“くらげイヤフォン”や“しっぽマウス”――エレコムが「nendo」モデルを発表:ジャパンクールで世界へ

» 2011年05月11日 20時56分 公開
[ITmedia]

nendoとコラボしたデザイン周辺機器を投入

エレコム取締役社長の葉田順治氏(左)とnendo代表の佐藤オオキ氏(右)

 エレコムは5月11日、デザインオフィス「nendo」とコラボレーションしたデジタル周辺機器を発表した。マウスやUSBメモリなど9製品が2011年5月下旬より順次出荷される。

 同日の製品発表会に登壇したエレコム取締役社長の葉田順治氏は、1986年の会社設立当初からこれまでを振り返り、フロッグデザインのエスリンガー氏が手がけたルナリスシリーズなどに触れて、「これまでずっとPC周辺機器の分野でデザインと格闘してきた。失敗も多かったが、“ジャパンクール”をコンセプトにやろうと模索してきた中で、今回佐藤さん(nendo代表)と出会い、nendoとコラボすることができた。日本人の感性をベースにしたデザインで、世界に向けて勝負をしていきたい」とあいさつした。

 続いて登壇したエレコム新規ビジネス開発室の福良卓二氏は、「これまでのデジタルガジェットは、製品の機能性をどうやって伝えるかがデザインの基本になっていたが、PCが一家に一台あるのが当たり前になり、シャープで“カッコイイ”デザインよりも、いかに自然に溶け込むか、機能ではなく形からくるデザインが重視されてきている」と指摘。PC周辺機器のコモディティ化とともに、ユーザーのデザインに対する意識も変化しており、「価格でも、スペックでもなく、デザインの魅力を伝える製品を投入していくことが重要だ」と述べ、コラボレーションの背景を説明した。

クラゲ、しっぽ、こぼれ落ちる水――デザインの魅力にこだわった9モデル

全6色のotokurage。パッケージもユニークだ。価格は1980円で、5月下旬発売予定

 一方、5月下旬から順次発売する各製品の紹介は、nendo代表の佐藤オオキ氏が担当した。同氏が考える“デザイン”とは「一撃で何かを劇的に変えてしまうのではなく、ちょっとした気づきや、些細な感覚の集積によって、少しずつ良い方向へ変えていくもの」なのだという。このためnendoは、建築から家具やインテリア、コンシューマープロダクトなど、「柔軟な発想で粘土をこねるように」(同氏)さまざまな分野でデザインを手がけている。エレコムとのコラボレーションもその一環だ。各製品を写真とともに見ていこう。

 まずはじめに紹介されたのは「otokurage」と名付けられたイヤフォン。一見するとシンプルなカナル型イヤフォンだが、イヤーピース部分が先端部だけでなく全体を覆い、その名の通り「クラゲ」を連想させるデザインとなっている。また、水中を漂うクラゲをイメージを踏襲して、パッケージがペットボトルの形をしているのもユニークだ。

rinkakuのカラーバリエーションは4色。価格は未定、6月中旬発売予定

 マウスは4製品が披露された。1つはUSB接続の光学式マウス「rinkaku」。有線式マウスではじゃまな存在として認識されがちなケーブルを、あえてデザインの中心に置き、マウス本体はケーブルの延長として扱っている。伸びたUSBケーブルがマウスの輪郭を形作るイメージだ。マウスのエッジやホイールの太さは、ケーブルと同じ約2.5ミリになっており、異なる素材でもきちんと色を合わせてあるなど、シンプルながら随所にこだわりが見られる。

 2つめは「oppopet」と呼ばれるワイヤレスモバイルマウスで、マウス本体後方に格納されているUSBレシーバーが、さまざまな動物のしっぽをモチーフにデザインされているのが特徴だ。レシーバー(しっぽ)をPCに装着すると、小さな動物がPC内部にもぐりこんでいるように見える。「(マウスを携帯するときに)ペットを連れて歩くときのような親しみやすさ」がコンセプトだという。

 3つめは多機能マウスの「KASANE」。このモデルは、各機能を構成するパーツが上から降ってきて重なり合ってできたイメージだ。そして、マウス本体にユーザーが手をのせることでデザインが完結するというストーリー性もあわせもつ。そして最後は「ORIME」で、ポリゴンのような外観が特徴。マウスのデザインは曲線や曲面を多用した有機的なものが多いが、ORIMEではあえて直線で構成し、紙を折って作ったようなデザインになっている。

ワイヤレスレシーバーがキツネやイルカ、リスなどのしっぽをかたどっているワイヤレス光学式マウス「oppopet」。発売は7月下旬で価格は未定(写真=左)。ワイヤレスレーザーマウスの「KASANE」(写真=中央)と「ORIME」(写真=右)。ともに8月上旬より発売される。こちらも価格や詳しいスペックは未定だ

DATA Clipは7月下旬発売予定

 USBメモリや、スマートフォン/タブレット向けのスタンドでも、ユニークな製品が披露された。USBメモリは「DATA Clip」と「DATA hook」の2種類で、DATA Clipはゼムクリップのように書類や名刺を挟んで利用できる。一方のDATA hookは、カラビナのような形をしており、こちらも何かに留めて気軽に持ち歩けるのが特徴だ。佐藤氏は「カタチのないデジタルデータと形のあるものをどう融合するか、形のないデータをどう身につけるのかをコンセプトにデザインした」と語っている。

 スマートフォン向けアクセサリでは、「megane」と「JAGUCHI」がラインアップされている。ともに製品名通りのデザインで、meganeはツルの部分がスタンドになり、レンズの部分に端末を吸着させる仕組み。JAGUCHIは流れ出た水の波紋が溝になって、製品を立てかけられる。この種の製品は、実際に使用しているときはほとんど見えないため、端末を立てかけていないときの見え方にこだわった遊び心のあるデザインにしたという。

DATA hook(写真=左)。megane(写真=中央)。JAGUCHI(写真=右)

 なお、このほかにもすでにさまざまな製品を平行してデザインしているとのことで、今後も順次nendoデザインの製品がリリースされる予定だ。

関連キーワード

エレコム | ワイヤレスマウス | 乾電池


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月07日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. Windows PC向けゲームの「ロード待ち」はなぜ起こる? 背景に過去との「互換性」 (2026年11月05日)
  3. 画面は見やすく広告なし! 睡眠モニター機能はどう? Amazonの新型スマートクロック「Echo Time」の使い勝手と気になる点 (2026年11月06日)
  4. 耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ (2026年11月06日)
  5. 初登場時の約3倍! でも“通常価格”の120万円台に高騰した「GeForce RTX 5090」――それでもアキバで買い手が途絶えない理由 (2026年11月07日)
  6. 手書き文書の文字起こし+会話録音も可能なスマートノート Makuakeで先行販売を開始 (2026年11月05日)
  7. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  8. ソニー、初代ウォークマン付属ヘッドフォンをイメージしたType-C有線ヘッドフォン (2026年11月07日)
  9. 月1200ドルのAIコストが電気代20ドルで済む? NVIDIA「RTX Spark」搭載PCのデモで見えた“ローカルAI”の実力 (2026年11月04日)
  10. 価格は約9万円に上昇、それでも“買い”か? DJIの360度カメラ「Osmo 360 II」を初代と比べて分かったこと (2026年11月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー