新製品発表会では、ブラザー販売 代表取締役社長の片山俊介氏が最初に登壇。東日本大震災の影響を「直接的な被害はなかったが、一部の部品調達が困難になり、生産に遅れが出た。今後の製品提供に問題がないよう努めていく」と述べた。
今回の新製品については「小型でコストパフォーマンスが高いジャスティオシリーズは、特にSOHO市場で支持されてきた。今回の新製品は、よりプリントボリュームの高い顧客層にも満足してもらえるラインアップ。ビジネス向けプリンタ市場でさらなる成長を目指す。震災後に需要が高まっているコスト削減や節電にも貢献し、時流にマッチした製品」とアピールした。
続いて登壇したブラザー販売 取締役の三島勉氏は、ビジネス向けプリンタの市場動向や新機種の詳細を説明。特にMFC-J6710CDWの解説に時間を割き、「ジャスティオ初のA3カラーインクジェット複合機を2008年に発売して以来、設計事務所や不動産関係、進学塾などさまざまな職場に導入され、2010年度は売上台数が7万台にのぼった」とこれまでを振り返ったうえで、「今回の主力となるMFC-J6710CDWは、性能と機能の強化で、従来よりプリントボリュームが高い層への拡販を狙う。販売台数は1年で10万台を目指す」と新機種への自信を見せた。


ブラザー販売が小規模事業者にコスト意識のアンケート調査を行ったところ、震災後はさらにコスト削減の意識が高まっており、特に複合機やプリンタでは省エネタイプの製品が求められているという結果が出た。「コスト削減の点でもインクジェット方式のMFC-J6710CDWは有利」(三島氏)

A4モノクロレーザー複合機の市場動向(写真=左)。A4モノクロレーザー複合機はコンパクトモデルに新機種のMFC-7460DN、DCP-7065DN、DCP-7060Dを投入(写真=中央/右)。「複合機はカラー化が進んでいるとはいえ、モノクロ機も堅調に推移しており、ブラザーはここで50%のシェアを持つ。今回投入する3台のA4モノクロレーザー複合機で、さらなるシェア拡大を図る」(三島氏)

プリントボリュームの高い層へ拡販すべく、ハイエンドモデルの「ジャスティオ プロ」シリーズも投入(写真=左)。性能とサポート体制の強化でターゲットの拡大を目指す(写真=中央)。ジャスティオ プロシリーズから登場した3機種の特徴(写真=右)製品説明の後には、ブラザーのCMイメージキャラクターである松下奈緒さんがゲストとして招かれ、発表会に華を添えた。
松下さんは普段からブラザーの複合機を使っているとのことで、「カメラが趣味なので、デジカメで撮影した写真をよくプリントしていますが、時間がかかりそうなイメージの写真がスッと出てくるのでうれしいです」と笑顔でコメント。新機種については、「スタイリッシュですし、省エネとも聞きました。高性能で使い勝手もいいので、早く皆さまの手元に届いてほしいですね」と応援のメッセージを送った。
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