“爆速”のさらに上を行け! 超プレミアモデル「MASTERPIECE i1540PA4-DOC」をぶん回すダブルオーバークロック!!(1/2 ページ)

» 2012年03月06日 12時00分 公開
[小川夏樹(撮影:矢野渉),ITmedia]

SandyBridge-Eでは最速の「Core i7-3960X」を搭載

MASTERPIECE i1540PA4-DOC プラチナモデル

 今回紹介するマウスコンピューターの「MASTERPIECE i1540PA4-DOC プラチナモデル」(以下、i1540PA4-DOC)は、“超プレミア”モデルともいえる製品だ。以前取り上げた「Abeeオリジナルケースを採用した爆速マシン」と同じケースだが、中身はまったくの別物といえる。

 i1540PA4-DOCに搭載されるCPUは、コンシューマー向けで現在最高の処理性能を持つSandyBridge-EコアのCore i7-3960X Extreme Editionである。CPUソケットはLGA 2011、製造プロセスは32ナノでコア数は6、Hyper-Threadingによって同時に実行可能なスレッドは12だ。標準クロックは3.3GHzだが、Turbo Boostによる1コア動作時の最高クロックは3.9GHz(100MHz×39)まで跳ね上がる。このハイエンドCPUに加え、ハイエンドGPUであるNVIDIAのGeForce GTX 580を2way-SLIで搭載している。

 と、これだけなら直販メーカー系PCのハイエンド仕様とあまり変わらないように見えるが、先述したようにi1540PA4-DOCはメーカー公認でCPUとGPUをオーバークロックした状態で出荷されているのだ。型番後部のDOCは「CPUとGPUがダブル(Double)でオーバークロック(Over Clock)」、つまり「Double Over Clock」(DOC)を意味している。

 具体的には、CPUが最大でベースクロック100MHzの40倍である4GHzまで、GPUはコアクロックが772MHzから799MHz、シェーダークロックが1544MHzから1594MHzへとクロックアップされる。この状態での動作をメーカーが定格として“保証”している。そして、ユーザーの自己責任においてさらなる高クロック設定も可能なのだ。

コンシューマー向け最高峰のCore i7-3960X Extreme Editionを4GHzにオーバークロックしている(写真=左)。CPU-Zの表示画面。SandyBridge-EコアのCore i7-3960X Extreme Editionはコア数6、Hyper-Threadingによって同時に実行可能なスレッドは12だ。Turbo Boostによる1コア動作時の最高クロックは3.9GHz(100MHz×39)だがオーバークロック設定により100MHz×40の4GHzとなっているのが分かる(写真=中央)。チップセットはIntel X79 Express(写真=右)

チップセットはLGA 2011向けのIntel X79 Express

Intel X79 Expressチップセットを搭載したマザーボード

 SandyBridge-EのCPUソケットはLGA 2011なので、使えるチップセットはIntel X79 Expressのみである。i1540PA4-DOCには、Intel X79 ExpressとICH10R相当の機能を組み合わせたMSIの「X79A-SD40」というマザーボードが搭載されている。これは市販の「X79A-GD65/GD45」を同社向けにカスタマイズしたOEMモデルだ。

 メインメモリは4チャンネル、あるメモリチャネルの1チャネルごとにDIMMスロットが1つ用意され、全部で4スロット構成となっている。この4スロットすべてに8GバイトのDDR3-1600(PC3-12800)が装着されており、何と32Gバイトという、一昔前のSSD並みの大容量メモリを搭載している。OSは64ビット版のWindows 7 Professionalが標準となっており、当然大容量メモリのメリットを最大限活用できる。

 起動ドライブには、コントローラにSandForce「SF-2281」を採用するADATA S511シリーズのSSD(容量は120Gバイト)を2台用い、それをRAID 0のスパニング構成としている。この起動ドライブの容量は240Gバイトだ。また、データ保存用にも別途3TバイトのHDDが装着されている。起動が高速なのはもちろん、容量不足になる心配もない。

 インタフェースとしては、IOパネル部にPS/2ポート×1、USB 2.0が6ポートにUSB 3.0が2ポート、ギガビットLAN×1、光デジタル音声とRFコネクタにオーディオ関連のジャック×6が用意される。フロント上部には、着脱頻度の高いUSB 2.0×2、ヘッドフォンとマイクを並べている。

グラフィックスはNVIDIA「GeForce GTX 580」の2way-SLI

 前述したように、グラフィックスはZOTAC GeForce GTX 580を2枚(2way-SLI)、オーバークロックした状態で搭載する。古いDirectX世代のゲームであれば、GeForce GTX 580の1基で十分といえ、DirectX 10ベースや最新のDirectX 11ベースのゲームでも高解像度で快適にプレイできる性能が期待できる。

GeForce GTX 580搭載グラフィックスカードを2枚使ったSLI構成で強力なグラフィックスパフォーマンスを発揮する(写真=左)。グラフィックスメモリは1.5Gバイト、コアクロックが772MHzから799MHz、シェーダークロックが1544MHzから1594MHzへとクロックアップされる(写真=右)

Abeeケースで熱対策や電源不足にも対応

 i1540PA4-DOCのケースは、ハイエンドかつスタイリッシュなPCケースを数多くリリースしているAbeeのオリジナルケースだ。このケースはオーバークロック対策が可能だからこそ採用したと考えてもいいだろう。電源容量も1200ワットと将来的に見て不足するようなことはないと思われる。

 これだけのハイスペックかつオーバークロックモデルとあって、パーツが発する熱は気になるところだが、ケースフロント側に大口径のファン、背面にも大口径のファンを装備し、前面側から空気を吸い込んで背面にスムーズに空気が流れる構造になっている。こうしたエアフローのよさに加えて、超ドデカCPUクーラーまで装着されており、クロックアップへの耐性や安定性は見るからに高い。

本体前面/背面/左側面。Abeeとコラボしたオリジナルケースを採用する

 ただし、冷却系の派手さに比例するように、風切り音は相当のものだ。通常時もかなりの風切り音を発し、ベンチマークや3DゲームなどでCPUとグラフィックスに高い負荷がかかっているときは、盛大にファンが回転する。OCモデルとしての安定性を重視すると、きちんと冷やしているととらえることもできるが、可能なら静音性重視で水冷クーラーも選べるとよかった。

超ハイパフォーマンスモデルとあって、エアフローや冷却システムもしっかりと作られている

 なお、2つある5インチベイのうち1つにはBD-REドライブが搭載され、3.5インチベイにメモリーカードリーダー/ライターを、内部の3.5インチシャドウベイには2台のSSDを搭載する。その下には、簡単に取り外せる4基のHDD専用ベイがあり、3TバイトのHDDが1台搭載されている。HDDは最大4台まで増設可能だ。

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