のほうに「第×回 サブタイトル」が入っていることがあり、そうした番組は一覧画面で情報を拾うことができない。中には番組タイトルの後に「♯01」など表示されるものもあったが、残念ながら全体から見れば一部。もちろんカーソルを番組に合わせればポップアップで「番組情報」が表示されるため、多くは第×話かも分かる。それでもBDレコーダーに慣れた身にとっては、少々まどろっこしい印象を受けた。

 録画画質にも触れておこう。今回はハイビジョン解像度のHRモードを多用したが、1.5Mbpsの「HR15」を含め、意外に使える(といっては失礼だけど)印象を受けた。さすがに動きの激しいシーンなどではブロックノイズも目立つが、ビットレートを考えれば十分に納得できるレベル。大画面テレビではなく、23インチクラスのディスプレイで見ていることも印象を良くしているだろう。お気に入りの番組を保存するなら「HR5」以上をオススメするが、情報番組やバラエティーなど、見たら消す番組ならHR15でも良いかもしれない。

 もっとも筆者の場合は、逆に“見たら消す”番組をDRモードで録ることが多い。見たらすぐに消去してディスクスペースを空けられるのだから、少しでも良い画質で見たほうが得だと思うのだ。このあたりはユーザー個々の趣味やHDD容量の都合で選ぶことになるだろうが、とにかく幅広い選択肢が用意されていることを素直に歓迎したい。

「エクスポート」「BDへのダビング」を選ぶとダビング画面が表示される。mAgicTV Digitalが起動していると作業できない

録画はおまかせ

 「おまかせ録画設定」は、任意のキーワードや放送局、番組ジャンルなどを指定しておくと、番組表データから検索して録画対象になる番組をリストアップ。自動的に録画することもできる機能だ。今回は4チューナーですべて最大15倍のMPEG-4 AVC録画モードが使えるので、多いに活用したいところ。

おまかせ録画設定の例と条件に該当する番組のリスト。「しょこたんの出演番組はチェックしたいけど、ポ○モンはいいや」という人向けの設定例(左)。その検索結果(右)

 GV-MPV/XSWの場合、番組データ取得時に条件に合う番組をリストアップして自動的に録画予約を行えるほか、条件から抽出された番組リストをメールで送信するという機能もある。メールが来たら録画候補の番組をチェックして、録画したい番組だけを明示的に録画予約するという使い方もできるわけだ。

 検索の条件は、任意のキーワードだけでなく、除外キーワードや放送波、曜日や時間帯など、非常に細かく設定できる。条件ごとに録画の優先順位を指定したり、録画と同時にプロテクト(消去防止)をかけるといった指定も可能なので、録り逃したくないものや保存用にすることが前提の条件にはチェックを入れておこう。

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