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» 2011年11月08日 09時00分 公開

生徒会の会長が使ってみました!:「Inkling」で会議のメモが取れるのかしら (2/3)

[林.佑樹,ITmedia]

保存したデジタルデータはレイヤーに分けて使えます

 付属するソフトウェアに用意されたレイヤー機能は、慣れるまで使うのが難しい。そもそも、この製品のメインユーザーと想定しているビジネスマンには、Photoshopなどでレイヤーワークに慣れていないとイメージしにくいのではないだろうか。新規レイヤーを作成したあとは、作成済みのレイヤーに書き込みできない。

 会議のメモとしてレイヤーを導入する用途はそれほど多くないはずで、どちらかといえばイラストやアイディアフローのメモに利用するといったところだろうか。付属の「Inkling Sketch Manager」上で管理したり、Illustratorへの書き出しを考えると、イメージをスケッチし、レイヤーを追加してメモ書きを加えるという用途が考えられる。ビジネス用途とアート用途でその活用は大きく異なるのではないだろうか。

 デジタルペンの感触は、通常のボールペンと大差ない。直径15ミリとやや太いがグリップポイントは細いのでグリップ感がいい。注意点としては、書き出し前に軽く線を引くなどして、電源ボタンとレイヤーボタンの間にあるLEDが点灯するかを確認しておきたい。ペンの頂点部のLED点灯でOKのサインだが、ユーザーの視点では認識しにくい。また、評価機ではデジタルペンの頂点部が点灯していても、描いた線を認識していないこともあった。

ペンタブレットもデジタルペンも使ったことのない生徒会の会長に触らせてみた!

 ペンタブレットやデジタルペンは、PCユーザーにはメジャーな存在となったが、一般的には、まだ少数派というのは否定できない。ビジネスユーザーをターゲットにした「Inkling」は、デジタルペンを利用する初めての製品として接するユーザーも少なくないはずだ。

 そのようなユーザーに対する「ハードルの高さ」を確かめるため、「撮影のお仕事」とだけ連絡した以外は前情報ナシの状態で、“高校の生徒会で会長を務めている”というモデルさんに試用してもらった。

 紙のセットでは、クリップの存在に気が付かず、レシーバを紙の上に載せていた。このあたり、本体サイドにアイコンを用意するなどで、マニュアルフリーにできるのではないだろうか。本体のスイッチはシンプルでアイコンもあるため、なんとなく操作していた。ただ、やはり「すぐに書いてOK」というイメージが先行しやすいようで、本体側のLEDサインをもう少し分かりやすくしてほしいところだ。

レシーバで紙をクリップするのが意外と気がつかない(写真=左)。試用したモデルさんによると、手近なモノをスケッチしたり、文字を書いたりと、書き心地は普通のペンと変わらないとのこと(写真=右)

「デジタルペンを使うのは初めて」というモデルさんも、使い始めて10分ほど経過したところで、ペンに慣れていた

使い始めて20分。ペンのデザインは、ぐりぐりと文字や図版を書く用途に耐える(写真=左)。絵を描くときのポイントとしては、同じ場所に複数の線を書いているときに、それぞれの線を認識しているかどうかがユーザーとしては重要になる(写真=右)

イラスト文字、何度も線を書いた部分など、けっこうイヤらしいチェック内容になった(写真=左)。2枚目に差し替えてテストを続ける。認識しない部分は事前に伝えてあったので、写真のようにライン付きノートの場合は、上から4行くらいがデッドスペースと思っておくといい(写真=右)

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