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「Inkling」で会議のメモが取れるのかしら:生徒会の会長が使ってみました!(3/3 ページ)

» 2011年11月08日 09時00分 公開
[林.佑樹,ITmedia]
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Inkling Sketch Managerの使いこなしはちょっと微妙

 さて、モデルのお嬢さまに書いていただいたデータをPCで見てみよう。これには付属のInkling Sketch Managerを利用する。レシーバをPC本体と接続すると、レシーバの記憶領域に保存されているSetupからPCにインストールされる。インストールを終えると、そのまま記録されているデータのサムネイルを表示する。そこから見たいデータを選べば表示する。Inkling Sketch Managerでは、拡大縮小、回転、そして、手書きで書き進めていった過程を再現できる。

 また、ドキュメントを異なる形式で出力することも可能で、PNG、JPEG、PDF、SVG、BMP、TIFFと画像関連の主流をサポートする。

接続した直後の状態。いわゆるビューワ的なインタフェースなので操作はすぐにできるだろう(写真=左)。1枚目の実データ。書き始めの部分、「相川」の部分が上手く認識されていない。本体のLEDは点灯していたのだが……。そのほかは線が記録されているし、イラスト部分も何度も書いた線もしっかり残されている。実用面でも問題がないと分かる(写真=右)
2枚目のデータ。レシーバのLEDが点灯してから、20秒ほど間を置いたこともあってか、最初の一筆から問題なく記録されている。ただ、途中で紙位置が動いていたようで、一部文字被りが発生した。とはいえ、総じて読み取り精度はよい(写真=左)。プレイヤー機能で書き進めていく過程を再現してくれる。ビジネスではあまり用途はなさそうだが、SNSとの連携で共有できたりすると、イラスト方面で人気が需要がありそうだ(写真=右)

 文字とイラスト、そして、入り組んで込み入った線でも、Inklingは正確に記録していってくれる。紙に書いた手書き入力をデジタルデータに記録するデバイスとして、Inklinkは十分に使えると考えていいだろう。

会議のメモで筆圧機能は必要か

 ワコムのペンタブレットは、精度の高い筆圧検知機能を採用する。Inklingも1024段階の筆圧を検知できる。ただし、筆圧は“ペンの押し込み具合”でチェックするので、ペン先がボールペンのデジタルペンでは、使っているときに実感がない。また、設定側でブラシサイズを設定しないと筆圧が認識されないなど、やや手間が多い。デフォルトのブラシサイズは1になっており、変更すると既存データの線幅も変化するが、筆圧は反映されない。2以上に設定している場合は筆圧が再現される。

 ブラシサイズは1〜30まで。筆者が使用した感覚だと、ペンの筆圧で入り抜きを残したいのであれば、3〜8くらいがちょうどいい感じた。

 ブラシサイズの変更は「ツール」から行う。インタフェースの問題だが、サムネイルが表示されているメイン画面でしか表示されないので、マニュアルを読まずに使い始めると、ブラシサイズの変更メニューを探し回ることになるだろう。


ツールでは4種類の設定項目がある。マッピング、ペン、クリックのしきい値、標準で、ペンのタブでデフォルトブラシサイズを変更できる

デフォルトブラシサイズ3にして試し書きしてみたもの。筆圧にもよるが、しばらく試した結果、デフォルトブラシサイズ5にした

 アドビのIllustratorとの連携機能は、Inklingのデータをパスするだけでなく、詳細なペジェデータとして残しているので、あとからの微調整が楽にできる。書いている途中の軌跡の変更ごとにポイントが残され、さらに引いた線ごとに分かれている。下書きの精度によっては、そのままフィニッシュ作業に使えるだろう。レイヤー機能はビジュアル面で分かりにくかったが、こういった用途であれば、スケッチを描き、レイヤーを追加して、メモ書きという利用ができそうだ。

IllustratorにInklingのデータを移してみたもの。変にグループ化されておらず、調整が楽だ


 Inklingのハードウェアは、“ペンタブレットのワコム”らしく扱いやすく、描くだけでなく携行性も優れている。一方、付属するソフトウェアのInkling Sketch Managerは、使い勝手や分かりやすい操作という面で改善を望みたい部分がある。筆圧機能を重要な機能としてユーザーに訴求するなら、ツールバーで変更できるようにしておきたい。パッケージに記載されている文書などでデフォルトで筆圧機能が有効になっていると先入観的に思っているユーザーも多いはずだ。Inkling Sketch Managerの改善次第で、デジタルペンの定番になってくれるのではないだろうか。

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