省スペースで安価なPOWEREXのスリムケースを試すシンプルだから使いやすい(2/2 ページ)

» 2012年04月12日 09時00分 公開
[長畑利博(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2       

350ワット電源ユニットが付属するmicro ATX対応PCケース「VTC-350M/US3」

 「VTC-350M/US3」は、micro ATXフォームファクタに対応したスリムタワータイプのPCケースだ。95(幅)×280(高さ)×427(奥行き)ミリで、「VTC-300IT/US3」より大きいものの、それでもコンパクトといえる。こちらも本体を縦置きで設置するスタンドを用意する。基本的な構造は「VTC-300IT/US3」と共通で、USB 3.0インタフェースもマザーボードの背面にケーブルを回して取り付ける。フロントパネルのUSB 3.0へのアクセスも、カバーを開けて行う。

 フロントのオープンベイは、5インチ対応が1基で、汎用で安価なデスクトップPC向け光学ドライブを利用できる。オープンベイに光学ドライブ用のカバーをつけたデザインであるため、トレイタイプの光学ドライブ専用になる。シャドウベイは1基で2.5インチと3.5インチが共用という構造だ。固定方法は3.5インチHDDのネジ止めはサイドから、2.5インチSSDは背面のネジで固定する。2.5インチ/3.5インチドライブベイはPCケースと一体となっている。

 本体が大きいこともあり、付属電源ユニットの出力は350ワット、+12ボルトは19アンペアで出力は228ワットを確保する。電源ユニットに付属するコネクタは、ATX20+4ピンが1基、ATX12Vの4ピンが1基、ペリフェラルが2基だ。ペリフェラルの1基を冷却ファンに使用するが、ファン側に分岐用のコネクタがついているので占有せずに済む。PCケースファンは8センチ角の風量重視タイプで動作音が大きい。

 運用にあたっては、CPUの補助電源が4ピンしかない点が気になる。「VTC-300IT/US3」のMini-ITXマザーは4ピン対応が一般的だが、micro ATXではEPS12Vの8ピンを必要とするマザーボードも多い。ピーク時の消費電力の大きなCPUと組み合わせる場合は注意が必要だ。micro ATXフォームファクタに対応したPCケースなので、背面には拡張スロット用のブラケットを4基用意する。ロープロファイルサイズの拡張カードが利用できる。CPUクーラーユニットは高さ6センチ前後のモデルが取り付け可能だ。

micro ATXに対応するスリムタワーPCケース。縦置き用のスタンドが標準で付属する(写真=左)。光学ドライブは汎用で低価格で購入できる製品が多い5インチタイプが搭載できる。なお、カバーがついているのでトレイタイプ限定になる(写真=中央)。VTC-300IT/US3と比べると、高さや幅はわずかに大きくなった程度だが、奥行きはかなり長くなっている(写真=右)

電源ユニットは本体フロント側に取り付けている。5インチオープンベイが取り外せるので、マザーボードの取り付けはやりやすい(写真=左)。背面も非常にシンプル。フロントパネルのUSBケーブルは、ブランクのシリアルポートか使用していない拡張スロットから通すことになる。拡張スロット用のブラケットは4基用意する(写真=中央)。2.5インチ、または、3.5インチのデータストレージは5インチオープンベイの下に取り付ける。底面側に冷却用の穴と空気を流すための空間があるので、冷却効果は期待できる(写真=右、評価者撮影)

シンプルであるがゆえの使いやすさ

 以上、今回はPOWEREXのスリムPCケース2モデルを紹介した。全体的な作りとして、鋼材の質などは低価格モデルなりの剛性や加工精度の甘さが見られるが、基本構造は標準的でクセがなく、パーツを組み込みやすい。「VTC-300IT/US3」「VTC-350M/US3」ともに実売が7000円前後であるため、予算の少ない自作PCユーザーでも購入しやすいPCケースといえる。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月31日 更新
  1. Corsairの縦長ディスプレイ「XENEON EDGE」に待望の白&紫が登場! ガンダムやエヴァコラボの高級デバイスも (2026年03月30日)
  2. 高騰続くPCパーツ市場に変化? DDR5メモリの一部値下がりと依然厳しいストレージ事情 (2026年03月28日)
  3. “パワードスーツ”はもうSFの道具じゃなかった 高尾山でコンシューマー向け外骨格「Hypershell X Pro」を試す (2026年03月27日)
  4. 間もなく始まる「Amazon 新生活セール Final」――買い忘れのないように今からチェック! (2026年03月28日)
  5. SNSの死後削除ニーズは5割! コロナ禍で変化した「おひとりさま信託」の実態 (2026年03月29日)
  6. MSがWindowsのAI統合戦略を転換、パフォーマンスと信頼性向上に注力/Armが自社設計のCPU「Arm AGI CPU」を発表 (2026年03月29日)
  7. 「録音+文字起こし」を耳元で完結 Nottaユーザー必携の“常時装着”AIレコーダー「Zenchord 1」を試す (2026年03月30日)
  8. ベンキュー、量子ドット有機ELパネルを採用した26.5型/31.5型ゲーミングディスプレイ (2026年03月30日)
  9. 「PS5 Pro」は13万7980円に値上げ SIEが4月2日からの価格改定を発表 「日本語専用モデル」は据え置き (2026年03月28日)
  10. ONYX、10.3型電子ペーパー「BOOX Go 10.3」の新モデルを発売 フロントライトモデルも用意 (2026年03月30日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年