テックウインドが発売した台湾Gechic製の13.3型ワイド液晶ディスプレイ「On-Lap 1302」は、ノートPCでデュアルディスプレイ環境を構築したい人に向く製品だ。334(幅)×227(奥行き)×8(厚さ)ミリ、重量651グラム(実測値)と小型軽量のボディは持ち運びにも対応し、外出先でデュアルディスプレイ環境を作ることもできる。解像度も1366×768ドットと、13.3型ワイド液晶ディスプレイとしては標準的だ。
ディスプレイとPCは、HDMIと給電用のUSBで接続する。このため、HDMI端子がないPCやMacBookなどの場合、別売りのオプションを買う必要があるのだが、このたび、テックウィンドがMacユーザー向けにMini DisplayPort仕様の接続ケーブルも付属したモデルを発売した。早速、13インチのMacBook Airと接続することにしよう。


厚さは8ミリと薄い(写真=左)。専用スタンド「STAND BRICKS」とHDMIと給電用のUSBケーブルを組み合わせた専用ケーブル(写真=中央)、そしてMini DisplayPort仕様の接続ケーブルが付属する(写真=右)Mini Displayport仕様のケーブルでも、給電用にUSB接続が必要となる。MacBook Airの場合、Mini DisplayPortとUSBポートが隣り合っているので接続は楽だった。Ultrabookなど薄型のノートPCでは、映像出力インタフェースを背面に備える機種もあり、ケーブルの取り回しがやや面倒に感じることもあるので、2つの端子が近くにあるのはありがたい。
ディスプレイの設置方法は、付属の専用スタンド「STAND BRICKS」で立てて使うか、本製品をノートPCに張るかの2通りある。ノートPCに張る場合、PCの天面に専用のプレートを両面テープで張り付け、On-Lap 1302の背面にあるアタッチメントに差して使用する。
アタッチメントとプレートの作りはしっかりしているため、ディスプレイはぐらつかないものの、ヒンジ抵抗のゆるいノートPCでは、垂直よりも角度をつけると重さで後ろに倒れる。ボディが軽いモバイルノートPCでは垂直以外の角度は難しく、MacBook Airと東芝のdynabook R631では、少しでも角度を付けると倒れてしまった。
また、MacBook Airは天面の端が丸みを帯びているため、プレートとPCの天面にすき間ができてプレートを張りづらい。仮に張れても、ディスプレイを動かすとプレートがはがれてしまうことがある。


dynabook R631でも試してみた。ディスプレイの張り付けは色々と不便な点が多いのでおすすめしない(写真=左、中央)。相手にディスプレイを見せることもできる。商談などの場面で活躍しそうだ(写真=右)Ultrabookなど軽いPCの場合は無理して張って使うよりも、スタンドを使う方が使い勝手がよい。付属スタンドはラバーコートを施しているので、滑らず安定して自立する。ディスプレイの左右、または下部に装着するのだが、左右に装着すると、ディスプレイの角度がおよそ130度ぐらい寝てしまうので、画面が見づらいと感じるかもしれない(ディスプレイの視野角も狭いのであまりおすすめしない)。下部に装着すると、設置面に対してほぼ垂直になる。
スタンドを使えば、PCから少し離れた場所やPCの左側にも置けるし、縦置きにも対応する。特にWebブラウジング用として使うならば、縦置きの方が見やすいだろう。


MacBook Airは天面の端が丸みを帯びており、プレートとPCの天面に隙間ができてしまうため、張りづらかった。スタンドの方が使い勝手はよい(写真=左、中央)。Webブラウジング専用のディスプレイにするのならば、縦置きが見やすいだろう(写真=右)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.