“Ivy Bridge”搭載で広がる「Let'snote SX2」の可能性を考えたUltrabookである必要はない(2/3 ページ)

» 2012年07月27日 11時30分 公開
[長浜和也(撮影:矢野渉),ITmedia]

“Ivy Bridge”でバッテリー駆動時間はより長く

 ボディ形状とデザインが従来モデルと共通するLet'snote SX2は、本体に搭載するインタフェースのレイアウトと種類も同じだ。正面には電源スイッチと無線接続機能のオンオフスイッチ、そして、内蔵する光学ドライブのカバーオープンボタンを備える。光学ドライブの内蔵形式もLet'snote SX1と同じだ。左側面には、映像出力インタフェースとしてHDMIとアナログRGBを備えるほか、2基のUSB 3.0を搭載する。このうち、奥の1基は、PC本体が電源オフの状態でも接続したUSB周辺機器に充電できるPowered USBに対応する。右側面は1000BASE-Tまで対応する有線LANに、SDメモリーカードスロット(SDHCメモリーカード/SDXCメモリーカード対応)、USB 2.0がある。

正面は電源スイッチと無線接続のオンオフスイッチ、ヘッドフォンとマイク端子、そして、内蔵ドライブカバーのオープンスイッチを備える(写真=左)。背面はバッテリーが占める(写真=右)

左側面にはHDMIとアナログRGB、2基のUSB 3.0を備える。USB 3.0の1基はPowered USBに対応する(写真=左)。右側面は有線LANとUSB 2.0、SDメモリーカードスロット、そして、ACアダプタのコネクタを用意する(写真=右)

 無線接続機能は、今回評価したマイレッツ倶楽部モデルプレミアムエディションで、Bluetooth 4.0を備えるほか、無線LANコントローラにインテルのCentrino Advanced-N 6250 AGNを内蔵して、IEEE 802.11a/g/nとWiMAXにも対応する。

 背面にバッテリーを搭載するが、評価機材は、4セル(7.2ボルト、6800ミリアンペアアワー)のバッテリーパック(S)を搭載していた。重さは実測で約220グラム。バッテリー駆動時間は公称値で約8.5時間とされている。バッテリーパック(S)を搭載した状態で本体の重さは、公称値でSSD搭載モデルが約1.13キロとなっている。評価機材を実測したところ、1093グラムと公称値より軽かった。

 バッテリー駆動時間をBBench 1.01(海人氏・作)で条件「60秒間隔でのWeb巡回」「10秒間隔でのキーストローク」「電源プランはバランス」「液晶ディスプレイ輝度は20レベル中、下からレベル10」で測定したところ、バッテリー残量5パーセントまで8時間0分30秒という結果だった。なお、8セルのバッテリーパック(7.2ボルト、13600ミリアンペアアワー)を搭載した場合、重さは、SSD搭載構成で約1.34キロ、バッテリー駆動時間は公称値で約18時間となる。

 ACアダプタもLet'snote SX1と同様に、標準タイプと小型軽量のウォールマウントコンセント対応ミニタイプが標準で付属する。標準タイプは出力が16ボルト、4.06アンペア。サイズは実測で約101(幅)×41(奥行き)×28(高さ)ミリ、重さはコード込みの実測で約253グラムだった。

 一方、ミニタイプは、ウォールマウントコンセントを接続した状態でサイズが、実測で約95(幅)×37(奥行き)×26(高さ)ミリ、コード込みの重さは実測で133グラムになる。軽量小型で携帯利用に便利と思えるが、出力が16ボルト、1.5アンペアのミニタイプを接続した状態で、PCはバッテリー駆動状態とみなされる。そのため、PCを起動した状態ではバッテリーパックに充電できず、充電するためにはPCの電源を落とさなければならない。

 出張でノートPCを使っているユーザーには分かると思うが、出張先でノートPCを使う場合、PCを使わないのは寝ているときだけ、ということが多いはずだ。そうなると、十分な充電時間が確保できない可能性もあるわけで、こうなると意外と使いにくい。

 というわけで、「どれか1つを選べ」となると、使っているうちに充電してくれる標準タイプを選ぶことになって、ミニタイプの出番はなかなかない、というのが、評価期間における実情だった。

評価機材は、4セルのバッテリーパック(S)を搭載していた。BBench 1.01の測定では残量5パーセントまで約8時間30秒だった(写真=左)。“Ultrabook”ではないので、底面からメモリスロットにアクセスできる。ユーザーにとって、アクセスできないよりできるたほうが便利だ(写真=右)

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