Windows 8では、HotmailやExchangeだけでなく、GoogleアカウントやTwitterアカウント、Facebookアカウントまで、さまざまなアカウント情報を一元管理する仕組みを提供する。「People」アプリでこれらアカウント情報で収集したフレンド情報を一覧表示させたり、「カレンダー」アプリで複数アカウントに分散したカレンダー情報をまとめて表示したりと、アプリやサービス、デバイス間での連携が特に強化されているといえる。
Exploring Windows 8では、開発者やエンタープライズ向けに関する情報も紹介した。Windows 8の主要なトピックの1つに「Windows Store」があるが、一般向けのMetroスタイルアプリ配布がここの経由に限られているということもあり、開発者は、Windows Storeの存在を意識せざるを得ない。ただ、Windows Storeには既存のパッケージ流通や自社サイト経由のオンライン配布にはないメリットがいくつかある。まず、ダウンロード状況が事細かに把握できるので、分析ツールと組み合わせてプロモーションが行いやすい。そして、Microsoftが全世界向けにストアを公開していることもあり、狭い枠で流通に苦労するよりは、より多くのビジネスチャンスを獲得する転機にもなる。
ほかのプラットフォームにはないMicrosoft製品ならではの特徴として、「幅広い開発言語や手法のサポート」「膨大なライブラリ」「強力な開発ツール/デバッガ」などの存在もある。Metroスタイルアプリ1つをとっても、C#/VBから、C/C++、HTML+JavaScriptまで、さまざまな手法が選択できる。Visual Studioの提供やMSDN経由での情報提供なども、これまでの実績に裏打ちされたものであり、競合が提供するプラットフォームに比較して門戸は広い。Windows Storeへの登録でも、アプリ検証のための支援ツールが用意されており、登録審査前の段階で基本審査がテストの一問一答形式で採点される形で行われ、ステップを順に踏んだ登録が可能だ。
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