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» 2011年08月23日 09時45分 公開

価格は4万円台から:幾何学模様が“キラッ”と主張する新デザインノート――「VAIO E」を試す (2/4)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

第2世代のCore iシリーズを中心とした最新の基本システム

 VPCEH19FJ/Wは、Sandy Bridgeこと第2世代のCore iシリーズを中心とした基本システム(開発コード名:Huron River)を採用している。従来の第1世代Core iシリーズに比べて、動作クロックあたりの性能が大幅に高速化されており、消費電力も低くなった。

 今回入手したVPCEH19FJ/Wは店頭販売向けの最上位機であることから、CPUもCore i5-2410Mと比較的高性能なものを搭載している。動作クロック2.3GHzのデュアルコアCPUで、Turbo Boost 2.0により、高負荷時は最大2.9GHzで動作するのがポイントだ。チップセットはIntel HM65 Expressを採用している。

 グラフィックス機能は、Core i5-2410Mが内蔵するIntel HD Graphics 3000を利用する。Intel HD Graphics 3000は、DirectX 10.1対応のグラフィックスコアで、MPEG-4 AVC/H.264、VC-1、MPEG-2のハードウェアデコードに加えて、MPEG-4 AVC/H.264、VC-1のハードウェアエンコードにも対応するメディア処理機能のIntel Quick Sync Video(QSV)を搭載しているのが特徴だ。Windows Media Player 12などでBlu-ray Discを低いCPU負荷で快適に再生できるほか、QSV対応ソフトでは高速かつ低消費電力で動画ファイルのエンコードが行える。

CPU-Zの情報表示。店頭向けの最上位モデル(VPCEH19FJ/W)では、CPUにCore i5-2410M(2.3GHz/最大2.9GHz)を採用している。コアを2つ内蔵したデュアルコアCPUで、Hyper-Threadingにより、4スレッドの同時実行が可能だ。アイドル時〜低負荷時には消費電力節約のため最低800MHzまで動作クロックを下げる一方、高負荷時には安全な範囲で最大2.9GHzまで動作クロックを上昇させる

底面のネジ止めされた小さなカバーを外すだけで、2基のメモリスロットとHDDベイが露出する

 メモリはPC3-10600に対応し、標準で4Gバイト(2Gバイト×2枚)を搭載。最大搭載容量は8Gバイト(4Gバイト×2)だ。メモリスロットは2基あり、底面の小さなカバーを開ければアクセスできる。

 データストレージは2.5インチHDD(5400rpm)を採用。容量は640Gバイトを確保する。HDDもメモリと同様、底面の小さなカバーを開けるだけで現れる構造だ。

 ボディの右側面奥には、1層BD-Rに4倍速、2層BD-Rに2倍速、1層/2層BD-REに2倍速で書き込めるトレイ式のBlu-ray Discドライブ(DVDスーパーマルチ機能搭載)を搭載している。

選択の幅が広いVAIOオーナーメードモデル

 なお、VAIOオーナーメードモデル(15.5型モデル)では、CPUをCore i5-2520M(2.5GHz/最大3.2GHz)など6種類から選択できるほか、外部GPU(GeForce 410M/1Gバイト)の追加、メモリやHDD容量の変更、光学ドライブの種類、オフィスソフト添付の有無などをカスタマイズしてオーダーできる。

 CPUにPentium B940(2.0GHz)やCeleron B810(1.6GHz)を選ぶと、価格もグッと抑えられるが、これらの内蔵グラフィックスは、第一世代のCore iシリーズと同じIntel HD Graphicsで、さらにそこからハードウェアデコードを含むHD動画再生支援機能(Intel Clear Video Technology)も省かれたものにとどまる。

 そのため、Pentium B940(2.0GHz)/Celeron B810(1.6GHz)選択時はBD-RE/BD-ROMドライブを選べなくなっているが、仮にBD-RE/BD-ROMドライブが不要でも、HD動画再生支援機能は、デジタルカメラなどで撮影したAVCHDムービーの再生やYouTubeなどネットサービスのHD動画再生などにも有効だ。再生支援なしでこれらを再生するとコンテンツによってはコマ落ちしたり、電力も余計に消費することになるため、Core i3以上のCPUをおすすめしたい。

先代機をほぼ踏襲したインタフェース構成

 通信機能は1000BASE-Tの有線LAN、IEEE 802.11b/g/nの無線LANを装備している。端子類はUSB 2.0を左右側面の合計で4基、メモリースティックデュオスロット(PRO-HG対応、マジックゲート対応)、SDメモリーカードスロット(SDXC、SDHC対応)、HDMI出力、アナログRGB出力などを備える。液晶フレームの上部には31万画素のWebカメラも装備する。

 必要十分な内容といえるが、USB 3.0への対応は見送られており、また、先代機では搭載していたExpressCard/34スロットやeSATA(USB 2.0兼用)ポート、FeliCaポートも省かれている。こうした部分では、低価格帯のスタンダードシリーズという位置づけがより明確になった。

前面に2基のメモリカードスロット、ワイヤレス通信のスイッチを配置(写真=左)。バッテリーがある背面にインタフェース類は用意されていない(写真=右)

左側面にDC入力、有線LAN、アナログRGB出力、HDMI出力、排気口、USB 2.0、マイク、ヘッドフォンが並ぶ(写真=左)。右側面には3基のUSB 2.0と光学ドライブ、盗難防止ロック用コネクタを備える(写真=右)

 OSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)を採用。オフィススイートとして、PowerPoint 2010とOneNote 2010も含むOffice Home and Business 2010をプリインストールしている。

 また、リコメンド機能付きのメディアプレーヤーソフト「Media Gallery」、写真や動画の整理・編集が行える「PMB VAIO Edition」、トラブルの予防や解決策を表示するサポートソフト「VAIO Care」、家庭内LANに接続した機器(VAIOを含む)の録画番組をネットワーク経由で手軽に視聴できるソフト「VAIOホームネットワークビデオプレーヤー」など、こだわりのVAIO独自ソフトも備える。

VPCEH19FJ/Wのデバイスマネージャ画面


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