POWEREXのエントリータワーPCケースを試しまくる:これはいいコストパフォーマンス(1/2 ページ)

» 2012年02月29日 16時23分 公開
[長畑利博(撮影:矢野渉),ITmedia]

 POWEREX Electronicsは低予算PCの自作には欠かせない低価格電源ユニットを多数そろえているメーカーだ。ほかにも、モバイル機器用バッテリーの販売で知られている。同社は、こうしたパワーサプライ関連以外にも、実売価格1万円以下のPCケースも販売している。今回は、その中からタワータイプの新作3製品を紹介しよう。

ゲームユーザー注目の「PRC-53BUS3」

 「PRC-53BUS3」は、ATXフォームファクタに対応するミドルタワーPCケースだ。拡張性の高さと発熱量の多いハイエンドパーツの搭載を考慮した冷却性重視のデザインが特徴だ。

 フロントのオープンベイとして、5インチ×3基と3.5インチ×1基を用意する。シャドウベイは、3.5インチが5基と、このサイズのPCケースとしては標準的だ。HDDの取り付けは、付属の防振ゴム付きレールを使用するタイプで、ドライバ不要のスクリューレス仕様を採用する。なお、SSDに対応した2.5インチの専用ベイは備えない。

 冷却ファンは、すべてブルーLEDを内蔵したタイプで、標準構成で天板側に14センチ角を2基、背面に12センチ角を1基、フロントパネル側に12センチ角1基の計4基を備える。ほかにも、オプションとしてサイドパネルに14センチ角を2基、そして、底面にも12センチ角を1基追加できる。POWEREXが用意するスペック表に、ファンの回転数は記載されていないが、実際に電源を入れて動作させてみると、4基とも非常に静かだ。

 ブラックを基調とした高級感のあるデザインで、動作時にはファンがブルーLEDで点灯する。ただ、剛性はあまり高くない。5インチベイの上には電源ボタンや2基のUSB 3.0対応インタフェース、オーディオ端子などが並んでいる。この部分のデザインが、5インチベイに取り付けたインタフェースボックスに似ているため、取り外せるようにみえるが、実際にはフロントカバーと一体成型されている。なお、フロントのUSB 3.0と接続するケーブルは、マザーボードのピンヘッダに直接取り付けることができるので、マザーボードのバックパネルに備えるインタフェースを使わなくて済む。

 ケース内部は、電源ユニットをケースの底面側に配置するタイプで、最近のハイエンドATX対応モデルで採用例が多い。ケース内を走るケーブルは、マザーボードベースの裏から配線が可能で、内部をスッキリできるほか、マザーボードベース側のサイドパネルを開けて、CPU用クーラーユニットのバックプレートを取り外せるメンテナンス窓を備えるなど、メンテナンスやパーツの換装を重視する自作PCユーザー向けの機能が備わっている。電源ユニットは付属しないが、大型のPCケースなので、ATX24ピンやEPS12ピンなどの電源ケーブルは50センチ程度の余裕のある電源ユニットを選ぶと、マザーボードベース裏側の配線にも苦労しない。

 ハイエンド志向のタワー型PCケースで気になるのが、ハイエンドクラスのグラフィックスカードを取り付けるときに影響する、バックパネルから3.5インチシャドウベイまでの長さだ。本製品では、標準で30センチとなっているが、大型のグラフィックスカードを組み込む場合は、シャドウベイを取り外して最大42センチまでのグラフィックスカードを取り付けられる。ただし、この場合は3.5インチシャドウベイは2基と少なくなる。

5インチベイの上には、電源ボタンやスイッチ、2基のUSB 3.0を備える。なお、スイッチ類はフロントカバーと一体なので、取り外したりフロントパネルの上下に移動したりできない(写真=左)。フロントカバーは、通気性のあるメッシュタイプを採用する。3.5インチオープンベイを使う場合は付属の専用別カバーを取り付ける(写真=中央)。背面を見ると、電源ユニットがケースの底面側に配置するレイアウトであることが分かる。背面のファンは12センチ角タイプだ(写真=右)

サイドパネルは、手回しでネジを外してレバーを引くと簡単に外れる。このパネルには、14センチ角ファンを2基追加できるが、パネルの剛性が高くないので、ファンの振動対策は必要だろう(写真=左)。標準構成で天板に14センチ角ファンを2基搭載する。マザーボードベースは裏側にスペースを設けていてケーブルを配線できる。グラフィックスカードは、3.5インチシャドウベイを付けた場合で30センチまで、外した場合は最大42センチまでの製品が取り付けられる(写真=中央)。フロントパネルのUSB 3.0用ケーブルは、マザーボードのピンヘッダに直接取り付けられるため、マザーボードのバックパネルにあるUSBインタフェースを消費しなくて済む(写真=右)

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