解き放てっ、“LOOX”愛──「Windows 7 ケータイ F-07C」の可能性を探る(前編):重量218グラムの世界最小PC(2/3 ページ)

» 2011年07月01日 16時00分 公開
[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]

重量は218グラム、ハードウェアキーボードも搭載

 重量の約218グラムも相当がんばった数値だ。昨今の最新携帯電話やスマートフォンと比べると少し重めだが、F-07Cは「PC」である。Windows 7搭載PCを携帯すると思えば何のことはない値だ。

photo 4型ワイドのディスプレイをスライドさせると、QWERTYキーボードとトラックボールが現れる

 搭載する液晶ディスプレイは、1024×600ドット表示に対応する静電タッチパネル付きの4型ワイドだ。内蔵する傾きセンサーにより、縦に構えると表示も縦向きに自動で切り替わる。先に述べたREGZA Phone T-01Cは同じ4型ワイドで854×480ドットだから、画素で言えば1.5倍ほど高密度ということになる。また、LOOX U50WNのディスプレイ解像度は1024×600ドットで本機と同じだが、こちらは5.6型なので、ドットピッチはやはり本機の方が細かい。

 半面、アイコンや文字など、画面表示サイズは相対的に小さくなる。初期設定時におけるデスクトップアイコンの2バイト文字は2ミリ角だった。もちろん本体にワンタッチ拡大ボタンも用意しつつ、2ミリといっても高精細な画面なので読める範ちゅうにあるのだが、老眼の進んだユーザーによってはやはり少し厳しいかもしれない(もっとも、普通のWindows 7であるため、拡大カスタマイズ方法は探せば複数ある)。

 キーボードはスライド式だ。本体を横向きに構えて、ディスプレイを上にスライドさせると本体サイズの3分の2ほどのハードウェアキーボード+トラックボールが現れる。F-07Cでは、ポータブルゲーム機のように両手持ちしながら入力していく感じだ。横幅はよくある普通の携帯電話と同程度なので、親指はどのキーにも大きな違和感なく届く。

 なお、このサイズの中にキーボード+ポインティングデバイスを入れたためか、一般的な109キーボードとは少々特殊な配列となっている。A〜ZやEsc、Enter、左Shift、Ctrl、Altなどのよく使うキー、F1〜F4はそのままだが、0〜9や利用頻度の低めな記号は「Fn 1」キーと組み合わせて入力、さらにあふれた記号やF5〜F12キーは「Fn 2」キーと組み合わせて入力する。

 このFn 1とFn 2キーはともに左下にあるため、キーボード左寄りの“あふれた”記号を入力する際にはなかなかアクロバチックな操作が必要になることもあるのはご愛敬だ。繰り返しくどいが、そこはWindows 7搭載PC。フリーソフトでもいくつか存在するであろう、キーマップ入れ替えソフトを用いてカスタマイズする手段も残っている。

 基本キーのキーピッチは定規計測で左右約7.5ミリ/上下約7ミリで、中央が微妙に膨らんだ形状となっている。キータッチはこのサイズにしては適度なプチプチ/カコカコ感がある。キーの間隔は確かに狭く、Enterキーが小さくてやや操作しにくい以外は、親指入力ならそれほど気にならず入力していける。いわゆるハードウェアキーボード付きスマートフォンの入力感とだいたい同じだ。

 ポインティングデバイスは、極小サイズのトラックボールが右下に備わる。左クリックはキーボード左上の専用ボタンかボールの短押し、右クリックはボールの長押しで操作できる。ボールの周囲にくぼみがあるので親指が違和感なくフィットし、ごく微妙にチチチと指先に感じるように回るボールの抵抗具合もなかなか絶妙だ。カーソルの速度設定にもよるが、標準設定のまま細かいカーソル操作が可能だった。

photo 解像度は1024×600ドットだ。よくあるNetbookと同じ解像度を4型ワイドのサイズで実現している

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