「Inkling」は、ポールペンの芯を内蔵したデジタルペンとレシーバ、充電ケース、そして、スケッチデータの表示と編集を行う専用ソフト「Inkling Sketch Manager」で構成する。
レシーバには、赤外線と超音波でデジタルペンの動きを検知するスキャナが内蔵されており、紙やスケッチブックの上部中央にセットして、デジタルペンで紙にスケッチすると、そのデータと最高1024レベルで検知した筆圧をレシーバに保存する。スキャナの読み取り可能範囲は最大でA4サイズ。
レシーバに保存されたデータは、BMP、JPEG、TIFF、PNG、SVG、PDFファイルで保存可能で、レシーバに搭載するMini USBとPCを接続することで、データをPCに移行できるほか、Adobe Photoshop CS3以降、Adobe Illustrator CS3以降、Autodesk SketchBook Pro 2011以降、Autodesk Sketch Designer 2011以降のそれぞれに、エクスポート可能だ。
デジタルペンの電源は充電式ニッケル水素で、連続使用時間は最長約15時間。サイズは153(長さ)×17(直径)ミリ、重さは約21グラム。レシーバの電源は充電式リチウムイオンポリマーで、連続使用時間は最長約8時間。サイズは71(幅)×32(奥行き)×16(高さ)ミリ、重さは約38グラムだ。デジタルペンとレシーバ、ボールペンの替芯(オプション)4本、USBケーブルを収納できる専用ケースで充電を行う。専用ケースのサイズは、173(幅)×63(奥行き)×25(高さ)ミリ、重さは約60グラム。
対応OSは、Windows 7、同 Vista、同 XP(Service Pack 3)とMac OS X 10.4以降(10.7の対応は準備中)となる。
出荷は9月下旬からの予定で、ワコムのオンラインショップ「ワコムストア」限定となる。ワコムストア価格は1万7980円。

Inklingは、デジタルペンとスキャナ内蔵レシーバ、充電用専用ケース、編集ソフト収録CDを同梱する(写真=左)。スキャナ内蔵のレシーバを紙の上部中央にセットして、デジタルペンでスケッチすると、そのデータがレシーバに保存される(写真=右)
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