「GeForce GTX 660 Ti」は“GTX 580”を本当に超えるのか?:イマドキのイタモノ(2/3 ページ)

» 2012年08月17日 09時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

GeForce GTX 580の性能を超えるか超えぬか

 GeForce GTX 660 Tiの検証は、従来同様、Core i7-3960XとIntel X79 Expressチップセット採用マザーボードを基幹とするシステム構成で行った。高性能なCPUを用いることで、CPUに起因するボトルネックを最小に留め、できるだけ純粋なGPU性能を見るためだ。システムメモリなどの機材も従来と共通にしている。

評価用システム構成
CPU Core i7-3960X(3.3GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.9GHz)
マザーボード Intel DX79SI
チップセット Intel X79 Express
メモリ Corsair Memory CMZ8GX3M2A1866C9R(DDR3-1600 4GB×4枚)
HDD/SSD(1) PLDS Plextor SSD PX-128M2P 128GB
OS 64ビット版 Windows 7 Ultimate Service Pack 1

 比較用に用意したのは、すべてASUSのグラフィックスカードで、GeForce GTX 580を搭載する「ENGTX580 DCEII/2DIS/1536MD5」、Radeon HD 7950を搭載する「HD7950-DC2T-3GD5」、Radeon HD 7870を搭載する「HD7870-DC2-2GD5」の3モデルだ。GTX660 TI-DC2T-2GD5を含めて、すべてオーバークロックモデルだが、この評価ではGPUの性能に注目するため、動作クロックを定格に戻している。ただし、GTX660 TI-DC2T-2GD5の場合、ベースクロックを915MHzに下げても、Boostクロックが993MHzまでしか下がらない。これは変更できなかったため、定格モデルより若干高いスコアになる可能性がある。

3DMark Vantage:3DMarks
3DMark Vantage:Graphics

3DMark 11
3DMark 11:Graphics

3DMark 11:Physis
3DMarks 11:Combied

Battlefield 3(Preset:UltraHigh)
F1 2011

Just Cause 2(Concrete Jungle)
Unigine Heaven 3.0(Tessellation:Extreme)

TessMark 0.3.0
システム全体の消費電力

その結果は“GTX 580”を超えた

 3DMark VantageのPerformance設定におけるOverallでは、GeForce GTX 580とRadeon HD 7950に次ぐ3位となった。ただし、GeForce GTX 580はPhysXが有効となるため、Graphics Scoreで見ると、GeForce GTX 660 TiのPerformanceの順位はRadeon HD 7950に次ぐ2位となる。なお、High設定では順位が替わり、GeForce GTX 660 Tiが1位に、Extremeでも1位をキープした。PCゲームユーザーが重視する高画質設定、高解像度設定に性能において、GeForce GTX 660 Tiが優れていることを示している。

 3DMark 11は、どの設定でもGeForce GTX 660 Tiが文句なしの1位だった。GeForce GTX 580とはPerformance設定で約1300ポイント、同様に、Radeon HD 7950とも1000ポイントの差を付けている。

 主にTesseration処理性能を評価するUnigine Heaven 3.0、および、TessMark 0.3.0でも、GeForce GTX 660 Tiは圧倒的なスコアを見せている。Unigine HeavenではほかのGPUが40fps台であるのに対し、57.8fpsをマークした。また、TessMarkでも、ほかのGPUは70fps台だが、91fpsと突出している(ただし、Radeon HD 7950の60fpsは、測定中になんらかの不具合が可能性が高い)。

 ゲームタイトルにおける性能を見ていくと、まずBattlefield 3の「高」画質設定におけるフレームレートで、GeForce GTX 660 TiはGeForce GTX 580を上回った。各解像度のフレームレートは、それぞれ15fps程度上回る傾向で推移する。3DMark Vantageで比較的近いスコアだったRadeon HD 7950に対しても、20fps強上回っている。

 F1 2011では、GeForce GTX 580とほぼ同じ結果となった。一方、Radeonの2製品と比べると、解像度をフルHDに設定した条件で8〜12fpsの差となっている。

 Just Cause 2は、これまでとは異なる傾向となった。こちらでは、GeForce GTX 580がどの解像度設定でも高いフレームレートを示した。また、低解像度設定では、Radeon HD 7950が最も高いフレームレートを記録し、中〜高解像度でもGeForce GTX 660 Tiとさほど変わらないスコアだった。

 消費電力の測定では、アイドル時こそ、Radeon HD 7000シリーズほど低くないものの、80ワット台とGeForce GTX 670のアイドル時測定100ワットと比べて優れた省電力性能を見せている。一方、高負荷時は281.1ワットという結果で、Radeon HD 7950よりも高い。ただ、ベンチマークテストの結果で互角のGeForce GTX 580に対して約90ワットも低くなっている。

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