第2世代Core i7とGeForce GTX 580で「G-Tune」をぶん回す:“Sandy Bridge”でG-Tuneが加速(1/2 ページ)

» 2011年01月13日 16時18分 公開
[小川夏樹,ITmedia]

 年明け恒例のCESで、インテルの新型CPU“Sandy Bridge”こと、第2世代のCore iシリーズが正式に発表された。これを受けて、国内メーカーも2011年の春モデルとして相次いで新型CPU搭載PCを投入しており、マウスコンピューターのゲーミングブランド「G-Tune」にも早速新モデルが登場した。

 その新世代のCPUを真っ先に載せた「NEXTGEAR i540GA1」は、上位のCore i7-2600とIntel P67 Expressチップセットを組み合わせたシステムに、NVIDIAのハイエンドGPU「GeForce GTX 580」を搭載している。また、ゲーミングPCらしいハイスペックな構成でありながら、意外とお買い得な価格設定になっているのも見逃せない点だ。新しい機体の実力がいかほどのものか非常に気になるところだが、製品評価に入る前にまずはSandy Bridgeの特徴をさらっと説明しておこう。

まずは“Sandy Bridge”を軽くおさらい

2011 CESで第2世代Core iシリーズを発表した米Intel CEOのポール・オッテリーニ氏

 第2世代のCore iシリーズで何が変わったのかを簡単にいうと「ちょっと中身を整理して機能を増やしました」といった感じになる。

 具体的には新しく「Intel AVX」という新しい命令セットが追加された。この命令セットより従来の128ビットの演算幅が256ビット幅へと増加している。幅が2倍なら単純に考えても2倍の処理が可能になる。この命令セットに対応したソフトウェアであれば、いままでよりも処理速度を大幅に高速化できるわけだ。

 また、ハードウェアの機能強化としては、グラフィクスコアがCPUと同じ32ナノプロセスルールとなり、CPUダイの中に統合されてさらに高性能化している点が挙げられる(WestmereのGPUは45ナノプロセスで、CPUパッケージ内にオンチップという形で統合されている)。また、統合グラフィックスコアが2種類に増えたことにより、ネーミングも従来のIntel HD Graphicsという表記から、性能の高いほうを「Intel HD Graphics 3000」、その下位を「Intel HD Graphics 2000」と呼ぶように変更された。

ウェハを掲げながらSandy Bridgeの特徴を説明する米Intel 副社長のムーリー・エデン氏

 ほかにも従来はソフトウェア処理していた動画のエンコードとトランスコードを内蔵GPUのハードウェアで処理できるようになっている。将来的には対応ソフトウェアを使ってハードウェア支援によるエンコードおよびトランスコード処理を行うと、従来と比較して飛躍的に時間短縮が可能になるという。また、遅ればせながらNVIDIAの3D VisionやAMD HD3Dといった3D立体視と同様の機能を「Intel InTru 3D」という機能が搭載されている。ただ、こうした機能をすべて享受するにはWindows 7のサービスパックを待つ必要がある。

 もっと細かい部分では、電力消費に関する処理の方法が変更され、より省電力化されていたり、キャッシュメモリの配置が変更されていたり、Turbo Boost Technologyを用いた動作クロックの作法が変わっていたりと、細かな部分にまで手が加えられている。要するに「さらにできるようになったCPU」なわけである。

パフォーマンス優先の「G-Tune」だからこそ最新CPUをいち早く搭載

G-Tune NEXTGEAR i540GA1

 それでは評価機を見ていこう。NEXTGEAR i540GA1が最新CPUを搭載しているとはいっても、見た目はフロントマスクにLEDを埋め込んだG-Tuneのデザインだ。

 今回はマウスコンピューターに無理を言って評価機を用意してもらったため、CPUはクロック倍率の可変なCore i7-2600K(3.4GHz)を搭載していたが、実際に搭載されるのはCore i7-2600(3.4GHz)である。そのため、今回のベンチマークでは定格クロック内に収まる状態でベンチマークを行った。

 Core i7-2600KとCore i7-2600は、CPUのコア数は4、Hyper Threadingによって同時実行可能なスレッドは8スレッド、標準で動作クロックが3.4GHz、Turbo Boost Technology動作時には最高3.8GHzで動作するといった点は共通だ。また、両者の違いとして統合グラフィックスコア(2600KがIntel HD Graphics 3000で2600がIntel HD Graphics 2000)が挙げられるが、NEXTGEAR i540GA1はGeForce GTX 580を搭載しており、内蔵グラフィックスは利用していない。

本体側面(写真=左/中央)。評価機にはCore i7-2600K(3.4GHz)が搭載されていたが、本来はCore i7-2600(3.4GHz)。CPUのコア数は4、Hyper Threadingによって同時実行可能なスレッドは8スレッドといった部分は共通になる(画面=右)

 見慣れたG-Tuneのケースなので忘れそうになるが、この中には新しいCPUとチップセットであるCore i7-2600とMSIのIntel P67 Express搭載マザーボード「P67A-S40」(OEM専用、型番はMS-7673)が入っている。メインメモリはPC3-10600の4Gバイトモジュールが2枚で計8Gバイト(最大16Gバイト)と余裕の容量を積む。当然、8Gバイトのメモリ容量を生かすためにOSは64ビット版のWindows7 HomePremiumだ。

マザーボードはMSI製でチップセットにIntel P67 Expressを搭載したOEM向けの「P67A-S40」だ

メインメモリはDDR3のPC3-10600モジュールで容量4Gバイトを2枚、合計8Gバイト搭載する。デュアルチャネルなので同容量をそれぞれのチャネルに搭載、最大16Gバイトまでとなる

今回用意したマシンにはNVIDIAのGeForce GTX 580のリファレンスカードが装着されていた。製品版では各ベンダーから販売される同じ仕様のカードを装着して出荷されるはずだ

 HDDはシリアルATA II対応の1Tバイトなので容量的には十分だ。光学ドライブは標準で最大22倍速のDVDスーパーマルチドライブを備える。BTOオプションから10倍速のBlu-ray Discドライブを選択することも可能だ(1万2600円)。グラフィックスはNVIDIAのGeForce GTX 580のリファレンスカードが装着されていた(ビデオメモリー1.5Gバイト)。なお、チップセットがIntel P67 Expressのため、CPU統合グラフィックスは利用できない。

豊富なインタフェースを搭載

 インタフェースに関しては、本体背面にはキーボードとマウス共用のPS/2ポートが1ポートしかなく、そのすぐ横にUSB 2.0が2ポート用意されている。その直下に6ポートのUSB 2.0とさらに2ポートのUSB 3.0が用意されている。合計すると背面に10ポートのUSBが並ぶ。本体前面の下部にも2ポートのUSB 2.0があるので、USB対応機器を接続するのに不足はないだろう。ほかにはギガビットLANのポートやサウンド入出力関連のジャックが用意される。前面側の3.5インチベイには各種メディアに対応したメモリカードリーダ/ライターも装着されており、種類/量ともに十分な構成だ。

本体前面と背面。G-Tuneでおなじみのケースだ。USBポートは2基のUSB 3.0を含む全10基と十分すぎる数を用意している

 マザーボードの拡張スロットに関してだが、PCI Expressのx16スロットが1つしかないため、2枚差しのマルチGPU構成は組めない点に注意が必要だ。ほかにPCI Express x1スロットは2、PCIスロットが3スロット用意されている。将来的な機能追加を考える際に、拡張カードでの強化よりも豊富なUSBポートを利用した拡張を考えるほうが楽かもしれないことは念頭に入れておきたい。

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