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» 2012年06月29日 11時00分 公開

Exploring Windows 8:Microsoft、アムステルダムでWindows 8を全力訴求 (3/3)

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
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セキュリティの強化でWindows 8のビジネス利用を訴求する

 「Inside Windows 8」セッションでは、セキュリティ機能を含むWindows 8の細かいトピックを紹介したが、中でも興味深かったのが、Always-On、Always-Connectedに関するデモだ。スリープ中(正確には画面を消して待機状態)にあるマシンに対してメッセージを送信すると、マシンがすぐに反応してアクティブ状態へ移行する。セッションでは、その推移を消費電力を監視する画面でグラフ化し、確認できるようになっていた。ここで示したグラフは、いかに待機状態の電力が低く抑えられているかがよく分かるデータだ。

保護されているデバイスでUSBブートしようとすると、警告が表示されてマシンが起動しない。BitLockerなどと組み合わせればデータ盗難やシステム改変は難しいと思われる(写真=左)。また、ウイルスチェック機能も標準搭載されており、接続されたUSBメモリなどでウイルスを検出すると、すぐに削除処理が行われる(写真=中央)。PC初期化機能も強化した。PCの設定は初期化しても、単に工場出荷設定に戻るだけではなく、既存のファイルやWindows Store経由で導入したアプリはそのまま維持するなど、リフレッシュを主眼としている。従来のWindowsにはないものだ(写真=右)

リムーバブルデバイスからの起動を可能にするWindows To Go。これで起動したPCは、デバイスにロックされている。例えば、動画再生中にUSBキーを引き抜くと動作が途中でストップする。この後、USBキーを差し直すと再び動作を開始する(写真=左、中央)。MDM(Mobile Device Management)的なデバイス管理ツールもエンタープライズ向けに提供する(写真=右)

 「エンタープライズ」と「Windows RT」についてのフォローアップも行い、MDM(Mobile Device Management)的な企業向けデバイス管理ソリューションの導入のほか、Windows RTのエンタープライズ分野における親和性について改めて言及した。Windows RTは非常に限定的なハードウェアになっていることもあり、ある意味でx86/x64ベースのタブレットPCよりセキュリティ機能は強力だ。バッテリー駆動時間が長いというメリットもあり、2012年以降よりエンタープライズでの展開を模索する動きがあるとみられる。だが一方で、「既存のアプリケーション資産が使えない」「高度な処理能力を必要とするアプリケーションが利用できない」といった問題がある。Exploring Windows 8で紹介したデモでは、RemoteAppを使った仮想デスクトップ環境(VDI)への接続を行い、正攻法ではないものの、「エンタープライズ+VDI」を利用したWindows RT活用例として興味深い解決策を提案した。

 なお、Exploring Windows 8では、「Surfaceに関する情報はない」と開催前から予告しており、レブロンド氏も、講演の冒頭で「Surfaceに関するトピックはない」と念押ししている。Microsoftのタブレットデバイスに関する追加情報は示されなかったが、Microsoftは評価レビュー用にW8RPを導入した機材を参加者全員に配布されている。PC USERでも掲載してるWindows 8の連載でも、ここで配布したデバイスを利用していく予定だ。

Windows RTからRemoteAppを使って仮想デスクトップ環境(VDI)に接続する。これにより、本来非力でx86系対応アプリケーションの実行制限のあるWindows RTにおいても、高度な処理能力を必要する3Dレンダリング作業もデスクトップ上で行える(写真=左、中央)。SamsungのタブレットPC「Series 7」が参加した全員に配られる。システム構成は2011年に開催したBuildで配ったデバイスと同等と思われるが、「W8RPに対応したWindows To Go導入済みUSBメモリ」が付属する。9月15日までの限定貸与だが、連載「お先に失礼! Windows 8」は、この機材をベースに検証を進める予定だ

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