テレビに接続するだけでSkypeできるWebカメラ――「ロジクール TVカム HD」登場リビングルームで一家団らんの時間を

» 2012年11月02日 00時00分 公開
[池田憲弘,ITmedia]

テレビに接続するだけでSkypeを利用可能

photo ロジクール TVカム HD。レンズはカールツァイス製の光学レンズを採用した

 ロジクールは11月1日、HDMI入力対応のテレビに接続すると、Skypeでビデオ通話が行えるWebカメラ「ロジクール TVカム HD」を発表した。2012年11月9日に発売する。価格はオープンで、同社直販サイト“ロジクール オンラインストア”上での価格は2万1800円(税込み)。

 本製品は、本体内にSkypeをプリインストールしており、無線LAN(IEEE802.11g/n準拠)、または有線LANでインターネットに接続すると、PCレスでビデオ通話を行える。特別なソフトウェアも必要なく、PCやスマートフォン、タブレットなど、相手がどのようなデバイスでも通話可能だ。既存のSkypeアカウントを利用するほか、新規のアカウントも作成できる。登録可能なアカウントは20個まで。

 カメラは300万画素で、レンズはカールツァイス製の光学レンズを採用した。画角は約60度だ。オートフォーカスやデジタルズーム機能(2.4倍)を利用できるほか、フレームレートや色合い、シャープネスを自動で調節する、独自の画質補正機能“Fluid Crystal Technology”を備えた。

photophotophoto 背面にはHDMI出力、有線LANポート、電源用のMicro USBポートを備える(写真=左)。本体上部にはノイズキャンセリング対応マイクを4個搭載する(写真=中央)。操作は専用のリモコンで行う(写真=右)

 解像度は1280×720ドット(30fps)のほか、640×480ドットなど4:3のアスペクト比にも対応。画質は通信回線の速度によって自動で調節される。ノイズキャンセリング対応マイクを4個内蔵し、通話音質を良好に保つほか、テレビの電源がオフでも着信を知らせる内蔵リンガーも搭載する。本体サイズは243.7(幅)×71(奥行き)×52.9(高さ)ミリで、重量は約360グラム。

「リビングルームで一家団らん、という時間を過ごしてほしい」

photo 製品発表会には、ロジクール代表取締役社長の竹田芳浩氏、日本マイクロソフトのSkype Division Skype事業本部長の田中晃氏、Logitech Asia Pacificのスコット・サクストン氏が登壇し、製品やSkypeの説明を行った

 同日行われた製品発表会では、同社代表取締役社長の竹田芳浩氏が「現代の世相を反映したすばらしい製品」とアピールした。核家族の世帯が増加傾向にあるなか、東日本大震災以降、“家族の絆”が注目されているという世相や、ブロードバンド回線とインターネットテレビの普及している状況から「TVカム HDを使ってもらえる環境が整った」(竹田氏)という。「この製品で、リビングルームで一家団らん、という時間を過ごしてほしい。チャットやメールもいいが、Face to Faceのコミュニケーションを促したい」(竹田氏)

 続いて、日本マイクロソフトのSkype Division Skype事業本部長の田中晃氏が登壇し、Skypeの歴史や現状などを説明した。2013年第1四半期(2012年7月〜9月)におけるSkype通話時間は、前年同期比で約58%増の1200億分(20億時間)。全世界の月間アクティブユーザーは2億8000万人以上で、増加傾向にあるという。

 Skypeは2011年にマイクロソフトに買収されたが、「マイクロソフトと組んでも、マルチプラットフォーム対応という方針は変わらない。色々な製品と組み合わせて使えることこそが強みだ」(田中氏)と強調した。田中氏は製品発表前に本製品を2週間試用し、両親とのテレビ電話を楽しんだという。「接続も簡単なので、設置しやすい。大画面かつ高解像度な映像でやりとりができるので、同じ空間にいるような感覚が味わえた」と感想を述べた。

photophotophoto Skypeの歴史(写真=左)。現在もアクティブユーザーは増え続けているという。テレビ通話の割合も増えてきており、現在は全通話の約半分となっている(写真=中央)。マイクロソフトに買収されても、マルチプラットフォームで展開するという方針は変わらないと田中氏は強調した(写真=右)
photophotophoto 発表会では、韓国のスタッフとビデオ通話をするというデモを行った。回線速度が安定するまでHD画質にはならない。HD画質になるには通話開始から約30秒ほどかかるという

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