OCZ「Z-Drive R4」で究極のSSD性能を知る:この価格にして、この性能あり(1/3 ページ)

» 2012年07月03日 16時30分 公開
[長畑利博,ITmedia]

市販品では最上位の“性能”と“お値段”

 Z-Drive R4シリーズは、クラウドコンピューティングやデータセンターといったエンタープライズ用途向けに開発されたSSDだ。Serial ATA接続を採用する通常のSSDと異なり、PCとの接続方法はPCI Express 2.0 x8を使用する。OCZ独自の仮想化コントローラ技術である「VCA 2.0」を採用、サーバ用途では必要不可欠なSCSIコマンドセットもサポートする。

奥行が、242ミリと大型グラフィックスカード並みのサイズとなっている。外部電源は必要とせず、PCI Expressバスから供給する電力だけで駆動する。消費電力はアイドル時で23ワット、アクティブ時で26ワットとなっている。搭載するコントローラは、SandForce「SF-2282VB1-SCC」で、基板の裏表に4基ずつ搭載している(写真=左、中央)。Z-Drive R4の基板裏面。インタフェースはPCI Express x8接続となっているが、この性能評価作業では、PCI Express x16対応拡張スロットに接続している(写真=右)

 この記事で評価する“Cシリーズ”は、大容量でフルハイトサイズの「CM88」と、小容量でハーフハイトサイズの「CM84」というように、サイズごとにラインアップを分けている。容量は、フルハイトモデルが800Gバイト、1.6Tバイト、3.2Tバイトをそろえ、ハーフハイトモデルは、300Gバイト、600Gバイト、1.2Tバイトを用意する。フルハイトモデルは拡張カードの幅が約98.4ミリ、ハーフハイトモデルは、約68.91ミリとなっている。

 スペックに記載しているZ-Drive R4シリーズの性能は、フルハイトモデルでシーケンシャル読み出し、シーケンシャル書き込みともに2800Mバイト/秒、1秒間に実行できる4Kバイトファイルデータの読み書きの回数を示すIOPSの数値は、50万IOPS、4Kバイト書き込みに関しては41万IOPSとなる。ハーフハイトモデルでは、シーケンシャル読み出し、シーケンシャル書き込みともに2000Mバイト/秒、1秒間に実行できる4Kバイトファイルデータの読み書きの回数を示すIOPSの数値は、26万IOPS、4Kバイト書き込みに関しては25万IOPSとなる。

OCZ Z-Drive R4 Cシリーズの主な仕様
シリーズ名 CM88(フルハイトモデル) CM84(ハーフハイトモデル)
製品名 ZD4CM88-FH-800G ZD4CM88-FH-1.6T ZD4CM88-FH-3.2T ZD4CM84-HH-300G ZD4CM84-HH-600G ZD4CM84-HH-1.2T
容量 800Gバイト 1.6Tバイト 3.2Tバイト 300Gバイト 600Gバイト 1.2Tバイト
メモリの種類 MLC
外形寸法(奥行き×幅×高さ) 242×98.4×17.14ミリ 168.55×68.91×17.14ミリ
重量 262グラム 119グラム
インタフェース PCI Express 2.0 x8
ストレージコントローラ OCZ SuperScal
SSDコントローラ SandForceR 2281×8 SandForceR 2281×4
シーケンシャルリード 最大 2800Mバイト/秒 最大 2000Mバイト/秒
シーケンシャルライト 最大 2800Mバイト/秒 最大 2000Mバイト/秒
4KBランダムIOPSライト 41万 IOPS 25万 IOPS
最大IOPS 50万 IOPS 26万 IOPS
MTBF 200万時間
動作環境温度 0〜70度
消費電力 アイドル:23ワット、アクティブ:26ワット アイドル:14.5ワット、アクティブ:16ワット
暗号化 128ビット&256ビット AES準拠
対応OS Windows 7、Windows Server 2008、Linux Red Hat Enterprise 6.1
保証期間 3年間

 いずれにしても、サーバ用モデルならではの“爆速”だ。この性能は、Intel SSD 520などでも利用しているコントローラ「SandForce 2281」を、フルハイトモデルのRM88で8個、ハーフハイトモデルのRM84で4個搭載して、それぞれを、同社のOCZ SuperScalストレージコントローラで制御する。

 このように、本製品は現時点におけるSSDに導入できるスペックの頂点ともいえるモデルだが、その分、価格も頂点を極めている。フルハイトCM88の800Gバイト「ZD4CM88-FH-800G」が実売約120万円、1.6Tバイト「ZD4CM88-FH-1.6T」が実売約220万円、3.2Tバイト「ZD4CM88-FH-3.2T」にいたっては約400万円と、高級国産車や外国車級だ。フルハイトモデルより価格設定が低いハーフハイトCM84では、300Gバイトの「ZD4CM84-HH-300G」が実売約50万円、600Gバイト「ZD4CM84-HH-600G」が実売約88万円、1.2Tバイト「ZD4CM84-HH-1.2T」が実売約152万円と、フルハイトモデルの価格を知った直後に聞くと確かに安い。

評価した機材のフラッシュメモリは、128Gビットの「29F16B08CCME2」を実装する。片面に62基載せている(写真=左)。基板は2層構造になっており、裏表の合わせて4面は、248基のメモリチップが埋め尽くしている(写真=中央)。カードの後端にアクセスランプを備える(写真=右)

関連キーワード

SSD | OCZ Technology | アスク | ストレージ


       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー