dynabook R632(R632/28F シャンパンゴールド)
「ほほう、さらに煮詰まったぞ」──。当初よりかなり完成度が高かった東芝のUltrabook初号機「dynabook R631」の登場より約半年、デザインこそ同じだが、いくつかのポイントを改良し、マイナーチェンジを施した新モデル「dynabook R632」が登場する。
dynabook R632の大きな変更ポイントは、
- CPUをインテルの第3世代Coreプロセッサー・ファミリーに刷新
- ストレージを前モデル比最大5.8倍(ライト時)の高速SSDに刷新
- メインメモリを前モデルより高速仕様に
- 新カラー「シャンパンゴールド」を追加
- ACアダプタを前モデル比約30%縮小
などだ。1〜3はPCとしての基本性能をより向上、4と5は実利用におけるモバイル性能や所有満足度の向上につながるものといえる。
パッと明るい印象の新カラーの「シャンパンゴールド」。金属特有のサラリとした感触が得られる質感はこれまで通りだ
まずは外観を見ていこう。前述の通り、ボディデザインは前モデルと同じ。13.3型サイズで重量1.12キロ、厚さは最薄部で8.3ミリ、最厚部で15.9ミリ。フットプリントは316(幅)×227(奥行き)ミリだ。変わらず薄く、軽量合金の1枚板を手にしたかのようにスッと持てる軽さには毎回驚かされる。
さらに、新カラーの「シャンパンゴールド」が非常に好印象だ。これまでの印象をガラリと変え、何というかパッと華やかな気分になる明るめの調色である。ビジネス向けモバイルPCととしてのストイックなイメージを受けた既存カラーのアルティメットシルバー(これはこれで好ましいものだが)と並べると、一般層・女性層など、幅広い層に好まれそうであろうきれいなカラーリングだ
シャンパンゴールド(左)とアルティメットシルバー(右)の天面。シャンパンゴールドはビジネス色がかなり払われた、華やかな明るさがある。既存カラーのアルティメットシルバーはシルバーといってもやや鈍めな調色で、とはいえこちらも落ち着いたシブさがある(写真=左)。キートップも同色系統の配色となる(写真=右)
細かいが、正面Webカメラのレンズを若干目立たなくする意匠が施されていた。厚さは最厚部で15.9ミリ、重量はカタログ値1.12キロだが、評価機の実測値は1.088キロだった
参考としてソニーのUltrabook「VAIO T(SVT13119FJS)」(幅323×奥行き226×高さ17.8ミリ/重量約1.6キロ)とサイズ感、キーボード面を比較。フットプリントはあまり変わらないが、側面ギリギリまでキーボードを配置している分、Enterキー、スペースキー、BackSpaceキー、カーソルキーなどがやや大きくとられている
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