ひさしぶりの“お祭り”に沸いた4月のアキバ:5分で分かった気になるアキバまとめ(1/2 ページ)

» 2012年05月10日 11時22分 公開
[古田雄介(ぜせ),ITmedia]

「下位の底上げがいい感じ」――Z77/H77/B75マザーが登場!

ツートップ秋葉原本店が単独で実施した深夜販売

 4月最初のトピックは、Ivy Bridge世代のチップセット「Z77/H77/B75」搭載マザーの発売だった。販売が解禁された4月8日0時1分には、ツートップ秋葉原本店が深夜販売イベントを実施して、約50人のユーザーを集めた。

 Z77/H77/B75は、Z68やH67などの後継チップセットで、Ivy BridgeとSandy Bridgeに対応する。前世代では非対応だったUSB 3.0をネイティブサポートするほか、H67後継のH77でも「Intel Smart Response Technology(ISRT)」になるなど、機能面が拡充されている。また、ビジネス向けのB75は、Z77/H77では非サポートとなるPCIが扱えるといった特徴も備えている。

 発売初日から各ベンダーのZ77/H77/B75マザーが一斉に登場し、ショップのマザーボードコーナーを一新させた。初期に出回ったラインアップの価格は、Z77マザーが1万円前後から4万円弱、H77マザーが8000円前後から1万円台半ば、B75マザーが7000円から1万円以下となっていた。

 主力ラインの後継だけに、多くのショップで初回からまずまずの売れ行きと言われていたが、特にIvy Bridgeが登場するまでは、定番のZ77に加えて、H77やB75マザーが好調に売れているといった声が多かった。

 クレバリー秋葉原店は「末尾Kのクロック倍率可変モデルでオーバークロックしないなら、H77でも十分な機能を備えていますからね。B75マザーもPCIカードが使いたい人に人気がありますし。ラインアップはZ77マザーが突出していますが、安くマシンを組みたいという人には下位のチップセットも好評です」と語っている。

 また、本来B75チップセットでは非対応となる、CPU内蔵GPUによる動画エンコード「Quick Sync Video(QSV)」も一部のB75マザーでは動作が確認されたという。PC DIY SHOP FreeTは「ウチで実証したところ、普通にQSVが使えるマザーがありました。インテルさんのほうでは非対応となっていますが、検証できたものはウチレベルで動作OKとしています。QSVまで使えるとなると、SATA 3.0も1基使えますし、B75マザーはかなり狙い目な気がしますね」と、下位のラインアップも高く評価していた。

TSUKUMO eX. 3階のインテル系マザー売り場。POPにZ77の文字が踊る(写真=左)。PC DIY SHOP FreeTがQSVの動作を確認した、MSIのB75マザー「B75A-G43」(写真=中央)。ASRockのZ77を搭載するmini-ITXマザー「Z77E-ITX」も初期から出回っている(写真=右)

「意外と潤沢に入ってきました」――Ivy Bridgeが一斉に出回る

4月29日0時1分のパーツ通りの様子

 まずまずの滑り出しのZ77/H77/B75マザーも、4月中旬までは「本格的に売れ出すのはやはりIvy Bridgeの登場を待たなくてはならないでしょう」(フェイス秋葉原本店)といわれていた。そして4月29日、ようやくIvy Bridgeが発売となった。大型連休にさしかかったこともあり、4店舗が参加した28日から29日にかけての深夜販売には約400人のユーザーが詰めかけて大いに盛り上がった。

 Ivy BridgeはSandy Bridgeの後継CPUで、ソケット形状は同じLGA 1155を採用する。製造プロセスが微細化して22ナノメートルになったほか、内蔵GPUの性能も底上げされた。また、通常モデルでTDPが95ワットから77ワットに下がるなど、消費電力が低くなっているのも特徴だ。

 初回に登場したのは、Core i7の4モデルとCore i5の6モデル。Core i7の場合は、「3770K/3770/3770S/3770T」と、同じ数字で末尾だけ異なる。末尾Kはクロック倍率可変タイプを示し、末尾SはTDP 65ワットの省電力タイプとなる。末尾Tはさらに低消費電力で、TDPは45ワットだ。ただし、リテール品の流通はなく、バルク品として少数出回る形となっている。価格は初回ラインアップ最上位のCore i7-3770Kが3万円から3万3000円程度で、最下位の「Core i5-3450」が1万7000円前後となる。

 深夜販売時も街全体でモノ不足にならない程度の供給量があり、総合的にみると潤沢な数量が出回っているといえる。ただし、「末尾SとTは極端に数が少ないですね。低発熱な小型マシンを作るなら、要注意な状況かもしれません」(パソコンハウス東映)といった声が多く、モデルによって在庫数に偏りがある状況のようだ。

 月末、ソフマップ秋葉原リユース総合館は「それでも主力のCore i7-3770Kが潤沢にあるので、(Core i7-2600Kが枯渇した)Sandy Bridgeのときよりも順調な滑り出しといえます。初期のころはハイスペック志向の方が多いですし、戦略としても悪くないんじゃないかと思いますよ」と、現状に満足している様子だった。

深夜販売時のツートップ秋葉原本店。Core i7-3770Sは早々に売り切れたという(写真=左)。PC DIY SHOP FreeTの価格表。そのほか、「Core i7-3770T」と「Core i5-3570T」も扱っていた(写真=中央)。インテル「Core i7-3770S」と「Core i5-3570K」(写真=右)

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