→・本日発売!:“ナナキュッパ”の13.3型Ultrabookは意外にスゴい――「HP Folio 13-1000」に迫る(後編)
日本ヒューレット・パッカード初のUltrabook「HP Folio 13-1000」が、2012年2月初旬に発売される。Ultrabookならではの薄型軽量ボディに、Core i5と128GバイトSSD、13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載し、直販価格は7万9800円に抑えたコストパフォーマンスの高さが魅力だ。もちろん、価格以外にもHPらしいこだわりが各所に見られる。
ボディはアルミニウムとマグネシウム合金を採用することで、薄型軽量と堅牢性を両立している。また、金属素材は見た目の高級感アップにも一役買っている。特に天面とパームレストは上品なヘアライン加工が施されたアルミニウムを用いており、指紋が付きにくく、美しい仕上がりだ。液晶ディスプレイのフレーム部と底面はマットでしっとりした質感に仕上がっている。こちらは少し指紋が付きやすい。
本体サイズは318.5(幅)×220.2(奥行き)×18〜20.3(高さ)ミリ、重量は約1.5キロだ。実際に重量を計測したところ、1.497キロとほぼ公称値通りだった。13.3型のUltrabookでは重いほうだが、そのぶん全体に剛性感のあるカッチリした作りで、液晶ディスプレイの端をつまんで開閉したり、パームレストの手前を握って持ち上げてもボディがたわむようなことはない。フラットなボディはバッグの中で収まりがよく、持ち運びがしやすい。
内蔵バッテリーは多くのUltrabookと同様、ユーザーが着脱できない仕組みだ。6セルのリチウムイオンバッテリーを採用し、公称のバッテリー駆動時間は約9時間(JEITA測定法ではなく、MobileMark 2007による計測値)とされている。
付属のACアダプタは、突起部を除くサイズが45(幅)×108(奥行き)×29(高さ)ミリとコンパクト。電源ケーブルに加えて、コンセントに直接つなげるウォールマウントプラグが付属し、総重量は電源ケーブル接続時で373グラム、ウォールマウントプラグ接続時で299グラムだった(いずれも実測値)。電源ケーブルはACアダプタとの接続部が3ピンで太いため、携帯時にはウォールマウントプラグを持っていくのがいいだろう。
基本スペックは、CPUがTDP(熱設計電力) 17ワットの超低電圧版Core i5-2467M(1.6GHz/最大2.3GHz)、チップセットがIntel HM65 Express、メモリが4Gバイト(PC3-10600/増設不可)、ストレージが128GバイトSSD、グラフィックスがCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000だ。この価格のUltrabookとしては健闘しており、全体のバランスが取れている。光学ドライブについては、オプションで外付けのDVDスーパーマルチドライブ(4200円)が用意されている。
通信機能はIEEE802.11 b/g/nの無線LAN、1000BASE-Tの有線LAN、Bluetooth 4.0を内蔵。インタフェース類は本体の左右側面に分けて配置しており、HDMI出力、USB 3.0×1、USB 2.0×1、ヘッドフォン出力/マイク入力兼用ポート、有線LAN(RJ45)、SDHC/SDXC対応SDメモリーカード/MMCスロットを装備する。Ultrabookではボディの薄さを追求する一方、小型の端子を採用する製品も見られるが、すべて汎用性の高いフルサイズの端子を採用しているのは見逃せない。そのほか、液晶ディスプレイの上には約92万画素のWebカメラを備えている。
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