A10/A8/A6/A4と同時に、主要メーカーからSocket FM2マザーも発売された。週末の時点で、ASUSTeKとASRock、ギガバイト、MSI、BIOSTAR、ECSの製品が確認されており、「秋のAMD祭り」に展示されたモデルも多数みられた。
Socket FM2マザーのチップセットには、CrossFireX対応の上位「A85X」と、中位の「A75」、USB 3.0やSATA 3.0を省いた下位の「A55」の3種類がある。それぞれの搭載マザーが登場しており、全体の価格はA85Xマザーが1万円前後から1万6000円弱、A75マザーが6000円前後から9000円弱、A55マザーが5000円前後から7000円弱。基板形状としてはATXとmicro ATXタイプの2種類が出回っており、mini-ITXタイプは発売待ちの状況だ。
A10/A8/A6/A4が順調に売れていることもあり、FM2マザーも売れ行き好調とのコメントを多く聞いた。ソフマップ 秋葉原リユース総合館は「全体的にまずまずですが、売れ筋は見事にバラバラです。チップセット別でみると、A75が中心なのは間違いないですが、人気モデルはコレと言えない感じ。基板サイズとしてはmicro ATXのほうがやや好調かもしれませんね。mini ITXタイプが出たらそちらが盛り上がると思いますが」と語る。
ドスパラ パーツ館も「ハイスペック志向のプラットフォームではないので、リーズナブルだったり、省エネだったりする組み合わせに人気が集まるんじゃないですかね」と同様の感想だった。
その中でも、TSUKUMO eX.のAMDコーナーではいくつかのヒット候補がすでに生まれていた。同店が挙げるのはASRockのA75マザー「FM2A75 Pro4-M」だ。micro ATXサイズで、価格は8000円弱。「micro ATXながらメモリスロットが4本ありますし、基板の作りがしっかりしているんです。価格もちょうどいいですし、定番化しそうです」と話していた。
なお、前世代のLlanoやSocket FM1マザーは、各店の陳列棚から急速に姿を消している。APUはすでに売り切ったというショップが多く、対応マザーもまもなく姿を消すとみられている。
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