シースルーモバイルビューアー「MOVERIO」でサイバーな夢を見るまた1歩、電脳コイルの世界に(2/2 ページ)

» 2011年12月20日 11時30分 公開
[瓜生聖(撮影:矢野渉),ITmedia]
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Androidをもう少し使い込んでみる

スクリーンショットの撮り方などはDupon氏の「よくわかってないBlog その2」を参考にさせていただいた。「Linuxって美味しいですか?くらいの知識です」と謙遜しているが、MOVERIOユーザー必見の濃い内容になっている

 コントローラの操作性、プリインストール状態のアプリは、使い勝手がよいとは言えない。だが、MOVERIOはAndroid 2.2を搭載している。自分でアプリケーションをインストールしてしまえばなんら問題はない。そこで、いくつかのアプリをインストールして自分なりにカスタマイズしてみることにしたので参考にしてもらいたい。

 もっとも、MOVERIOはAndroid Marketはサポートしていない。アプリのapkファイルを入手し、直接インストールしなくてはならない。今回は別のAndroid端末からapkファイルをコピーしてインストールしている。

  • ESファイルエクスプローラー

 ESファイルエクスプローラーはWindowsファイル共有に対応したファイルマネージャーだ。もちろん、ESファイルエクスプローラー上で動画を選択すればそのまま再生できる。

  • YouTube

 Google提供のYouTube公式アプリ。無線LAN環境さえ整えられればネット上の動画を見ることも問題ない。

  • Qmobile

 QNAP社製NASキットTurboNASに対応したメディアプレーヤー。自宅のTurboNAS上のマルチメディアコンテンツを外出先から楽しむことができる。ただし、メニューなどは縦画面になった。

  • 動画再生さん

 動画再生さんは限られた時間で視聴、停止、再開を行う場合に便利な動画再生ソフトだ。とりあえずHOMEボタンやBACKボタンを押せばすぐに停止するうえに、再開時にも各ファイルごとにレジューム位置を記憶しているため、余計なシーク作業が必要ない。

  • WiFi Keyboard

 LAN経由でPCなどからキー入力ができるようにするアプリ。Andorid端末のTCP7777ポートにWebブラウザで接続し、そこのテキストエリアに入力したものがAndroid端末に入力される。

AppMonsterはアプリケーションの管理を行うツール。インストール済みアプリを選んでBackupをタップする(画面=左)。/sdcard/appmonster2/backup/以下にバックアップされる。こちらをMOVERIOにコピーし、SEViewerなどからインストールする(画面=中央)。ESファイルマネージャはWindowsファイル共有も利用できるところが強み。無線LANで接続し、PC上のファイルのコピーや動画などを再生できる(画面=右)

YouTube検索画面。再生も正常に行える(画面=左)。詳細情報は縦表示になる(画面=中央)。QmobileはQNAP社製NASキットTurboNAS用メディアプレーヤー。自宅においたTurboNASを外出先などから視聴できる(画面=右)

動画再生さんは各ファイルごとのレジューム機能を持った動画プレーヤーだ。電車内など限られた時間だけ視聴する場合などに重宝する(画面=左)。WiFi Keyboardを利用するときは入力方法で「WiFi Keyboard」を選択する(画面=中央)。キー入力を行うPCからはAndroid端末のポート7777にWebブラウザで接続する(画面=右)

市場投入を急ぎすぎた? ――Android採用のもたらすメリットとは

 試用しながら考えたのはAndroid採用の理由だ。MOVERIOの形状はちょうどAndroid端末のディスプレイ部分がHMDになっているような印象を受ける。しかし、Android Marketには非対応で、アプリケーションをインストールするにはapkファイルを直接インストールしなくてはならない。また、ハードウェアの仕様として一般的なAndroid端末に劣るところも多々あるなど、ユーザーが期待するAndroid端末とはやや異なる面がある。

 例えば、センサー系はかなりさびしく、ジャイロ・加速度センサー・GPS・カメラは搭載されていない。シースルー型ヘッドマウントディスプレイということで冒頭のようにAR方面での利用を期待したが、カメラがなければARの前提条件となる映像入力が使えない。Bluetoothも非搭載のため入力インタフェースの追加も現時点では難しいだろう。

 つまり、Androidを選択したのはユーザーに対するAndroidのメリットではなく、メーカー自身のメリット、納期短縮のために動画プレーヤーなどが調達しやすいOSを選択した部分が大きいのではないかと感じる。

 とはいえ、Android端末ならではのカスタマイズのしやすさ、サードパーティによるアプリの充実ぶりは(そのすべてを享受できるわけではないとはいえ)、やはりすべてメーカーの用意した環境に甘んじるしかない他製品とは一線を画す部分でもある。初代機ということで荒削りな部分もあるが、Androidとしての完成度を高めるだけで、相当に面白い製品になるのではないかと期待させてくれる注目のガジェットだ。

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