こだわりのケースに身を包む“超爆速”マシン――「G-Tune MASTERPIECE i1520PA3」圧倒的な存在感(2/2 ページ)

» 2011年04月12日 17時53分 公開
[小川夏樹(撮影:矢野渉),ITmedia]
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Abeeによるこだわりのオリジナルケースを採用

G-Tune×Abeeのオリジナルケース

 i1520PA3は、ハイエンドなPCケースを数多くリリースするAbeeと共同で開発したオリジナルケースを採用する。一見すると赤い縁取りがなされたシンプルな外観だが、各部にこだわりが見て取れる仕様だ。

 ケース内部は広々としており、各パーツへのアクセスが簡単に行える。ATX電源は本体下部に収容するデザインだが、マザーボードのセットはATXをさかさまにした「逆ATX」ではなく、CPU側を上にする一般的な組み込み方だ。そのため、電源ケーブル類が本体下部から上へ伸ばす形になる。もっとも、各種ケーブルは十分な長さが確保されているので困ることはない。

ストレージとグラフィックスカードに風を送る大口径ファンを搭載。ケース下段には簡単に着脱できるHDD専用ベイを4基備える

 排熱もきちんと考慮されている。フロント内部に2つ、リア側にも1つの大口径ファンを備え、本体前面側から新鮮な空気を吸い込んで背面に逃がす流れを作り出している。RAID 0構成のSSDやデータ用HDDにも十分に風が当たるエアフローだ。CPUとGPUに高い負荷をかけるベンチマークや3Dゲームの実行中はファンノイズがやや気になるものの、内蔵ファンが多いぶん各パーツを強力に冷やしている。

 なお、2つある5インチベイのうち1基にBD-REドライブを、3.5インチのオープンベイにはメモリカードリーダー/ライターを搭載する。また、内部の3.5インチシャドウベイに2台のSSDを備えるほか、簡単に取り外せるHDD専用ベイに4台までのHDDを搭載可能だ。

本体前面/背面/左側面

「圧倒的ではないか」――ベンチマークテストで性能をチェック

Windows 7のエクスペリエンスインデックスの結果。Vistaで5.9だったハイスコアがWindows 7で7.9に引き上げられたが、このクラスの製品ではもはや頭打ち。OSの起動や操作は快適そのものだ

 最速のGulftownにNVIDIAのGeForce GTX 580 の2way-SLI、起動ドライブは高速SSDのRAID 0となれば、性能的に不満を感じるはずはない。それでは実際にどれだけ高速なのか、ベンチマークソフトで確かめていこう。

 今回計測したのは、定番のPCMark05、PCMark Vantage、3DMark06、3DMark Vantage、3DMark11と、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3やFINAL FANTASY X? Official Benchmarkといったおなじみのゲーム系ベンチだ。3DMark11に関しては「Performance(標準)」で計測している。ただし、3DMark 11に関しては標準ではSLIが効かないため、ここで掲載しているのがシングルでのスコアになっている点に注意してほしい。

 まずはWindows 7のエクスペリエンスインデックスをチェックしてみた。各スコアは、CPUが7.8、グラフィックスはデスクトップと3Dゲームともに7.9、メモリが7.8で、HDDの数値が7.9となっている。エクスペリエンスインデックスの最も高いスコアは7.9なので、ここまで性能の高いマシンだとスコアの意味をなさなくなってきたかもしれない。実際、Windows 7の操作でレスポンスに不満に感じる部分は皆無なので、このスペック以上の仕様が今後登場して来たら、Windows 7のエクスペリエンスインデックススコアは用をなさなくなる可能性がある。

 各種ベンチマークテストのスコアも総じて高い。CPUが高クロックであることに加えて、高速なSSDをRAID 0構成で運用するメリットが見て取れる。また、ゲーム系のベンチマークでは“重い”と言われるFF XIVでさえ良好な成績を叩き出した。おそらくこのマシンの購入を検討するユーザーは、第一に快適なゲームプレイが目的になると思われるが、この結果を見ても現状で不満の出るようなタイトルはまずないはずだ。

PCMark05(画面=左)とPCMark Vantage(画面=右)の結果

3DMark06(画面=左)、3DMark Vantage(画面=中央)、3DMark 11(画面=右)の結果

FINAL FANTASY XIV Official Benchmark(画面=左)とFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3(画面=右)の結果

人とは違うマシンで性能を追求したい人におススメ

 以上、あらゆる部分で圧倒的な性能を発揮するi1520PA3を紹介してきた。価格も43万9950円と誰もが買える価格ではないが、内訳を単純に考えても、CPUだけで10万円超、グラフィックスカード2枚で10万円超、24Gバイトメモリに高速SSDが2台、そして何よりPCケースも5万円を超えることを考慮すれば、この価格は決して高くはないことが分かる。また、標準で付属するキーボードが東プレとのコラボである「G-Tune MASTERPIECE Realforce108B-MP」という点も見逃せない。

 i1520PA3は、最高の性能を追求したうえで、さらに「人とは違うモノを持てる喜び」を感じたい人、ありきたりではなくこだわったPCを求めている人にこそふさわしいマシンだ。

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G-Tune × REALFORCE コラボレーションキーボード「108B-MP」が標準付属。他の追随を許さぬ圧倒的な性能差 プレミアム・ハイエンドモデル。


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