解き放てっ、“LOOX”愛──「Windows 7 ケータイ F-07C」の可能性を探る(前編):重量218グラムの世界最小PC(1/3 ページ)

» 2011年07月01日 16時00分 公開
[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]

極小の「Windows 7搭載PC」

photo NTTドコモ「Windows 7 ケータイ F-07C」(富士通製)。発売は2011年6月〜7月の予定だ

 昨今、普通に考えてWindowsケータイというならWindows Phone 7あたりになるのが妥当である。PC向けのWindows 7を携帯電話と組み合わせるなど誰が考えるだろう。

 しかし、これを実現してしまったすごいデバイスが、NTTドコモの「Windows 7ケータイ F-07C」(富士通製)だ。今回はF-07Cの発売前評価機を用い、“PC”としての使い勝手をチェックする。

 F-07Cのなにより“うひょひょー!”な点は、その極小サイズでWindows 7が普通に動くPCということである。これまでにも富士通「LOOX U」やソニー「VAIO type U」「VAIO P」、ブルレー「Viliv S5」など、UMPC(Ultra-Mobile PC)、あるいはMID(Mobile Internet Device)と呼ばれる小さなPCはあった。また、PHS(通話+通信機能)とWindows搭載PCの融合を図った「WILLCOM D4」のような製品もあった。

 しかし、F-07Cはそれらと一線を画す“極小”さを実現したのがまず心引かれる。普通のWindows 7搭載PCをよくある携帯電話サイズに収めただけでなく、通話や通信、おサイフケータイ機能などが利用できる、いわゆるiモードケータイとしての機能も融合してしまったのだ。


photophotophoto 1024×600ドット表示に対応する4型ワイドの液晶ディスプレイを搭載する。サイズ感は“少し大きな”スライドケータイ程度である

 その本体サイズは、61(幅)×125(奥行き)×19.8(厚さ)ミリ、重量は約218グラムだ。同じNTTドコモのスマートフォン「REGZA Phone T-01C」は62(幅)×126(奥行き)×11.9(厚さ)ミリで、重量は約149グラム。厚さと重量以外はほぼ同じで、F-07Cはスライド式のハードウェアキーボードがある分少し厚いと考えると想像しやすいだろうか。なお、少し厚いと言っても、厚さの値そのものはひと昔前の折りたたみケータイと同等である。

 UMPCとも比べてみよう。例えば2007年発売の富士通「FMV-BIBLO LOOX U50WN」は171(幅)×133(奥行き)×26.5〜32(厚さ)ミリ/重量580グラム。同じく2010年発売の「FMV-BIBLO LOOX U(U/G90)」は204(幅)×106.5(奥行き)×23.8(厚さ)ミリ/重量約495グラム、当時はすごく小さいと思ったこれらより、ひとまわりもふたまわりも小型であることが分かる。

 ちなみに、NTTドコモより発売する本機は「Windows 7ケータイ F-07C」という名称だが、裏面のバッテリーカバー、および別売りの卓上ホルダに「LOOX」ロゴの存在が確認できる。そう、F-07Cは“LOOX”シリーズなのである。

 このようにF-07Cの携帯性はLOOXシリーズ史上最高といえ、LOOXシリーズ以外のWindows 7搭載PCでも、本機に匹敵する仕様ものはまだ聞いたことがない。なにせ、半分はみ出しながら半ば無理して尻ポケットに入れて歩くといった、実際にユーザーはあまり行わないポケットサイズではなく、本当にポケットに入れて携帯できるサイズなのだから。

photophoto 本体左側面(横向きに構えると上面)にWindows/ケータイモード切り替えキー(Windowsロゴ入り)、部分拡大キー、ロックキー、タッチUI「タッチコンソール」起動キーが備わる。右側面は、クレードル接続端子がカバーに覆われている
photophoto 底面にはMicro USB端子。よくあるPC用USB機器は残念ながら使用できない。(USBホスト機能は備えない)、上面にストラップホールがある。そう、ケータイサイズなので首から提げるにも苦にならない重さだ。厚さは19.8ミリで、昨今の携帯電話やスマートフォンと比べてしまうと少し厚めだが、PCと思えばそんなことは忘れられる(と思う)

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  2. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  6. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  7. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
  10. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー